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目に見えない大切なもの。27回目は「成分」。

スーパーに行けばたくさんの商品が陳列されています。私たちは多くの選択肢の中から、選び、口にしています。あなたが選択した商品が体をじわじわと蝕む有害物質だとしたら…それを体内に取り入れたいと思うでしょうか?実は多くの人が無意識に選択している食品。大手スーパーの商品ほど危険な食品で溢れていることを知らない人が多いのです。大手スーパー、有名食品メーカーだから、安心安全でしょ、なんて思っていたら、あなたは危険な食品を気づかぬうちに体内に入れていることになります。今回は少しでも健康になれるための商品を手にとってもらうためのヒントをいくつか紹介します。

⭐️知名度の高いメーカーの商品ほど危険!


先日、私と同い年の薬剤師の方とお話しする機会がありました。その方も食事には気を使っておられて、話題になったのはスーパーにある食品がどんどんヤバくなっていると😅大手スーパーで商品を買うことはほとんどなく、知名度が低い、あまり有名ではない食品店やスーパーで購入するとのこと。私もこの方の意見には賛成で、特に24時間営業のスーパー、業務スーパー、安さが売りのスーパーなどで商品を見ると、買えるものはないなと😅その方が利用しているスーパーを教えていただくと、私も利用するスーパーでした。ただ私ぐらいの年齢でそのスーパーを利用している人は聞いたことがありません。その方も同じ医療関係者や医療従事者と話をする時は、食べ物の話はしないと。したところでみんなの興味関心は食事にはないからだとのこと。話題になるのは治療法や薬なので、食事には無関心なのです。

私が食事に気を使うようになったのは仕事のストレスで体調を崩してから。食事も少しずつ変化させていきました。そして見た目よりも中身の成分がいかに重要であるかを自分の体をもって実感したから。多くの人が嗜好品や習慣を変えることができません。脳が楽をしてその状態を保ちたいと思うから。その状態にとどまることをコンフォートゾーンといいます。コンフォートゾーンにとどまることは心地いいことではありますが、それ以上の喜びや楽しみを得ることができません。

⭐️日々の食生活が未来の健康を作る

年齢を重ねると行きつけのお店だからと、同じお店に通う人を見かけたことはないでしょうか。お店の人とも知り合いなので安心で落ち着くからと。裏をかえせば違うお店に行くのが面倒で冒険したくない、新しいところに行って失敗したら嫌だから。過去の経験からブロックがかかってしまっている状態なのです。そこから抜け出さなければ、新たな発見や今まで以上の喜びを見出すことはできません。特に年齢を重ねると、無理だから、年だからとブロックをかけてしまうことが脳の老化につながり、認知症の進行つながったりするのです。このことは食べ物にもあてはまります。食べ物に変化がなければ、その人の思考回路は思考停止状態になり、新たな考えや、方法を受け入れることができないのです。

一例をご紹介します。3年間ずっと同じ商品をお昼ごはんに食べられている方がいました。ずっと同じ食品で飽きないのかなと。ある日、私の知人がその方に「ずっと同じ食事で飽きないんですか?」と聞いていました。答えは「選ぶという行為がめんどくさい。考えたくないし、考える時間がもったいないからいつも同じ商品なんだ」と。食事は人間が生きていく上での楽しみの一つ。その行為をめんどくさい、考えたくないという発想に驚愕😳😳😳その方が食べていたのは大手コンビニで売られている、当時流行りのダイエット食品として話題になった加工食品。太ったことを久しぶりに会った知人に指摘され、ダイエット目的で食べ始めたのかもしれません。しかし、添加物まみれの商品を毎日食べていても痩せたとは一切思えませんでしたし、集中力が切れるのが早く、感情の浮き沈みが激しいのが印象的でした。

そして私の両親。飲食店はいつも決まっていて、違うお店に行くことを嫌います。長年お店は変えられず、私が新しいお店を提案しても、いろいろ理由をつけて行きたがりません。そしてスーパーやデパートで買ってくる商品も毎回ほぼ同じ。特に甘いものが大好きな父は食べきれないほどのお菓子を長年の習慣で毎回のように買ってきます。母や私が「そんなに食べれないでしょ?今回は買わないでおこうよ」と言うと、反発し、激怒。仕方ないので、諦めて放置してしまいました。

