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地球一個分の暮らし in 渥美どろんこ村|WWOOFのススメ #2

愛知県田原市にある渥美どろんこ村に行ってきました

ここでは農業を学ぶというより、”命の繋がり”や”循環” する暮らしを体感できます

地球一個分の暮らしって?

私たちがこのまま資源を使い続けると、地球2.5個分が必要なんだそうです。どろんこ村では資源を無駄にしないように、家畜、農、食を通して地球1個分の暮らしをしよう、というのがコンセプトになっています

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命の繋がりって?

育てる…豚・鶏・ヤギ・野菜

食べる…肉・卵・ミルク・野菜。皆が食べきれる量を考えて調理する、自分が食べられる量しかお皿に乗せないようにする。エネルギーも無駄にしない

餌や肥料にする…皮や種、魚屋でもらうアラ、豆腐屋でもらうオカラ、貝殻、傷んだ野菜、、、煮たり焼いたりすれば全部餌に!餌の栄養バランスも気をつける

この繰り返しだよ、というのを毎日していたので、本当にゴミは少なかったように思うし、生ゴミはゼロでした。ちなみに生ゴミが多いのでハエも多いけど、それもハエ叩きで潰して鶏の餌にするという徹底っぷり!笑

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どんな人が住んでる?

どろんこ村のお父さんお母さん、おばあちゃん、研修生2人、1年間ファームステイをしている小学生の女の子2人との共同生活でした

他にも、どろんこ村の所有するシェアハウスに住んでいる大学生や豚の飼育をする夫婦とも一緒に作業をすることがありました

小学生女子が口達者だったり、少し認知症の入ったおばあちゃんのためのいろんなルールがあったり、時に厳しく、時に優しく、大家族で過ごすような感じで、いろんなバトルも見て刺激的な日々です笑

研修生は就職や独立を目指すので、どうしたら効率が良いか、少ないエネルギーで済むか、時給1000円の壁を越えられるか、ということも適宜指導されていて、二人とも色々と考えながら1日中動いていました

小学生女子たちも「地球一個分の暮らしだから」「ここのお菓子は余分なもの一切入ってないんだよ」と色々と教えてくれたり、バケツを持って魚屋に行ってアラをもらいにいくのが仕事だったり、どろんこ村の一員としてしっかり動いてました!

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1日の流れ

7:30 朝ごはん

皆自由に起きて、冷蔵庫の中にある余り物や梅干し、毎日産み落とされる卵などで各々好きなものを食べます

作業が始まるまでに研修生や小学生には鶏の餌やり、卵の回収、ヤギの乳搾り、豚の餌作りの仕事があります

火起こしをして15頭ほどいる豚の餌を大量に作ります

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ヤギにおからを食べさせてる間に乳搾りをする研修生

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卵の殻や貝殻をゴリゴリ潰して鶏の餌へ

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鶏はお米を中心に食べてるので、なんと黄身の色が薄いんです!色が濃い=美味しいと思ってたので、概念が変わりました

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9:00  作業開始

日によって色々と作業が違うのですが、ルーティンワークとしては餌作り・餌やりなどの家畜がメインなようでした!

他には、大量にとれたタケノコを切って、メンマにして冷凍保存したり(1年分だそう)

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屋根に登って梅をひたすらとって梅ジュースの準備したり

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畑に行って旬の過ぎたキャベツをとりに行ったり(豚の餌になる)

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豚が出荷されていく様子を見届けたり

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年に一度という貴重な田植えを経験できたり(真っ直ぐに植えてくの難しかった…)

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他にも農的な暮らしとは?についてディスカッションしたり、どろんこ村の方たちが、ファームステイをたくさん受け入れることで、”地球一個分の暮らし”を意識する人を増やしていきたいという思いを知ることができました

12:00 昼ごはん〜自由時間

外で焼きそばを作ってくれた日がありましたが、小学生の頃のキャンプとかを思い出してワクワクしてました笑

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ウーファーの私たちは自由時間ですが、研修生はまた餌を作ったり、何かと作業していました

おやつにはお母さん手作りのシフォンケーキ、ミルクプリン、マドレーヌが楽しめました♪

15:00 作業再開

一番暑い時間を避けて、また畑に行きます

18:00 夜ご飯

ある日、死んでしまった鶏を研修生がさばいていました

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肉も内臓も食べれるし、その他は鶏ガラスープになるよと

それは唐揚げとして登場したり

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ラーメンとして登場したり(チャーシューもここの豚肉!)

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何も無駄にしません。スープが本当に美味しかった!

夕飯後〜自由時間

基本的にテレビは見ない約束になってるので、各々読書したり好きなことをしていましたが、研修生はまた餌用に野菜を切ったり、よく働いていました

お父さんお母さんも、パソコン作業をしたり、今後農的暮らしをどのように広げていくかなどよく話し合っていました

学ぶというより感じた

ご飯で出てくる米、野菜、肉はどろんこ村でできたものなので、ああ、生かされてるなぁと。そして出た生ゴミは捨てずに餌行きになるという脳内になり、何も無駄なものはないという気持ちになりました。というか、本当にこの場所だけで生活がほぼ完結しているのがすごい

地球上では人間は主役みたいに生きてるけど、他の生き物と繋がってて、生かされてて。食物連鎖で他の生き物同士も生かし、生かされながら生活してるんだよな、とつくづく感じました

効率とかエネルギーという視点も、ガソリンだったり時間だったりを無駄にしない、に繋がるんだな〜と思ったし

「地球一個分の暮らしだから何かを我慢しなきゃいけないわけじゃない」「今の生活の方が刺激的で豊かで楽しい」というお母さんの言葉が印象的でした

とにかく、生きてるな〜〜〜!を、感じられる暮らしなのでした

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小学生女子と夕飯途中にダッシュして見に行った、最後の夜の夕焼け

「最後の夜にこんな綺麗な空見れてほんとよかったよね!!」と言ってもらえた、燃えるような空

循環する暮らしを体験させてもらえて、ありがとうございました!

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