帯を結ぶ、帯で結ばれる…🎀「帯結びプロジェクト」を始動します💓【全文無料】
新型コロナウイルスや国境、政治などで人々が物理的・心理的に分断されがちな今、ささやかでも自分たちの力で「つながる」「結ぶ」ことの大切さをテーマとしたプロジェクトができないかなと考えました。
わたしは『A Rolling Kimono』という国際的な着物共有プロジェクトを主催しているのですが(またそれについても書きますね)、その姉妹バージョンとして帯を共有するのはどうだろう?と思いつきました。つまり、1本の帯をリレーして、それぞれがその帯を実際に着用するというプロジェクト。
そして今回の一時帰国でお会いするお着物好きの友人たちにお声がけしたところ、ご快諾をいただけて😍さらにはイギリス人のお友達でも「え、面白そう。私も参加したーい!」と言っている方がいるので、国際的なプロジェクトに発展する可能性もあります。
こんなご時世なので多くの方に回すつもりはありませんが、ゆったりとしたペースで、帯を結ぶ楽しさ、帯で結ばれる幸せをお伝えしていけたらと思います。お着物好きさんはもちろん、そうでない方にも「着物って案外気軽に楽しめるものなのねぇ」「同じ帯でも締める人によってこんなに雰囲気が変わるとは」と知っていただけたら嬉しいです♪
さて、今回のお題はこの朱色ベースの名古屋帯。足利に住むお友達からのいただきものです(感謝!!)。見せ方によって可愛らしくも渋くもなりそう。やわらかいので変わり結びもしやすいです✨
お着物に興味のない方はご存じないと思いますが、女性用の帯には半幅帯(カジュアル)、名古屋帯(セミフォーマル)、袋帯(フォーマル)という3種類があります(※他にも帯の種類はありますし、カジュアル~フォーマルも厳密にはこの限りではありませんが、ごく単純に言えばということで)。
そして、それぞれの帯でいろんな結び方が可能。つまり1本の同じ帯でも締める人の好みやお出かけの性質、その日の気分などによって幾通りも違う楽しみ方ができるのです。これは洋服にはあまり見られない特性かと。さらに、合わせる着物や、帯締めや帯揚げ、帯留めと言われる小物類によっても雰囲気ががらりと変化。そのあたりが着物の楽しさのひとつです😉
わたしがトップバッターを務めさせていただくことにしました。このプロジェクトに参加する友人1人1人とのあたたかい「つながり」への感謝を込めて、リボン太鼓で🎀「変わり結び」と呼ばれるタイプの結び方です。
着ている着物は絵絣の紬という、つまりカジュアルな着物。色柄から言ってもちょっとしたお出かけや家で着るようなものですが、こうやってセミフォーマルの帯を結ぶと少しシックに。
そんな、「カジュアルだけどちょっぴりお洒落モード」で向かった先は、両国にあるすみだ北斎美術館。天才浮世絵師と江戸(東京)という街を共有できるという嬉しい「つながり」にも感謝しながら帯を結びました。
バッグはロンドンの大英博物館で購入した北斎バッグを、ロンドンからお江戸へ逆輸入(笑)。ロンドンとわたしの「つながり」にも思いを馳せてのコーデ。
すみだ北斎美術館の詳細ははしょりますが素晴らしかった~。その時々で企画展も開催されています。
企画展は写真撮影不可ではあるものの、展示室前には撮影OKのスポットがあったり…。
常設展はほとんどが撮影可能。リアルな北斎とお栄さん(微妙に動く・笑)にも出会えますよ♪
コロナ退散的な展示もありました。なむなむ。
さて、この帯は下町を満喫してからどこか別の場所へ向かうようです。ヒントは「奥の細道」かな😉
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