【映画レビュー】ロスト・イン・トランスレーション
こんにちは。Yuriです。企業から業務委託を受けて、コンテンツ制作をしています。
さて、週末なので、映画レビューです。
今日は2003年に公開された映画『ロスト・イン・トランスレーション』のレビューをします。
2003年ということは、約20年前の映画。
公開当時この映画がとても話題になり、見たときは、正直「へー」という感じであまり印象に残らなかったんですよね。ところが、最近たまたまAmazonプライムで見つけて改めて観てみたら、めちゃめちゃ面白かった。
当時大学生で未熟だった私には、この映画の見どころがよくわかっていなかったみたいですね。
今日は、改めて『ロスト・イン・トランスレーション』を見た感想をお伝えします。
映画『ロスト・イン・トランスレーション』とは
『ロスト・イン・トランスレーション』は、ソフィア・コッポラ監督の2003年の映画です。物語は、東京での孤独感と異文化体験を描きます。主演はビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソンで、2人の異なる背景を持つ人物が東京で偶然出会い、友情を育む姿が描かれています。
感想 私と同世代の皆さん、もう一度みてほしい!
私はいわゆるアラフォーです。この映画が流行った当時20歳くらいで、この映画とても流行っていたので見たんですが、正直イマイチ何がいいのかよくわからないなぁと思ったんですよね。
でも、20年の月日が経ち、もう一度この映画を見ると、おもしろいポイントがたくさん!あーこんなに味わい深い映画だったのか、、、とアカデミー賞受賞にも納得です。
まず、東京になじみがある方は、当時の東京の雰囲気を思い出すと思います。
例えばゲーセン。最近のゲーセンってクレーンゲームばかりですが、当時ってプリクラとかダンスダンスレボリューションとかいろんなゲームがたくさんあり、そして、ゲーセンに通い詰めて技を極めている方々もよくいらっしゃったじゃないですか。そのなんとも言えない雰囲気を思い出します。あるいは、東京タワー。今も東京タワーはあるけど、まだスカイツリーがなかった時代の東京の象徴がたびたび映し出されます。東京メトロや新幹線の雰囲気も、今と似ているけどちょっと違って懐かしい。
また、日本独特の、恐らくアメリカ人からみたらこのように映るだろうな、、、といういびつさの描き方も見事。
当時は「日本に対する偏見だ」「悪いところを切り取って表現している!」という感想が割と目立っていたと記憶していますが、今この映画を見ると、結構的を得ていて、やや誇張されていたとしても絶妙に表現されているなと思います。
例えば、お願いされてもいないのに過剰なサービスをよかれとおもって押し付けられているシーン、丁寧で笑顔なのになんか心が通じない雰囲気、何事においてもあいまいでよくわからない感じ、などなど。
この辺りは懐かしいというより、今も変わらないのかも、という気はしますが。。。
そして、結婚して子供を持つ生活の複雑さなんかもよく表現されています。
たとえば、主人公の男性が、アメリカにいる妻に電話で「最近体調がよくないから、日本食のようなヘルシーなものを食べたいと思う」といったことを伝えるのですが、妻は「そしたら日本に少し長く滞在して食事をとってこれば?」的なことを言います。
うん、この雰囲気や心情は、10代、20代にはわからないやつですね。
(あくまでも私の解釈ですが、これは妻は夫に対して冷たくしているわけではないと思われます)
そして、俳優さんたちがとてもいい。ビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソンの自然で繊細な演技にうっとり引き込まれてしまいます。
そして、脇役ですが、藤井隆さんがマシュー役で出てきます。めっちゃ懐かしい。。。
公開当時は私自身が未熟すぎてよくわからなかった『ロスト・イン・トランスレーション』ですが、とても深みがあるいい映画でした。
何か映画みたいなぁ、という気分のときに、見たことある方もない方も、ぜひ『ロスト・イン・トランスレーション』ご覧になってみてください。
感想などコメントもお待ちしています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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