この事例から学んだこととしては、自分の体と向き合い、少しの体の変化に気づき改善していかなければ、成長は望めないということ。少しの変化、成長が将来的にその人の健康につながるのです。他人から気づきを指摘され素直に受け入れ、変化を取り入れれば、少しずつではありますが、将来大きな変化を得ることができるのです。裏をかえせば、その変化に気づけない人は年のせいだから、仕方のないことだからと諦めることで、体調の悪化につながります。

⭐️見た目はあなたの食べものから作られる

先日お会いした、私と同職種の方。私と同い年ですが、すごく頭脳明晰めいせきで、体型もスマート。私と本当に同い年?と思えるぐらい若々しくエネルギーに満ち溢れている方でした。この方が食べているものを私も食べれば、きっともっと若々しくなれるかななんて思ったり。笑 見た目の若々しさはその人の食事から作られます。

食べ物は生命活動に必要不可欠な優先順位の高い臓器から栄養が供給されます。そのため、髪、爪、肌など、生命活動にそこまで影響がない部位には最後に栄養が行き渡るのです。風邪などで体調が悪い時に、肌の調子が悪くなったり、髪が乾燥したり、爪が割れたりした経験がある方も多いのではないでしょうか。風邪をひいた時、体の中で細菌やウイルスと戦うために食事からとられた栄養は優先度の高い臓器にいきわたります。そのため生死に影響のない、爪、肌、髪へ栄養が行き届かなくなり、先ほどのような症状がでるのです。

したがって、爪、髪、皮膚がみずみずしく若々しい人は栄養が全てに行き渡っていることになります。いつまでも若々しく、目標を成し遂げたいのであれば、あなたの取り入れる食品を慎重に選ばなければなりません。なぜなら、優先すべき臓器に脳の神経細胞も関与しているからです。あなたの思考回路も変化がなければ、少しずつ変化することは難しいでしょう。そして若くありつづけたいというのは多くの人が追い求める永遠のテーマ。老いるのは仕方ないことですが、老いるスピードを緩やかにすることは食事で可能なのです。若返りのために多くのエステや美容化粧品にお金をかける必要はありません。むしろ外的にお金をかけないほうのが体調も見た目も考え方も若返るのです。

⭐️健康になるために摂るべき食品たち

さて成分の話に戻りましょう。ここまで聞けば、どのような成分を選べばいいのか知りたくなったのではないでしょうか。ここからは私や同職種の知人の方と話した、よく食べる食品と、商品の選び方と食べ方について紹介そていきたいと思います。

よく食べる食品は味噌、納豆、キムチ、甘酒などの発酵食品

これらは腸内環境を改善してくれるため、お通じもよくなりますし、免疫機能の向上にもつながります。ただここで注意してほしいのが、この商品をただ選んで食べるだけでは上記の効果は得られないこと。

⭐️成分表記のチェックすべきポイント

特に納豆は「遺伝子組み換えでない」大豆を使用しているものを購入してください。大豆と表記されているあとに括弧付きで「遺伝子組み替えでない」と記載されているものであればOK。それ以外の「分別生産流通管理済み」「遺伝子組み換え混入防止管理済み」といった記載があるものは選ばないでください。なぜ遺伝子組み換えでないものがいいのかは、話が長くなりますので、また次の機会にお話しできればと思います。そして、付属でついてくる、醤油、みりん、からしなどは長期保存できるようにするため添加物まみれである可能性が高いです。使用せずに廃棄しましょう。かわりに、本物の醤油やからし、お酢などを使用するようにしてみてください。

大手スーパーで売られているのは昔から定番商品やCMや広告で見かける認知度の高いもの。有名だし、安心安全でしょ、と思って購入されている方がいたら大間違い。こういった商品に遺伝子組み換えでない大豆が使われていることはほぼありません。以前は遺伝子組み換えでないものを使っていたと思われます。しかし現在は値上がりをいかに抑えて、消費者に購入してもらうかに焦点をあてるようになりました。テレビでは値上がりがあると、来月からこれが値上がりますとの報道。企業も値上がりがあれば消費者が商品を買わなくてなるのを見越して、なるべく値上げをしないよう、商品の量やパッケージだけではわからないように、見えない部分のコストカットをしていたのです。

味噌、みりん、醤油などを作るとき多くの大豆に遺伝子組み換えの大豆が使われるようになりました。さらにさまざまな添加物を加えて、なんちゃって調味料にしています。そしてその商品の原材料である大豆も汚染されているのです

発酵食品はシンプルな材料を選ぶと同時に、その土台となる食材が遺伝子組み換えでないものを選ぶようにしましょう。食品の成分表記は含有量の多いものから記載されています。納豆であれば大豆が主なので、最初に大豆が記載されています。大豆は「遺伝子組み換えでない」ものを選ぶようにしましょう。

⭐️卵のチェックすべきポイント

卵も遺伝子組み換えの餌を与えられた鶏が生んだ卵を私たちが食べている場合があるのです。

最近では、遺伝子組み替えでない、非遺伝子組み換え(NON-GMOnon-Genetically Modified Organism)の餌を与えて育てられた鶏が産んだ卵ですと記載されているのを目にした方もいるのではないでしょうか?

