【夢日記】アフリカの旅

窓の向こうは、まるで映画で見たようなサバンナであるのに、そんなに暑くはない。
車の中にいるからか。
ゆったりとした4シーターの後部座席に座って、窓の外の景色を眺めている。
クリーム色の背の低い大きな外車は、静かに目的地に向かう。

どこかの高校のようだ。
門を抜けて、建物に入った。
途中で、誰かが何かを配っていた。
私も他の人と同じように、薄い紙のようなものでできた財布をもらった。
白い紙のような表面に、緑色でBank of India という文字がデザインしてあった。
角にスナップが付いていて、折って止めて組み立てるようだ。
後ろからついてきていたインド出身の知り合いに、インドのだよ、よかったね、というようなことを言った。

奥に進むと、部外者は身分証明が必要だと言われて、建物の入り口の守衛室で、IDを見せると、窓口にいる男性は、ちらっと見ただけで、返してきた。

講堂は控え室と、客席に分かれていて、大きなガラスで仕切られている。
続々と人が集まってきて、控え室と客席に分かれて座っている。
客席には、有名なあの先生が真ん中に座っているのが見える。
ここで国際会議が行われるようだ。
私は控え室にぎっしり置かれた椅子のひとつに座っている。
どうやら、何か発表するらしい。
周りには知り合いが、どんどん集まってきたて、席を埋めていく。
仲がいい人が来て、ほっとしたのも束の間、紙を見ながら、発表の打ち合わせを始める。
彼女が「大事なポイントが書いてないじゃないですか」
私は「大丈夫、きちんと分析はしてあるから」と言って、たくさん紙の束を掴んで見せた。

どうやら、発表は終わったようだ。
車に乗って、帰路に着く。
車はカフェのようなバーのようなところに着いた。
広い木陰のような造りで、ぐるりと囲む店内の壁には、天井から腰ぐらいの高さまでの棚が作り付けられていて、びっしりとお酒の瓶が並べられていた。私と先ほどの会議で一緒だった仲がいい人がカウンターに座って、何やら話している。
カウンターの向こうには、背の低い短いカーリーヘアが印象的な黒人男性がいて、客のオーダーに応えていた。
私はたくさんのお金をもらったようだ。
さっきもらったインド銀行の財布に、分厚い札束を入れる。
おしゃれな白い帽子を被った背の高い黒人の運転手がやってきて、私の財布を見て、お金を払えという仕草をする。
私はもちろん、とお金を払おうとすると、仲がいい人が、運転手に明細を書くように言った。
運転手は、さも当たり前のように、カウンターの向こうの男から紙を受け取り、自分のペンで明細を描き始めた。
英語かと思ったら、日本語だった。
彼は、日本のハーフだと言う。
そういえば、カウンターの男も日本語を話していた。
7,092
日本円だと12万ぐらいか。
現地通貨にしてみれば、法外なのかもしれない。
でも、4日間、専属の運転手をしてもらったのだから、妥当な金額だと思った。

私たちは店を出て、帰ることにした。
運転手の男が、「今度はもっといろんなところに案内するから、きっとまた連絡して」と言った。
私は、もう彼に連絡することはないなと心の中で思った。

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