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催眠療法とは何なのか

催眠療法とは

催眠状態に入って、普段は意識に浮かんでこないような心の深い部分にある声を聞いて悩みの原因に気づいたり、解決のための糸口を探る心理療法です。ヒプノセラピーとも呼ばれ、催眠を専門に扱う心理療法家はヒプノセラピストとも呼ばれます。

催眠療法とは具体的に何か

分かりやすい例を挙げると、テレビで催眠術にかかったタレントが苦手なものを食べられるようになるシーンです。

味覚が変わったのは、催眠状態で暗示にかかったためです。催眠状態では、集中力が高まりリラックスした状態になります。催眠下では潜在意識と呼ばれる深い意識領域にアクセスしやすくなるため、日常では気づかないことに気付いたり、受け入れたい暗示を受け入れやすく、悩みの解消がしやすくなります。

催眠状態での暗示に、より本格的なカウンセリングやイメージワークを加えた進化版が催眠療法です。パフォーマンスではなく、悩みの持つ人や自己実現を目指す人の心のケアを行う心理療法だと捉えてください。

何となくイメージが湧きましたか?

具体的な例では、人と会ったり話すのが苦手意識を持つ人に対して、幼い頃に戻るようイメージ誘導し、その状態でカウンセリングをしていきます。催眠状態ではすっかり意識の底に眠り、忘れ去られていた記憶や感情を思い出しやすくなります。小さい頃に植え付けられた価値観や思考の原因となることが起きた時間や場所まで遡って、そこで何があったのか、何を感じたのかという悩みの原体験に気づき、受容したり克服するための糸口を探ることで自信を持って前向きに生きるエネルギーを引き出します。

催眠療法が活かされる分野

催眠療法は1958年に米国医師会が有効な治療法として認めていますが、日本では民間の代替療法として扱われます。そのため「治療」を謳うことはできません。一方、民間の心理療法として催眠療法が活かされる分野は多岐に渡ります。

大まかに列挙すると以下のような用途があります。

1.自己探求
2.能力開発
3.性格やセルフイメージの改善
4.習慣や癖の除去・改善
5.心と体の悩みの解消
6.過去のトラウマ解消
7.前世イメージの確認
8.未来イメージの確認
9.痛みの緩和サポート

近年では能力開発の手法として注目度が上昇しており、パフォーマンスを高めるために海外のトップアスリートも取り入れています。有名な例ではタイガー・ウッズやアンドレ・アガシが催眠療法士の力を借り、持てる力を最大限発揮するためのメンタルトレーニングをしていました。

イメージ世界で過去世の人生を体験し、今世に引き継いだ生きる目的や意義が何なのかを知る前世療法と呼ばれる手法も、不思議な体験も相まって人気です。

催眠状態で苦手な食べ物が美味しく感じる例で味覚が変化したように、体感覚が変化する身体反応が起きます。そのため、海外では歯科手術で麻酔代わりに催眠を用いたり、出産時に痛みや恐怖心の緩和をサポートする手法もあります。

催眠状態とはどんな状態なのか

よく勘違いされるのですが、催眠状態は以下のような状態ではありません。

× 眠らされた状態
× 意識がない状態
× 身体を動かすことができない状態
× 意思をコントロールされた状態


実際には以下のような状態です。

○ 起きている状態
○ 意識があり、周りの音も聞こえている状態
○ 自分の意思で話したり身体を動かすことができる状態
○ リラックスして集中力や想像力が高まった状態

仕事や学校から家に帰り、ベッドにダイブしたのをイメージしてみてください。周りの音が聞こえて、自分の意志で話すことも動くこともでき、リラックスしてとても心地良いですよね。催眠状態とは、この状態と捉えてください。

このようにリラックスした状態では、映画のストーリーに引き込まれ、自分自身は悲しくないのに自然に涙が出るほど臨場感が高まったり、まどろみながらぼんやり見る夢の映像が少し鮮やかになりますよね。これは誰もが日常で体験する催眠状態です。つまり、催眠にかかったことがない人も催眠にかからない人もいません。この状態は自然に起こるだけでなく、催眠誘導などによって人為的に作り出すことができます。

このときでは、脳波がアルファー波やシータ波と呼ばれるリラックスした状態になっています。とても落ち着いた状態です。この状態では集中力や想像力が高まり、施療のためのイメージ誘導ができるようになります。

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