鶏の一般的な餌の60%がとうもろこし、30%が大豆になります。とうもろこしと大豆は遺伝子組み替え表示制度の義務対象になるもの。しかし、家畜の飼料で使う場合はその事実を公表しなくてもよいのです。すでに日本で家畜飼料用として遺伝子組み換え農産物は大量に輸入され使われています。遺伝子組み換え農産物の飼料を、鶏、牛、豚に使っているのです。

PHF(ポストハーベストフリーPost Harvest Free) 飼料使用と記載されているものを見かけた人もいるのではないでしょうか。これは農薬を使って長期保存できるようになった飼料が多くの農家で使われるようになったため、農薬を使用していないことを記載したものになります。農薬を大量に使われた餌を食べた鶏の卵を私たちは食べたいと思うでしょうか?「PHF卵」と記載された卵を見かけたら是非手にとってみてください。

また効率重視で鮨詰すしづめ状態の飼育環境で育てられた鶏はストレスが多く、栄養価が低い卵ができます。そのような狭い環境で育てられた卵を「ゲージ飼い」といいます。ストレスフルな環境であるため病気になりやすく、感染症予防のために抗生物質が使われています。このような生産状況になってしまったのは私たち消費者が安価に卵を手に入れたいという欲求から。日本で一般的な「ゲージ飼い」はフィンランド、オーストラリア、オランダ、ベルギーでは禁止されていて、EU会議では2027年までにケージ飼いを廃止することが決まっています。飼っている姿を見るとかわいそうで消費者も買いたいと思えないからだそうです。

「ケージ飼い」とは反対に広い環境でストレスフリーで育てられた卵には「平飼い」と記載されています。平飼い卵は濃厚で生命力にあふれ、卵本来の旨味とコクがたっぷり詰まった美味しい卵になります。ただ、平飼いは生産効率が悪く、流通量が少ないこと、コストがかかるので価格が高くなるのは当然のことなのです。


もちろんこういった商品の卵は通常よりも値段が高いです。しかし、栄養価を低く、将来不健康になるリスクが高い卵を食べるよりは、健康が維持できる卵を購入した方いいと思いませんか。ただお財布との相談もあると思います。筋肉の維持に必要な良質なタンパク質を得るには、これから説明する肉に比べると卵は安全性が比較的高いのも事実。私は以前はお肉を摂る頻度が高かったのですが、肉の安全性に疑問を抱いてから、肉を食べる頻度が減りました。そのかわり、タンパク質に卵を摂取するように。お肉にかけるコストが少なくなったことから、卵に投資するようになりました。それぞれの考え方ですので、これからお話しする肉に関して読んでみてからご自身で天秤にかけてみてください。

⭐️肉や魚のチェックすべきポイント

大手スーパーでみかける、肉や魚たち。肉も魚もまるまると肥大化しつつあるのを気づいていましたか?肥大化している肉や魚たち。ほとんどに抗生物質が使われ、急速に成長を早めたことにより、見た目だけまるまる太った栄養価の低い肉や魚になっているのです。特に業務用スーパーや大手スーパーで売られている100gあたり100円前後で売られているお肉たち。多くの抗生物質が使われていることは間違いありません。もしそういったものを買われているとしたら、すぐに買うのを中止した方がいいでしょう。

お肉はパッケージに「抗生物質フリー」「成長ホルモン剤不使用」「遺伝子組み換え飼料を使用していません」などを記載されたものを購入するようにしましょう。

そして鮮魚コーナーにある魚介類。大手スーパーはほとんどが養殖で育てられたものになります。ラベルのところに「養殖」と書いてあるものは多くの抗生物質が使用されて育てられた魚たち。天然のものであれば「天然」と書いてありますので、「天然」のものを選ぶようにしてみてください。もちろん天然のものは養殖に比べれば値段が高いのは当然のこと。


