イギリスのコロナ事情:成人の9割がワクチン接種✨現状は明るいものの今後は?日本との行き来は?【全文無料】

イギリスでは現在、成人(18歳以上)の89.6%が1回目、77.2%が2回目のワクチン接種を終えています

16~17歳もワクチン接種が始まっており、8月23日までに1回目を受けることが推奨されています。なぜこの日付かというと、秋に新学年が始まるまでに少しでも抗体をつけておいてほしいからということで。

また、イングランドでは8月中に「サマースクール」として補習を受けている生徒たちもいます。子どもたちはロックダウン中もオンライン学習などで学び続けていましたが学習環境はまちまちだったりして。「新学年で授業についていけるかな…👧👦💦」と不安に思っている生徒たちへのフォローが行われているんですね。

最近のイングランドでの大きな変化としては、昨日(8月16日)から、ワクチン接種を2回とも完了している人は、陽性者と接触しても10日間の自主隔離をせずに済むことになりました

それまでは、周囲にいた人が陽性になった場合にNHSアプリで通知が来ていたんですね。その通知を受けた人は10日間自主隔離をする必要があり(※しなくても罰則はなし)、一部の工場や飲食店などはスタッフ不足であわや閉鎖という場面も。

その通知を避けるために元凶(?)であるNHSアプリを削除する人も続出し、ちょっとしたパニック状態(笑)。まあ、ともかく昨日からワクチン接種者は自主隔離の必要はなくなり、代わりにPCR検査(無料)を受けることが推奨されています。

生活はどんどんしやすくなってありがたい限りなのですが…😌イギリスの感染者数や入院者数、死者数は、学校が夏休みに入って一旦がくっと下がったものの、また本当に少しずつですが増加傾向が見られます。

疫学の専門家、ニール・ファーガソン教授によると「秋~冬にかけてまた大きな波が来る可能性がある」とのこと。たしかに以下のような要素が不安材料としてあります。

・9月に学校が再開する
・会社員が徐々にオフィスに戻り始める
・気温が下がり、屋外ではなく屋内での交流が増える

ただし、ワクチン接種が順調に進んでいることから、同教授は「昨年冬に比べれば死者数はずっと抑えられるはず」とも予想。まあ、今後状況が悪化しても良いように、どうしてもしたいことは自由度の高い今のうちに済ませておくわ~という姿勢のイギリス人が多いように感じます。

イギリスでは今後も状況が良くなったりわるくなったりを繰り返すのでしょうが、ワクチンという武器がすみやかに行きわたっただけラッキー。少なくとも、ワクチン効果がなければこの自由で晴れやかな夏はなかったでしょう🍉

最後に、海外との行き来に関する情報です。イギリスは国ごとに「グリーン」「アンバー」「レッド」に分類される信号機システムを採用しています。

💚グリーンリストの国からイギリスに入国するには以下の手続きが必要。

①入国の3日前までに有料のPCR検査またはラテラルフロー検査を受けて陰性証明を取得する
②入国前に連絡先フォームに記入する
③入国後2日目に再度、有料の検査を受ける

※入国後の自主隔離は不要
※PCR検査は1回60ポンド(約9千円)~、ラテラルフロー検査は1回30ポンド(約4.5千円)~
💛アンバーリストの国(日本を含む)の場合も、①~③ともグリーンリストと同じですが、ワクチン接種の有無によって以下の違いがあります。

◆ワクチン接種完了済みの人→自主隔離不要
※イギリス、EU、アメリカ合衆国のいずれかで接種した場合のみ認められる
◆ワクチン接種を受けていない人→10日間の自主隔離が必要
❤️レッドリストの国から入国する場合は、イギリス国民、アイルランド国民、イギリスの居住者のいずれかでなくてはいけません。検査やフォーム記入に加えて以下の条件が課されます。

◆10日間(11泊)のホテル隔離
※8月8日より費用が値上がりし、大人1人2,285ポンド(約34万円)に…。

大半の国はアンバーであることから、この夏、とくにヨーロッパ内に家族や友達がいる人たちはよく海外旅行をしていました。「1年半以上ぶりに家族と再会した!」という人も多かったのです。良かったねぇ~😄

一方、気になる日本とイギリス間の往来ですが…🗾

■イギリスから日本に渡航する場合
・入国前(72時間以内)に日本政府の定める検査を受ける
・入国後、3日間のホテル隔離(費用は日本政府もち)+11日間の自主隔離
※8月11日に、6日間のホテル隔離→3日間のホテル隔離に短縮されました
■日本からイギリスに渡航する場合
上記「アンバーリストの国(日本を含む)」を参照。
※日本で接種したワクチンはイギリスでは認められないため、10日間の自主隔離が必要

「日本で接種したワクチンがなぜイギリスで認められないんですか?」というご質問を各方面からいただくのですが…。その点についてはぜひ上記リンクをご覧いただければと思います。

端的に言えば、ワクチンパスポートの通用性は「相互」であるのが普通なのですが、日本側のガードが非常に固い。日本側が海外でワクチン接種を受けた人を対象として隔離制限を緩和または撤廃すれば、相手国も同様の措置を取るものと思われます。日英は、承認しているワクチンの種類もほぼ同じですし…💉

この点がクリアになれば、海外在住者で一時帰国または本帰国を希望している人が日本にぐんと入国しやすくなり、同時に、日本から海外に渡航を希望する人にとっても大きなメリットになります。

しかし、何かにつけ慎重な日本のこと、それが実現するのはまだ先なのかしら…?それでも海外旅行が再開し始めたイギリスにいると、世界は再びつながり始めているという感覚があります😊✨

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