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私の出産日記③病院食との戦い

すったもんだの出産後、小休憩を挟んで病室に子供と共にお引越しです。
ここから数日こちらの部屋で過ごします。

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こちらの部屋、左側にはユニットバスが付いてます。
退院前日に気がつきましたが、病室左奥の水道はベビーバス。
知らずに毎日こちらで歯磨きしておりました。看護師さんが置いてある私の歯ブラシを不思議そうに何度も見ていたのも、今となっては頷けます。

フランスの病院は通常出産であれば入院期間は3−4日、帝王切開だと5−7日。この期間に乗り越えねばならない壁は数知れず。


1、出産1〜2時間後から訪れる赤ちゃんとの生活
大した説明はなくなんとなく2人での同室入院生活の始まり

2、痛み
そりゃそうです。フランスはヨーロッパでも薬摂取量が高い国、痛いと言ったらすぐに痛み止めを色々くれます。ですが、それを超える痛さに耐える必要あり。

3、食事
これが中々厄介。
時間も全くバラバラにやってきますが、内容も中々なもの。2、3時間毎日誤差があるとお腹だって待ってられません。
しまいには『パンにバターとジャム要らないよね?』って取りに行くのが面倒だから聞かれます。答えは『もちろん要ります』
10分後ようやくやってきましたが今度はパンの袋が破けていて、パンが硬くなってます…ということは数々。

そんなこんなで食事の記録をこちらに。


1、忘れもしない産後初めて食べた病院食

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右上から時計回りに
・ポロ葱のスープ
・メイン料理 鮭のクリームソース、クスクス、ズッキーニのグラタン
・カップに入った甘いリゾット(デザート)
・チーズ
・パン

フランスでは魚を料理するときに注意する臭み取りという認識が、欠けていることが度々。そりゃぁ一流店に行けば心配なしですが。
というわけでメインの鮭はしっかり臭みがあり、驚きの一品に仕上がっています。


2、野菜はぐったりまで茹でます派なプレート

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右上から
・ポテトグラタン
・焼き白身魚
・付け合せ野菜
・エダムチーズ
・ヨーグルト
・洋梨の甘露煮
・ラディッシュ
・パン

これほどまでに柔らかく調理されたインゲンは初めてです。ぐったりしすぎて付属のプラスチックのフォークで取るのも一苦労です。
ちなみにこの日のバターはパンではなくラデッシュに付けて食べる用。私はまだ理解できない、フランスの良くある前菜です。


3、皮の硬さが半端ないオレンジがデザートのプレート

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右上から
・茹でカリフラワー
・塩味のあるパスタ
・オムレツ
・葉っぱサラダ
・カッテージチーズ
・パンとバター
・手では剥けない皮が非常に硬いオレンジ

数日経つとクタクタに茹でられた味付けなしのカリフラワーもしょっぱいパスタと一緒に食べたら割と食べれる一品になっていると錯覚してしまう味覚の慣れ。


4、若干手の込んだデザートに驚いたプレート

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右上から
・レモンタルト
・葉っぱサラダ
・パンとバター
・案の定クタクタのモロッコインゲン
・マッシュポテト
・バスク地方のソースのオムレツ
普段の生活なら完食しないであろう甘さと酸っぱさが全く調和していないレモンタルト。夫と半分ずつしっかりいただきました。


5、しっとりした魚フライの臭みがなくて喜んだプレート

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右上から
・エメンタールチーズ
・フルーツサラダ
・ジャガイモサラダ
・パン
・キャラメルクリーム
・ブロッコリーとキノコの炒め物
・しっとり魚フライ
・塩味パスタ

これまでの経験から恐る恐る食べた魚フライは、臭みが割となくて驚きました。フライにすることで気にならなくなるのかなぁと臭み処理はされていないであろうと信じて疑わなかった日。


6、くたくたインゲン再登場プレート

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右上から
・りんごのコンポート
・フレッシュチーズ
・パンとバター
・葉っぱサラダ
・くたくたインゲン
・野菜とレンズ豆の煮込み
このぐらいになると、くたくた野菜にもたいぶ慣れてきて、おっ!くたくたインゲンだな、と驚かなくなってきました。この煮込みは割と美味しくてびっくりした一品です。

これらの入院食、実はベジタリアンでお願いしていました。
ですが、魚が提供され菜食文化先進国と思っていたフランスでもそうなのかと驚いた滞在でした。
そして今回のすべての費用は健康保険で負担されており、私たちの負担はゼロです。もちろん毎月の健康保険料は支払ってます。
いろいろ心配していた病院のスタッフの方々の対応も素晴らしく、非常に良い経験になりました。


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