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『怠けたい。だって、人間だもの』って言ってる人の習慣術

めんどくさがりだと、堂々と公言する。

何を隠そう、私は怠け者の代表格のような存在である。何の謙遜でもなく、むしろそれを誇らしく思っているほどである。だから私は、何かを習慣化かしたいときに自分の意志力に頼ることは、とうの昔に完全にあきらめた。

そんな私が、この一年半をかけて習慣化して、今でも継続していることは、例えば:

  • 瞑想 30分から40分

  • フランス語の勉強 30分から1時間半

  • スクワット 160回くらい

朝6時頃に起床して、これらが一通り終わってから仕事を始めることが、今では習慣となっている。

習慣化の3つのルール

そんな怠け者の私が、何かしら化できたことにもし秘訣があるとすれば、まずはこの3つかと。

  1. 強制的に行う環境をつくる。

  2. ビビるぐらい小さいところから始める。

  3. 着手するまでのハードルを極限まで下げる。

いずれも、いかに長く、無理なく続けられるかを念頭においたルールである。

❶ 強制的に行う環境をつくる。

例えば、早起き。
毎日スッキリ起きているとはわけではないが、早起きはこの数年で割と得意になった。

私のアパートにはロフトが付いていて、そこをベッドルーム(というかスペース)として使っている。このロフトこそが、早起きを強制化する装置である。

というのも、(スマホをアラームにしているという前提ではあるが)「ロフトにスマホを持ちこまない」というルールさえ守れば、朝鳴り響くアラームを消すには、どんなに眠くても、梯子を下りる以外の選択肢は存在しない。意識が朦朧としているなか梯子を下るのは結構怖いので、身体が自然と目覚めるのである。

❷ ビビるくらい小さく始める。

フランス語は、はじめは一日一つ文章を理解するところから始めた。
瞑想も、1分から。
スクワットなんて、一日3回から。

今日の目標は、昨日より少しだけ高く設定する。昨日より今日、少しだけ負荷を上げてみる。そうすると案外、サクッとできてしまう。この瞬間に感じる、「あ、こんなもんか」という感覚がめちゃ大事。


❸ 着手するまでのハードルを極限まで下げる。

書家である母(村田清雪)に師事している書道。これもまた、継続を必要とする最たるものである。一人暮らしの私は、テーブルの半分は常に書道セットが拡げてあり、座ったら速攻で始められるという体制を整えている。硯を棚から出して、紙を取り出して、筆を洗って…などの面倒は一切ない。

ちょっとした工夫で、習慣化したい行動に着手するまでのハードルはいくらでも下げられる。それこそ、毎朝のジョギングを習慣にしたい人は、ランニングウェアで寝るとか。

私の机の上の常態。書道とフランス語で半分半分。(誰かが遊びにきてくれるときは、当然片付ける)

人生の進捗は、習慣化できたことの数と相関する。

何か新しいスキルを身につけたいと思ったら、今の時代、情報はネット上にいくらでもある。今では、お金を出して本を買う必要もないほど、多くの人たちが有益な情報をシェアしてくれている。となると問題は、それを活かすか、活かさないか。やるか、やらないかだ。

もちろん、中には試したけれども習慣化できなかったこともたくさんある。以前は、そのことで自分を責めてしまうことの方が多かった。しかし、自分を責めても責めなくても結果は同じであることに、ある日ハッと気づいた。思い返すとむしろ、自分のことを責めれば責めるほど目標達成は遠ざかっていたように思う。

今は、大切な友人に声をかけるように、頭の中で自分にも優しく語り掛けるようにしているが、目標達成率は目に見えて倍増した。

自分の人生が、どれほど前進したかを判断するとき。どれほど新しいスキルを身に着け、新しいことを学んだかが、大事な指標になっているような気がする。どれほど昇進したか、どれくらい稼げるようになったかといったわかりやすい指標は、その結果に過ぎない。

だからこそある意味、一度身に着けた習慣って、自分でしか手に入れられない最強の武器なんだなあと、改めて思った、という話。


【写真】名古屋市科学美術館の立面 ©Yuri Murata

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