コロナ禍の、プリンから始まった(スープの時間ヒストリー1)
2020年のゴールデンウィーク。
こんなにも、突然の暇が訪れた数日間は、これまでにあっただろうか。
ステイホーム。
家で過ごそう。
休みがあれば、予定を入れがちだった私は、
ぽっかり空いたこの時間をどう過ごしていいか戸惑った。
部屋の片付けをしながら、休憩がてら冷蔵庫を開ける。
食べたいものが何もない。買い物にも行きづらい時期だった。
ソファに座ってふと思う。
プリンってどうやって作るんだろう。
調べてみると「卵・牛乳・砂糖」。
このシンプルな3つで、プリンは構成されているらしい。
…驚いた。
冷蔵庫にはこれらがあった。
忙しい日々を過ごしていたときには気づかなかった。
この3つで、プリンができる。
暇すぎたので、レシピを見ながら作ってみた。
”蒸す”という行為はあまりやったことなかったけれど、
書いてあるとおりにやってみたら、案外簡単だった。
カラメルの作り方は、ちょっと塩梅が分からなくて難しかったけれど
プリンの部分は、問題なくできた。
…驚いた。
いつも、冷蔵庫にあるこれらを使えば、プリンが出来る。
そのことに、これまで全く気づかなかった。
きっと、他にもこういうことってあるはず。
日常も、見方を変えれば、全く違う世界になる。
卵・牛乳・砂糖が、目の前にあったときに
どう思うかは、本当に人それぞれ。
私は、このことに気づけて良かった。
今、目の前にあることを、どう捉えるか。
ちょっと俯瞰して考えてみたくなった。
私はここから、おやつ作りにハマる。
(つづく。多分)
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