卵や魚にも共通することですが、健康な人が抗生物質を摂取すれば、腸内細菌が乱れ体調不良の原因になります。健康な人が気づかぬうちに食品から抗生物質を摂取していたとしたら。腸内細菌が乱れ、さまざまな疾患の引き金になるのは当然のことなのです。

現在増加しつつある原因不明の疾患は腸関連のものが多いこともこのことから説明できます。そして少し前から腸の重要性が話題になり、「腸内フローラ」や「腸活」なんて言葉も話題になりました。腸内はさまざまな細菌がバランスよく存在することで私たちの健康を維持しています。その腸内細菌の乱れは私たちが口にするものが大きく関係しているのです。

日本は島国であり、以前は魚を多く摂取する人種でもありました。魚には多くの栄養素やオメガ3系脂肪酸の良質な脂肪酸を含んでいます。気づけば、食事は欧米化、お肉を摂る量が多くなってしまったのも事実。食の欧米化が以前はなかった大腸癌などの患者数増加につながったともいわれています。

決して肉や魚を否定する訳ではないですし、好きなものをご自身で選んでとってみてください。しかしそれが多くの抗生物質が使われた食べ物だとしたら。薬には必ず副作用があります。私たちが食べている食品の副作用がさまざまな現代の原因不明の疾患(リーキガット症候群、セリアック病など)につながっている可能性がとても高いのです。

⭐️甘みが欲しいときに摂るべき食品はこれ!


私は以前は甘いものが大好きであるとお伝えしてきました。現在はほぼ摂取していません。ただ、時々甘いものが欲しくなる時も。砂糖が含まれた商品を食べると集中力や体調が著しく低下するので、そのかわり甘味が欲しいときに摂取している食品が「こうじ」。

麹も発酵食品の一つ。私は麹から甘酒を作っています。麹からつくる甘酒の甘みは砂糖一切使用していないもの。砂糖なしでこんなにも甘いんだと実感できるはずです。
ここで早速甘酒を買ってみようと思った方。大手スーパーで売られている甘酒は砂糖や添加物がプラスされたなんちゃって甘酒。これで体調がよくなることはまずないです。したがってここでも、成分がシンプルなものを選んでみてください。甘酒は麹とお米だけで作られるもの。この2種類だけが使われたものを選びましょう。

そして、それも実行できたのなら無農薬または有機栽培されたを利用した甘酒も購入してみるとさらに体調に変化を感じることができるかと思います。

乾燥麹や生の麹からも甘酒を作ることもできます。お湯の温度を55度から60度(70度近くにしてしまうと麹菌が失活してしまうので注意)にキープして、保温用のマグに麹とお米を入れて放置すれば完成。とっても簡単に甘酒ができてしまいます。

⭐️味噌が腸内細菌改善させる

そしてこの麹から作られるもう一つの発酵食品が味噌。味噌は麹と大豆、塩を混ぜるだけでできます。混ぜる時に人の手にはさまざまな常在菌があり、その常在菌と一緒に混ぜることで、その人だけの味噌ができるのです。料理の際に消毒を必ずしている人もいるかと思いますが、消毒は手にある良い菌まで殺してしまい、免疫力を低下させてしまいます。手荒れや腸内細菌の乱れは過度な消毒が関係していたりするのです。

味噌は熟成させるのに時間がかかります。季節によってばらつきはあるものの、夏場であれば2-3ヶ月ぐらいで食べ頃に。私は今年の1月に味噌作りの体験をし、そろそろ熟成し食べ頃に。時間はかかりますが、自分で作った味噌を食べる楽しみもあったり。味噌ですが、意外かもしれませんが、スパイスカレーともすごく相性がいいんです。スパイスの抗酸化作用発酵食品の味噌腸内細菌のバランスがとれて一石二鳥だったり。

現在新しい取り組みとしてInstagramで私が毎日食べている食事(主にスパイスを使った料理)を少しづつですが公開しています。調味料も毎回同じものではなく、1つ使い切ったらまた違うものを購入するように。その少しの変化が毎回面白かったり。気になった方がいたら見てみてください。完全に私個人の自己満の世界ですが。笑

遺伝子組み替え食品の危険性が今回の回でなんとなくわかったのではないでしょうか。次回はなぜ遺伝子組み換え食品が危険なのか、さらに深掘りして説明していきたいと思います。

次回の目にみえない大切なもの。「遺伝子組み換え」です。

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