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【読書感想文】汝、星のごとく

凪良ゆうの「汝、星のごとく」読みました。
なんとなく、湊かなえの「Nのために」を彷彿とさせる場面展開でした。

瀬戸内の小さな島に住む2人の高校生。
いわゆる親ガチャに外れた2人。
毒親、ネグレクト、ヤングケアラー。
よりそいながら愛を育む。
それを見守る感情を出さない大人。
都会の生活と田舎の生活。
子どもから大人へ。
夢が叶ったようで、叶わない。
叶わないようで、叶っていく。
友を失い、夢を失う。
擬似家族に救われる。

そんな感じです。
この本が売れていて、ウケているのは、きっと時代に合っているからなんだろうな、と思いました。
見えないところで、こんなことは日常茶飯事で、世の中の普通の下に隠された異常が、実は普通なのかもしれない。

そんなことを考えながら、読んでいました。

追記。
場面展開が村上春樹みたいと思ったり。

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