バルト三国：ナチスとソビエトの不法併合からの独立〜現代へ
Bad Baltic Takes (@BadBalticTakes)さんの11/23/2022のツイートの翻訳です。
ソビエトも今のロシアの指導者も、あなたには知られたくないことがある。
バルト三国はナチス・ソ連協定（MRP）の結果、不法に併合された。独立回復運動は、ナチスとソビエトを完全に拒絶することに基づいていた。
クレムリンのプロパガンダは、ロシアの大量虐殺から主権と生命を守ったウクライナ人をファシストとして描こうとするのと同じように、以前のバルト諸国占領を正当化するために、同じ物語で歴史を歪め続けているのである。
(時間を)巻き戻してみよう...
エストニア、ラトビア、リトアニアは、1918年にドイツとロシアの支配からの独立を宣言した。ロシアは最終的に3カ国すべての領土の完全性を認めることに同意した（逆もまた然り）。
それ以来、この3国は国際法の中で存在することになった。
しかし、1939年、ソ連とナチス・ドイツはモロトフ・リッベントロップ協定を結んだ。この条約は「不可侵条約」と呼ばれていたが、その重要な秘密条項は、バルト海などヨーロッパの主権国家を積極的に分割し、自分達の帝国にするというものであった。
もちろん、ナチスに反対するヨーロッパや世界の人々がこのニュースに打ちのめされたのは言うまでもない。それは、秘密条項やその後のナチスとソ連の相互協力の全容が完全に理解される前のことである。
それがポーランド侵攻につながり、第2次世界大戦が始まった。これは当時の同盟国であるポーランドで挨拶を交わすソ連軍とナチスの兵士達。
同時期にソ連軍はバルト三国にも侵攻し、ここでもMRPに基づく乗っ取りを演出している。
ソ連軍はバルト諸国の政府を転覆させ、ソ連併合を「要求」する親ソ連の傀儡政権を作るために、彼ら自身の偽の選挙を演出した。これがいかに民主的であったか(←皮肉)を示すエストニアからのヒントがここにある。ソ連軍は文字通り議会の中にいた。
ソビエトは国外追放などの大規模な弾圧も始めた。
「しかし、それはファシストを対象としたものだ」と言う人もいる。
バルト地域でのソ連の大規模な強制追放は、主に女性、子供、老人を対象としていた。念の為に言うと、この時、ソ連はナチスと同盟を結んでいた。
スターリンのショックは、ナチスが戦時同盟の2年後にソビエトに反旗を翻したことで、ソビエトがMRPで合意したのと同じ方法で自分達の占領を継続するために戻ってくる前に、ナチの占領によってバルトに更なる甚大な破壊と弾圧をもたらしたことである。
ナチス・ソ連協定を擁護する人々は、それを正当化するために同じ言い訳をする。私達はそれらを全て以前に聞いたことがあり、それらをまとめた別のスレッドをここに書いた。
最も多いのは、「しかし、他の国がナチスと結んだ協定についてはどうなのか？」というものだ。
しかし、私達はそれらを自由に議論し、批判的に検証することができ、 - そして、誰もそれらを擁護しない。
そして、ナチスと主権国家を残酷に征服する密約を含んでいるものはなかった。
誰もがモロトフ・リッベントロップ協定について自由に議論し、その恐ろしい結果や、ナチスやソビエトによる残虐行為を全て非難することができるはずだ。
バルト諸国はそれ以来、そうしてきた。
実際、この間、ナチスにもソビエトにも宣戦布告している。
第二次世界大戦が終わり、全ての主権国家の独立が回復されることが当初の期待であった。
バルト海の人々は、ナチスが退却した後、自分達の旗を立てたが、進攻してきたソビエトがそれを引き裂いた。
すべての戦争で最も奇妙なドラマの 1 つが、バルト海の小さな国エストニアで繰り広げられようとしている。「地下議会」のエストニアの愛国者は、ドイツとロシアの両方に対して正式かつ公平に宣戦布告した。エストニアを、1918年から1939年までバルト海沿岸の最北端にあった自由な共和国の地位に戻すために、彼らは死もいとわず、激しい独立への欲求を抱いている。この複雑な宣戦布告は、月曜日の夜、ストックホルムにおいて、エストニアの駐スウェーデン公使ハインリキ・ラレテイが、「エストニア救済のための国家委員会」を代表して正式に発表することになっており、現在すでにフィンランドの向かいにあるエストニアの森のどこかで会合を開いている。ストランドホテルでの会議で、自由なエストニア人は、自由を愛する最高のジェスチャーとして、ロシア人とドイツ人を同じようなものだと説明されることだろう。彼らは、ソビエト連邦や他の国に再び組み入れられるくらいなら、死ぬ覚悟でいるのだ。この地下議会は、1939年まで首都タリンで活動していた選りすぐりの役人で構成されており、現在赤軍のエストニアへの侵攻と戦っている3万から4万人と推定されるエストニア国民党軍の2師団の支持を得ていると主張している。また、現在戦線の後ろでドイツ軍、特にナチスがエストニアの文学と美術の宝を持ち去ろうとしていることを妨害している「緑の軍隊」の多くのパルチザンが支持していると述べている。自由なエストニア人は、それが無益な行動であることを知っている。 ロシアのエストニアと他の2つのバルト三国への進出を 止めるものは何もないと知っているのだ。ラトビアとリトアニアのバルト三国への進出を止めることはできない。 それが自殺への近道であることも知っている。しかし、彼らのドイツ人に対する憎しみは、ロシアの意図に対する恐れに等しい。彼らは、5年前にソ連がエストニアをロシアの政治舞台に組み入れた時に失った独立の地位を復活させる試みを演出する方法として、喜んで死ぬか、死をも厭わないのだ。 ラトビアとリトアニアもエストニア救国委員会と同じような動きを考えているというのが、ストックホルムの特派員の話である。 ラトビアとリトアニアでは、すでに設立されている委員会を通じて、エストニア救済のための全国委員会のような動きを考えているそうだ。
事実上の独立が潰され、さらに半世紀にわたる占領と残忍な弾圧が以前と変わらず続く中、バルト共和国は国際法上、事実上の独立を保ち、MRPの無効化運動を続けていたのだ。ここにあるのはそのスレッド。
ソ連は帝国の崩壊を防ぐために必死で改革を行い、言論の自由を拡大した。バルト三国の人々はそれを利用して、MRPの結果、自分達がいかに不法に併合されたかについてもっとオープンに話すようになった。
ソ連のプロパガンダは、独立運動をファシストとレッテル貼りしたが、実際はナチスとソビエトに対する完全な拒絶によって活気づいたのである。
特に、200万人規模のバルト海の連鎖抗議行動は、MRPの50周年に組織されたものである。
バルト三国がナチス・ソ連条約の結果、ソ連による不法な併合を無効とし、国際法を守る活力ある民主国家として生まれ変わることができたのは、このような人々のおかげなのだ。
私達がウクライナを支持するのは、歴史が繰り返されることを望まないからだけではない。
私達はウクライナの人々に共感している。私達は、彼らの生存の権利を否定する嘘と残虐行為の同じパターンを見ている。私達は、世界がまだ十分に理解していない方法で、ウクライナにおける集団強制退去のような恐怖を目の当たりにしているのだ。
だから、私達はここバルト三国から、私達の歴史とMRPによって残忍にされた国々の歴史を世界に理解してもらうために、声を上げ続けていく。- それは同時にウクライナの友の声にもなる。
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