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現代の食生活が人々にもたらすもの<Part2>

こんにちは( ^∀^)谷中ゆりです。
コロナ大変なことになってますね・・私もついに在宅勤務になりました。
一日も早く、終息することを祈るばかりです。

さて、前回「現代の食生活が人々にもたらすもの」というテーマで
お話しさせていただいのですが、今回はその中でも”子どもの栄養失調”がもたらすものについてより詳しくお話しさせていただければと思います。

栄養不足というと、「発展途上国の問題であって日本には関係ないんじゃないの?」と思う方が多いのではないかと思いますが日本にも栄養不足で苦しんでいる子どもたちは大勢いるのです。

現時点で世界の飢餓人口は約8億2000万人ほどいると言われており、9人に1人が飢餓状態にあるのですが日本では2015年時点では、7人に1人が貧困からくる飢餓に苦しんでいるのです。
片親の世帯だけでいうなら、2人に1人が飢餓に苦しんでいるのです。
この状況から、食糧難も飢餓も決して他人事ではないのではないことがご理解いただけたのではないでしょうか。

それではなぜ、日本の子どもにもこんなに深刻な問題が発生するのでしょうか?
客観的に見れば日本は食べ物であふれている国です。少し歩けばコンビニがありレストランがありスーパーがありカフェがあり、たくさんの食品が陳列されています。

しかし、全てが消費されているわけではありません。
昨年度の日本の食品廃棄量(フードロス)の量をご存知でしょうか?
なんと・・‼︎643万トンです。毎日大型トラック(10トン)で換算すると約1760台分を廃棄しているのです。

1人あたりに換算すると約51キロ(日本人のお米の年間消費量と同等)食品を廃棄しているのです。
このゴミとして捨てられた食べ物ですが、日本がODA援助している
ナミビア、リベリア、コンゴ共和国、3カ国分の食料の国内仕向量(国内消費仕向量とは、1年間に国内で消費に回された食料の量(国内市場に出回った食料の量を表す量)に匹敵します。

さらに日本国内に焦点を絞ってみていきたいと思います。
日本は現在、食品廃棄の処理に年間約2兆円かけています。先ほど、飢餓に苦しんでいる子どもたちは7人に1人ほどいるとお伝えしたと思いますが、この困っている人たちに処理をするのに使っているお金を回すことができたのなら、少しは助けられるのではないのかな・・と感じます。

この捨てられている食べ物を、捨てることなく食べることができたらその分の支出も抑えることが可能になります。
収入に対して、約4/1の金額が食品へ当てられていると言われているのですが片親だったり何か事情があり働けない方々にとってかなりの金額を持っていかれることになります
一般的に、子どもの貧困の定義は親子2人で約14万円で1ヶ月生活している家庭のことを指します。
生活を営んでいく上で様々なところにお金がかかりますが、お金を切りつめようとするとまず食費を削るという選択肢を多くの方が選びます。

そのため栄養価の高い食材を買えず栄養価が偏り、満足のいく食事が取れず”身体の成長”だけでなく
”心の成長”も妨げることになります。これが成長期にも及ぶと身体がきちんと成長しないだけでなく体調不良等も引き起こします。小さい頃にそういった環境で育つと、何事も積極的になれず諦めがちになってしまうこともあるのです。
ある、調査によると低所得層の子どもはそうではない子どもに比べて成長に必要なタンパク質や鉄が足りていないことが報告されています。平日は学校があるためそこまで格差は生まれないようですが、週末の食事で大きな差が生まれるようです。いかに栄養格差の解決を学校給食に頼っているかという問題点が見えてきますね。深刻なケースだと「食事代わりにアイス1本」というケースも報告されているようです。

子どもたちにとっての食の大切さとはいったい何でしょうか?
食事は人々にとって”コミュニケーションを育む大切な時間”です。
”心を蝕む”といった意味では、”孤食”は最大の課題と言えると思います。
かつては、現在ほど外食産業等が盛んではなく家に帰らないとご飯がない状況でした。
しかし、今はかなり外食産業等が発達し気軽に食べ物が手に入る時代になりました。そのため”食”は家族の求心力になりにくくなりました。
家庭によって様々な事情があることとは思います。絶対に一緒に食べるのが難しいのであれば、「この問題とど向き合っていくのか」が大切なのではないでしょうか?
忙しくても、時間が合わなくても子どもに伝えられることは沢山あります。一言メモで残す、電話が可能であれば食べる時間に
1分でいいから電話をする、週に1日だけでもご飯を一緒に食べてお話をするなどできることは沢山あるのです。
思っていても伝わりません。文字にして、言葉にしなければ伝わりません。
ちょっとした会話でも、子どもは嬉しいものです。体にとっての栄養は食事かもしれませんが、心にとっての栄養は家族との時間だと思います。
難しい料理や凝った料理を作る必要も完璧である必要もないのです。多くの子どもたちが、求めているのは
”自分のことを認め、愛し、支えてくれる”ことです。
働き方が多様になり、家庭のあり方も多様になった現在改めて”食”の大切さを考えてみていかがでしょうか。

見えないところに問題は沢山あります。「”食”で世界を変えることはできる」そう信じ続け少しでも解決できるように様々な活動を通して発信し続けたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます^ ^

また皆様にお会いできることを楽しみにしております☆
では、また!

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