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初!テント出店体験記

熊本県を拠点に活動する、スープ屋です。

4月はキッチンカー初体験でしたが、5月3・4日でテント出店を初めて。
熊本県小国町わいた温泉郷の地熱珈琲さんという、コンセプトがめちゃかっこいい珈琲屋さん。今回はそこに関連するマルシェのような形で、地熱珈琲さんと駐車場の間の広場スペースにて、日替わり数店で出店しました。

今回は、ワンオペで、テント出店。保健所関係のことは他のちゃんとしたサイト等でご確認いただくとして…。気づきを改めて残します。

全部、出店に慣れてる人には当たり前すぎることかと思いますが、私にとっては初めてのことで、一つ一つに驚きながら過ごしました。こういうドキドキって年齢を重ねるごとに減ってくるので、久々で愉しかった…笑

机は2つあった方が良い

このあたりノープラン過ぎたのですが(保健所申請の際にレイアウトは考えていたにもかかわらず、なぜか…笑)、たまたま机を2つ貸してもらえたので、どうにかなりました。

前:お客さんとのやりとりをするための机。
後:作業をする机。

他の出店の方も、大体このレイアウトでした。そうなのかー!

他の出店の方は、大体、キャンプ用の机をつかっているようでした。その場で組み立てられるやつ。なるほど。

また、前の机をどうやって装飾するかもポイント。
私は、たまたま何かに使えるかもな…と思って「スープの時間」と大きく書いた横断幕みたいなものを作っていたので、それを貼る形でそれっぽくなりました。リサイクル屋さんにあったサラシに、絵の具とペンで書きました。

こんな感じ。

他の出店の方とのバランスで意味合いが変わってくる

今回は、地熱珈琲さん下の広場での出店。周りには、温泉郷はありますが、飲食店はほとんどないエリア(多分)。
時間帯や、他出展者の方とのバランスで、自分の立ち位置が大きく変わるなーということを実感しました。

まず、そもそも、ここに来る人は「地熱珈琲を体感したい(飲みたい)」という理由で、全国各地からはるばるここまでやってきます。(実際に、私がいるあいだは、ほとんどずっと行列が絶えなかったです)

そして、下の広場での出店は、地熱珈琲と駐車場の間。まずは珈琲を味わってみて、その後に時間や興味があれば可能性があるかたちかなと捉えました。

そこから、広場の出店者は、例えば初日は、プリン・木工ワークショップ。二日目は、ホットドッグ屋さん。
デザート系、体験系、ごはん系、などなどそれぞれに特徴がありました。そことスープはどんな棲み分けになるんだろう…!

そもそも、珈琲とスープは、ドリンク系と言うことでかち合っている感じもするので、そこでどう違いを出すか、どのポイントになら興味を持ってもらえるのか。色々と考えをめぐらせるのが愉しかったです。

全部書くと長くなりすぎるので書きませんが、時間帯や相手によって色々と意味合いを変えてみました。この時間帯は、こんな気持ちの方が多いだろうから、こうしてみよう、みたいな感じで。

ワンオペ&複数日出店の際は買い出しが問題

スープは、新鮮な野菜で、当日の仕込みで提供することになります。
なので、前入りして、17:00で閉まる物産館に間に合うように小国に行って、買い出し&メニュー決めをしました。

初日の出店時間は、10:00~17:00で実施しましたが、どう考えても次の日の分の買い出しに行けない。笑
地元から、私の家族がたまたま来てくれる予定になっていたので、買い出しを依頼してどうにかなりました。

次の日の買い出しのために、出店を早めに切り上げるのがよいのか。多めに野菜を買っておくのがよいのか。時と場合によると思うけど、考えておかねばと思います。

その場でしか出来ないものを作る

買い出しにも関連しますが、なぜこういうリスクが多くて(ちょうどいい野菜があるかどうか分からない)面倒くさいことをするかというと、やっぱり旅先では「その場のものを味わいたい」と思うからです。

せっかく旅行で行った先なのに、全然別の場所のものを食べるのって、ちょっとテンション下がりませんか。どうなんだろう。

今回は、地熱珈琲・わいた温泉郷での出店と言うことで、かぶを地獄蒸ししてみました。世界にも珍しい、地熱スープです。笑
これは我ながらテンション上がりました。そしてとっても美味しかった!

