見出し画像

語源から彩る~may~の根本的意味は~have power~

皆さん、こんにちは!
優凛です!

今回も語源から観察していくシリーズです!
テーマは”助動詞 may の語源"

いきなりですが、
私が助動詞全般に思うことは、
一つの「形」に対して「意味」が多い!!!
皆さんもそうは思いませんか??

~may~の主な意味
・「許可」・「可能性」・「その他(祈願など)」

~may~だけならまだしも、他の助動詞も
同じように多くの意味があり、
学習に手間取っていました。

しかも、
前回記事にした~can~にも「許可」「可能性」の意味
あったじゃん!!って

~can~の主な意味
・「能力」・「許可」・「可能性」

では、なにが違うの?
使い分けがわからない!!!
って思いませんでしょうか??

私には難しいことでした、、
そこで、私が単に暗記でなく、しっかり理解できるようになった
きっかけを紹介させてください!!

それは、
助動詞~may~が今の意味になるまでの過去に目を向け
語源と出会った事でした!

語源を知る事で、次のことができるようになるとはずです!

・意味の暗記ではなく、より納得した理解をすること
・似たような意味との使い分けの方法を知ること

今回も一生懸命やっていきます!
では行ってみよう!!!

1:~may~の語源

いつも通り、すぐ言ってしまいますが、

~may~の語源
形式:maeg
意味:have power = 「力がある」

この場合、注目して欲しいのは、
「形」ではなく、「意味」の方です!!!

今の助動詞~may~のもとの意味は
「力がある」だったんですね!

「ことば」とは、今でもそうですがどんどん変化してきています。
常に変化の最中にあり、
まるで形を変えながら進化していく生き物のようなものです!
そのような進化の過程で「形」だけでなく
「意味」も同じように変化し、派生していきます!
それこそが意味が複数になる原因だと私は思います!
今の「ことば」には全て歴史があり、
今私たちが使っている「ことば」とは、
その長い長い時間の末の結果であることを
皆さんに紹介させていただきたいです。

その歴史(進化)の根元である語源を知る事が
いかに有益であるかを説明させてください!!

2:変化と派生

スクリーンショット 2021-03-20 16.23.50

~may~の語源は「力がある」
「力がある」から「〜してもよい」という「許可」へと変化し
「力がある」から「〜かもしれない」という「可能性」
を表す事がきる意味へと派生したという歴史があるようです!!

この記事では、「許可」にフォーカスしていきます!

**「可能性」の方は、~can~の記事で書いてます**
もしよかったら読んでください!

3:「許可」を示す~may~と~can~の差

「許可」の意味を示す例文を用いましょう!

You may go.(行ってもいいよ)
You can go.(行ってもいいよ)

どちらの助動詞も「許可」が示されていますが、
実際どのような違いがあるでしょうか??

この違いを、
学者の節を総合して説明すると、次のようになります。

You may go.(= I give you permission to go.)
=>(私が、行くことを許可します)

You can go.(=Circumstances permit/allow you to go.)
=>(状況的に、行ってもいいと思うよ)

おそらく
これだけだと「?????」ですよね!

言い換えるなら

~may~:話者が与える許可」
~can~:周囲の状況が与える許可」

では、次に
なぜこのような違いが出るのかを説明します!

ここでも力を発揮するのが「語源」です!
それぞれ見ていきましょう!

4:やはり語源!!

~may~:話者が与える許可」
~can~:周囲の状況が与える許可」

上記のような差は、語源を知っていればすぐ納得いくはずです!

~may~の語源:「力がある」
~can~の語源:「知っている」

その語源から「許可」の意味へと派生する進化過程を見てみましょう!

~may~
「力がある」=>「許可」
「力がある」から他人に「〜してもよい」と「許可」をする事ができる

~can~
「既知」=>「能力」=>「許可」
「知っている」から「〜する事ができる」と言う「能力」があり、
その「能力」から派生して「許可」の意味を示す事ができる

**~can~については前回の記事をご参照ください**

つまり、
~may~の語源は「力がある」なので、
必然的に、~may~が表す「許可」は話者が「力を持っている」
前提とがあります。

そして
~can~の語源は「知っている」です!
話者自身に許可をくださす「力」があるわけではなく
「知っている」ことからくる「許可」なので、
許可を下すのは話者ではなく「その場の環境や状況」と考えられる!

ということです!

よって以下と言えるわけです!!

~may~:話者が与える許可」
~can~:周囲の状況が与える許可」


§ EXTRA §

違いを知ると以下の例文での読み取り方がより深くなるはずです!

May I smoke in here?
Can I smoke in here?

・・・
意味を重視して訳を当てるなら以下のように私ならします!

May I smoke in here?
あなたは、ここで私がタバコを吸うことを許してくれますか?)

Can I smoke in here?
状況的に、ここでタバコ吸っていいのかな?)

深まった!!!
と思っていただけたら幸いです!!

5:院生の小言

いかがだったでしょうか?

語源から読み取れることは有益だ!!!
と少しでも思っていただけたらいいなと思います!

今回は~may~の語源でした!

May I ~ ? の質問に対して、Yes/No I may ~と答えるのは、
失礼とされています!

この記事を読んでくださった皆さんなら、
なぜ、失礼になるかを気づけるはずです!!!

今日もありがとうございました!!!

参考文献
江川秦一郎(1991)『英文法解説』(改訂三版) 金子書房.
保坂道雄(2014)『文法化する英語』開拓社.

#優凛
#英語
#教育
#can
#may
#語源
#英語学
#英文法
#大学院
#助動詞
#英語学習
#言語学習
#彩る英文法

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?