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ロンドンでくにさき七島藺を使ったしめ縄作りワークショップ♬【全文無料】

日本人として生まれてはや数十年。しめ縄が何なのかはもちろん知っていますが、自分で作れるとは考えたことがありませんでした。しかし!できる!!しかもロンドンで!!!

2024年7月末、大分県からはるばる大勢の方がいらしてくださり、ジャパン・ハウス・ロンドンでさまざまな講演やワークショップが行われました。わたしは「くにさき七島藺(しちとおい)」という植物を使ったしめ縄づくりを体験。めっっっちゃくちゃ楽しかったのでご紹介しますね😄

ちなみに大分放送さんでもその様子が報道されたようで、「え、あの浴衣姿でかぶりつきで見ている人は…」と思ったら、ええ、わたしでした。あはは。アイヌ舞踊のワークショップのときも北海道新聞さんに着物姿で踊っている写真を使っていただいたし、なんかほんとすみません。

工芸作家の岩切千佳さんが自ら教えてくださるという贅沢きわまりないワークショップ。しかも、岩切千佳さんがぜんぜん偉そうではなくめちゃくちゃ可愛らしい方で、おかげで会場がすごく和んで雰囲気がサイコーでした。わたしの浴衣姿も「かわいー!」と何度も言ってくださって、あなたの方が一億倍かわいい!!!と思いましたよ。

ところで、みなさんの中で「くにさき七島藺(しちとおい)」と聞いて、ああ、あれね!とピンと来られる方はどのくらいいらっしゃるのでしょう?

七島藺(しちとおい)は、大分県の国東(くにさき)半島の特産品。上の写真で岩切千佳さんが手にしていらっしゃいますがかなりの長さがあります。強度があるのでイグサの代わりに畳に使われ、たとえば柔道場などでは重宝されていたそう。今は少しずつ需要が減り、工芸品としての方が知られているのだとか。

わたしも恥ずかしながら聞いたことがなかったのですが、本当にしっかりとした質感と、イグサともまた異なる爽やかな香りにすぐに魅了されました。作業中にペアになったイギリス人女性(カーテンの房を手づくりしているそうで手際がよかった)と「えええ、めっちゃ良い香りですね」と言い合っていました。

しかし、かなり固いので素人が細かいものをつくるのは容易ではないものの、プロの手にかかると上のような素晴らしい作品が✨

草履だってできちゃう。デモも行われ、岩切千佳さんが素早く正確に編んでいく様子を見ると案外簡単なのかな?と思わされますが、もちろんそんなことはありませんでした。

さて、しめ縄づくり。手順を細かくは説明しませんが、反対側をパートナーに持ってもらい強く引っ張ってもらいます。こちらからも引っ張りながら、神様に入っていただけるように祈りつつ、決められたようにねじっていきます。慣れたらそんな風には感じないのかもしれませんが、けっこうな力が必要。はあはあ。

そして、飾りに使う畳のへり2種類と、水引1種類を選んでですね…。

こんな感じでしめ飾りができました!左上のもさもさしたところはちょっとカットしてすっきりさせます☺️

うちは、広島の親友ちゃんがプレゼントしてくれたクリスマスリース(つまみ細工製!またいつか自慢しますね・笑)はあるのですが、しめ飾りはなかったのでこれを使っていきますね。最初に書いた通り、七島藺(しちとおい)は耐久性が高いため長く楽しめそう。しかも、時間が経つと少しずつ色が変わって味が出てくるそうなので、その点も楽しみです。

わたしももちろん非常に楽しかったのですが、こちらの方々はさらに貴重な機会を満喫されたかと思います。笑顔が絶えない素晴らしいイベントでした。

なお、大分観光の魅力も存分にPRされました。自然と文化あふれる大分、わたしも行ってみたい!もちろん温泉にも入りたい!!

国東半島宇佐地域世界農業遺産推進協議会の林浩昭会長もおいでになり、地域の農業について興味深いお話をいただきました。

最も印象的だったのが、大分からお越しになったみなさんの人柄が本当にあたたかかったこと。わたしのへたっぴなしめ縄も「うまいうまい!」「この角度で飾ったらすごくいいね」など、いっぱい褒めてくださって。とっても嬉しかった&楽しかったです。ありがとうございました💓

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