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ES添削はじめました。〜受からせるためではなく、あなたが伝わるかどうかの視点で〜

株式会社ひとのこと、代表の国仲ゆりです。

最近は、主催する月一のイベント(学生と企業の交流プログラム)に参加してくれる学生リピーターが増え、3月の風に押されるように就活に動き出した3年生たち。

毎回、イベントに参加してくれた学生のみんなとは、個別に振り返り時間を持って、感じていたことを言葉にしてみながら、自分への理解を深めます。
各企業についての話を聞いたり、そこにいる人と話したことで、何を感じ、自分についてどんなことを考えたのか。

次への行動の作戦会議みたいな時間の中で、最近ぽろぽろと出てきた「エントリーシート(ES)の添削をしてほしい」というオーダー。
一番初めに依頼があった時は、就活したことない私にはできない、やるべきで無いと考えていました。

でもつい先日「よっしゃ、添削もやるぞ!」と決めて動き出しました。
そのキッカケをくれた、大学3年のRさんへ向けて、私がやると決めた意図や背景を綴ってみます。

エントリーシート(ES)って、なんのために書くのか

私はエントリーシートを書いたことがありません。そこに並んでいる項目についても、自分が書こうと思って向き合うと、書き進めるのがとても難しいフォーマットだなと感じます。

ただ、私が苦手だな、書きづらいなと感じるのは、話すことのほうが言語化しやすいという相対的な感覚も影響しているため、
「話すより書くほうが、自分のことをより純度高く・具体的に言語化しやすい」という人からすれば、はじめまして!と話し出すよりも、エントリーシートという手法は良いのかもしれません。

実際に、対面での話すというコミュニケーションを取ることへ苦手意識がある(緊張で何を話したかったのか真っ白になる、伝えたいことが上手く言葉で出てこない)、という学生からの声がちらほら相談テーマとして挙がっていました。

就活とか採用の文脈に載せると、「評価」や「審査」みたいなものへの恐れを感じるから、言葉の使い方や言い回し、どんなエピソードがいいのか…など考えることはたくさんあるのだと思います。
ただ、少しシンプルにエントリーシートって何のため?と考えてみると、
「私はこんな人です、あなたに興味を持っています。なぜなら…」くらいの、初めて送る手紙だと思うのです。

受かるために書くと、わたしが歪んでしまうから

まずは、合説やweb説明会や、〇〇ナビから検索したりでその企業に触れる機会があって、
「なんだかいいな」「働く場所として考えたいな」と感じて、選考を受ける(エントリーする)のだと思うのですが。

もちろん、その過程で「受かる」とか「落ちる」が出てくるため、「受かるためにはどうすれば良いか?」という対策に動いていきます。
私はそれがすっごく良くない、と考えています。

大切なところなので、もう一度。
受かるためにはどうすればいいか、の視点はいらない!と考えています。

少し極論過ぎる言い方だけど、それくらい「受かるために」という魔力は強いくて、自分を歪めてしまう恐れを伴っている。

「評価されるかどうか」という土俵に立つことは、とても精神的に負荷がかかることだと思います。就活の過程で、自分の価値を誰かのものさしで測るようになってしまう恐れもあります。

どんなエピソードが強いか?
受かるためにどんな言葉を使う方が良いか?
受かった人の真似をしよう!

私は、そんな対策必要ないと思っています。

文章を読んでもらうために、基礎的な構成や言葉遣いは大切です。
中身のエピソードに限らず、意図したことがその言葉、文章構成で伝わればいいので、できるだけ色んな人に読んでもらい、意味がわからないと言われなければ大丈夫かと思います。
(書くことを生業にするお仕事の場合、文章力が仕事の能力に直結するため、ここでの想定とはちょっと異なるかもしれません)

あなたのことが伝わっているか。その視点だけで添削します

実際に添削した時の走り書きメッセージ。

受かるためのエピソードを用意する。その視点が「ガクチカ」や「自己PR」を書くことの苦手意識に繋がっていると感じています。

無い話を無理くり増して、飾る必要は全くないです。
バイト先のお客さんや同僚とのエピソード、友達と課題に取り組んだ時の話。
小学校と時から仲良い人はどんな人だったかな?何で仲良く関係性が続いてるんだっけ…
そんなことを考える中に、適切なエピソードのヒントがあったりします。

とはいえ、自分のエピソードを自分で掘り返すことって実は難しかったりする。そんな時には、思いっきり他者を頼ればいい!

エントリーシートを書く前に、あなたの生まれてから今までの道のりや、背景にある家族や友達など影響を与え合う人との関係性、熱を持って取り組んでことってあったかな…を一緒に考える時間が持てればいいなと思っています。

そして、書いてみた言葉を読みながら、
等身大のあなたになっているかな?
伝わるようにエピソードが盛り込まれているかな?
企業の方が読んだ時に、あなたの雰囲気が伝わって、継続して働く相手として相性が分かりやすいかな?
と、そんなことを考えながら添削しています。

だから、はじめまして!ではできない添削でもあります。

学生同士で遊んだり、対話したり、ご飯を食べている姿を見て感じていたこと。
企業の方との交流の中でのコミュニケーションから、受け取ったこと。

場をつくる人として、私がその場に立ち会ったからこそ受け取ったあなたの一面も、ひとのこと添削には必要な材料です。

ということで、これまでひとのことの場に参加してくれた学生のみんなには、出来る限りのサポート体制を整えて、エントリーシートや履歴書の添削、面接や面談の相手もやっていこうと思います。

他にも、本当に必要なことは何なのかを考えながら取り組んでみますので、それぞれの就活を進めながら、声を聞かせてね。

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