私は、その場所でしか出来ないことを、考えてやって見るチャレンジをしてみたいと思います。(何でそう思ってるかはもうちょっと深掘りしてみたい…)

選択肢が2つあること

1つの商品を売っている店と、2つの商品を売っている店だったら、どちらが近づきやすいですか。私は、なんとなくですが「選べる」ということは、余白を作ることだと思います。余白があると、近づきやすい気がします。近づいたときに、逃げ道があるというか、とっつきやすさが変わると言うか…。

商品だけじゃなくても、例えば「コショウをかけるか、どうか」ということも、相手に委ねていますが、ちょっとしたほどよい選択肢は、これからも工夫してみたいと思います。

スープ2種類ではなく、玄米おにぎりを追加する

上記の理由で、選択肢を作りたかったので、スープ2種類作ろうかな…とも思ったのですが(キッチンカーではそうしました)、いろいろな理由で断念(いろいろ→ミキサーの電源、営業許可、時間があるかどうか)。

そこで、考えたのが「おにぎり」です。
元々、スープとパンとかおにぎりとか、お腹が減っている人がいたら、そういうセットで食べたいかな~という妄想から始まりました。

あとは、自宅で玄米炊くことにハマってて、スープとめちゃ合うんですよ…。身体の調子も良くなるし、これはこの機会にやって見ようと思いました。

今回の工夫ポイントは、「おぐに黒大豆」を入れること。以前、地熱珈琲の美奈子さんが、この存在を教えてくれていました。ここにしかない種を、様々な人が関わって残そうとしているそうです。

こうやって、その場所のことを知るきっかけにもなるし、ならなくてもいいし。そういう、食べ物の可能性を改めて感じた、玄米おにぎりでした。

玄米は益城産、黒大豆は小国産。

参加型の何かをやってみたい

初日で、スタンプを押したオリジナル紙コップがなくなりそうになって、スタンプ押さねば…という状況になりました。

前日に、小さなお子さんとお父さんが買いに来てくれたときに、父「○○ちゃん、お金をお姉さん(井下)に渡してくれるかな?」、娘「はい(お金くれる)」という場面がありました。
子どもって、自分でやってみたい、とか、何か役に立ってみたいと言う気持ちがありますよね。

この2つのことから、子どもスタンプ押し体験をやってみようかな、と思いつきました。参加費500円で、10つの紙コップにスタンプ押してくれたら、ポタージュプレゼント、みたいな感じで。だけど、他のお客さんから見たら衛生的にどうなんだろうとか、効率とか色々考えて、結局は自分でスタンプ押しました。

でもなんだか諦めきれなくて、知人がお子さんを連れてきてくれた時に、紙コップにお絵かきをしてもらいました。6歳と3歳?だったと思いますが、めちゃめちゃグッとくる絵だった。なんかもっと、こうやって来てくれた人と関わりながら、このスープをやっていきたいなと改めて思った時間でした。

即興で勢いよく描き始める二人。

もしも、このスープの活動を、アートプロジェクトと捉えたら、どういう意味を持つんだろう、とか妄想するきっかけをくれる出来事でした。

地熱珈琲さん、みなさん、ありがとうございました。

特に地熱珈琲のみなこさん、こんなチャンスをくれてめちゃめちゃ太っ腹!志がめちゃ伝わってきて、刺激をもらいました。

もっとある気がするけど、長くなるのでこの辺で。


もっとも遠方のお客様、fromイングランド!

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