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抑うつと過敏性腸症候群に左右される人生

小さい頃からお腹が弱い方だった。

当時は、ただただお腹が弱い子供だと思われていた。

周囲からは「またか」という反応。

またかと言われても痛いものは痛い。

大人になってからは精神的なものが原因とわかったものの、

検査をしたところで毎回結果は同じ。

異常なしだ。

嫌なことがあるとすぐにお腹が痛くなるのは当たり前。

でも血液検査などでは異常を認めてくれないのだ。

根本的な原因

思い当たる原因は小学校の頃のいじめだと思う。

大人になってからの人から聞く話と比べると、

割といじめが多い小学校だった。

「子供の頃の話じゃない」と思うかもしれない。

私もそう思いたい気持ちでいっぱいではあるが、

いじめの対象になったこともある経験のせいで、

何をしていても人からどう思われているのか、

どうしてもマイナスな方向に考えてしまう。

いじめは典型的なもので、

容姿のことを言われたり、

昨日まで普通に会話していた友達から急に無視されるようになったりと、

よくニュースで見かけるような酷すぎるものではなかったのだが、

それでもショックだったことはよく覚えている。

どんどん色んなことに敏感になってしまい、

誰も信用できなくなり、

考えを巡らせているうちにお腹が痛くなるようになった。

親は「気にするんじゃない」と言った。

それができればどんなに楽か。

だんだんと親に甘えることも怖くなり、

理解してもらおうとすることも諦めてしまった。

今思うと本当に大したことないとも思うのだが、

子供の頃のトラウマは、

その後の人生を左右する根深さがあると思う。

自律神経失調症になった時のこと

一気に高校時代の話になるが、

放課後になると夕陽に向かって走っている先輩に憧れて陸上部に入部した。

練習は厳しかったが、

いわゆる青春という感じで楽しさもあった。

しかし、走っているとお腹が痛くなってしまう。

お腹が痛くて練習を休むと、

同級生に羨ましがられた。

健康な人にはわからない辛さだと思うと悲しかった。

合宿でもご飯が食べられなくて先生に怒られた。

高校時代は小学生の頃のようないじめはなかったが、

腹痛に加えて微熱が続き、

病院に連れて行かれると「自律神経失調症」だと言われた。

しかしどうすることもできず、

なんとなくいつも体調が悪いまま高校生活を終えた。

子供はどうしたって人生経験がないから、

アクシデントに見舞われた時に、

そりゃ、メンタルも身体もついてこないよなと思う。

抑うつ状態の始まり

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