欲にまみれて生きよう。

無欲に生きる、というと何やら良いことのように聞こえるけど。

人間にとって欲は必要だよなとしみじみ思ってる。向上心だって生きがいだって、言い方の問題であって、結局はすべて「欲」じゃないか。

私にはまだ、したいことがたくさんある。最近改めてそう思うようになった。それは例えば伊佐知美さんのオンラインサロン「旅と写真と文章と」の中で気づいたことだったり。矢野拓実さんやLovegraphの写真教室に参加して写真の楽しさに改めて目覚めたことだったり。この冬から春にかけて出会った、魅力あふれる人たちから教えてもらったことだったりする。

裏を返していうと、メンタルがぐちゃぐちゃになった就活以降、かなり長い期間「やりたいこと」がわからなくなってたのだ。それなりに友達とも遊ぶけど。それなりにパンケーキとか食べにいくけど。それなりな恋もしたけど。その楽しさは、ふっと息を吹きかければ消えてしまいそうな類のものだった。睡眠を削って目の下にクマつくって肌のハリと引き換えにおらったお給料なのに、本当に望んでる使いみちが、自分でもよくわからなかった。

今の私には、もっと野太く図太い「欲」がある。

もっと写真がうまくなりたい。
もっといろんな国を見てみたい。
知らないものを食べてみたい。
絶景が見たい。
文章だってもっとうまくなりたい。
もっとかっこいいものを知って、スリルを味わって、冒険してからじゃないとまだまだ死ねない。

気づけてよかった。欲を大事にして生きるぞ。