【エッセイ】人生ちょろかったー

坂元裕二氏脚本ドラマ「カルテット」の最終回のクライマックス直前に、魔性の女来杉有朱が放つ強烈なひと言。

貧しい大家族的な境遇で、地下アイドルしたり。
子どもの頃からサイコパス様、自在に他人をマインドコントロールし、昔のあだ名は「淀君」。

ナゾも多い設定だったけれど、とにかく強烈だったのが、最終回でのこのセリフ。

「人生ちょろかったー」

ちょろいんだよね、人生って。
彼女を見てたら、そう思えてしまう。

結局、うまくやった人が得をするんじゃないの?
子どもの頃に読んだ絵本や道徳のテキストの話は全部ウソなんじゃないの?

いい人は利用され、素直な人は騙され、真面目に生きればバカを見て、努力なんて水の泡。

そう、誰も言わない公然の秘密。
努力は報われないし、夢なんて叶わない。

ありがとうございます! 短編集の制作に使わせていただきます!