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家計を知らない家族

結婚して以来ずっと、家計は私が管理しています。結婚当初は、私は妻より収入が低く、当時は随分と「ロクデナシ」だの「甲斐性無し」だのと罵られたものです。

そんな中でも、生活費は「折半」(50%:50%)で各々自分の収入から同額を一つの財布に入れて、それを生活費にしていました。しかしその後、妻は「もうこんな仕事は嫌だ、辞めて自分の好きな仕事だけやりたい。」と宣言し、妻の収入が激減し、生活費はそれまでの折半から、私90%:妻10%の割合になり、さらにしばらくすると、妻は「もう生活費に入れたくない」と宣言し、生活費すべてが私の収入だけから支出される事になりました。

生活費には、家のローン、水道光熱費、各種税金、生活備品購入等、食費以外すべてが含まれます。食費については、各々で買い物をしてそれを適当に食する感じです。

昨年、私は定年退職し、無職となりましたが、妻は以前からの「自分の好きな仕事」は継続していて、それなりの収入(私には非公開)があると思われますが、やはり生活費は無職の私の貯えからすべてを賄うのは変わりません。

妻は、今の家の必要経費については全く知りませんから、私が無職になっても、お構いなく当然のように今までと同じ生活を続けます。

知らないというのは恐ろしいものです。もちろん、私としても私に何かあった時の場合に、そのような家計の事を何度か妻に伝えようと試みた事はありますが、まったく関心を示さず、知ったこっちゃないようです。

常に先々の経費を考えて、今の生活での出費を抑えるようにしていますが、それを知らない妻は、お金はあるものとして使い続けています。

足りなくなれば、「生活費」の口座から持って行ってるようです。

しばらくすれば、私も妻も年金受給者になる予定ですが、私の年金が生活費となり、妻の年金は妻の小遣いになるようです。

今年、私もパート仕事を見つけて勤務してますが、その僅かな収入が私の小遣いになります。小遣いと言っても、一日3食の食費も含みますので、なかなかに厳しいものです。出来れば3食とも自炊にしたいのですが、私が日中に在宅するのを妻は嫌うので、どうしてもお昼は外食になります。辛い所です。

「年末には旅行に行きたいなぁ」妻がそう言います。高い交通費と高い宿泊費と高い食費がかかります。夫婦旅行の経費は、私ひとりの旅行経費の3~4倍は軽くかかります。

私も、家計なんて何にも考えずに暮らしてみたい人生でした。

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