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【映画レビュー】『ラーゲリより愛を込めて』知らないことがまだまだ世の中にはたくさんある

こんにちは。Yuriです。企業から業務委託を受けて、主にコンテンツ制作の仕事をしています。

今日はある映画を見てとても感動したので、その話をさせていただきます。
まじめなコンテンツ制作の話ではない個人的な映画レビューなので、カジュアルに読んでいただけますと幸いです。

見た映画は2022年の映画『ラーゲリより愛を込めて』です。
第2次世界大戦直後のシベリア抑留のお話。シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された実在の日本人捕虜・山本幡男を演じた伝記ドラマ映画です。

第二次大戦後の1945年。そこは零下40度の厳冬の世界・シベリア…。わずかな食料での過酷な労働が続く日々。死に逝く者が続出する地獄の強制収容所(ラーゲリ)に、その男・山本幡男は居た。「生きる希望を捨ててはいけません。帰国(ダモイ)の日は必ずやって来ます。」絶望する抑留者たちに、彼は訴え続けた――身に覚えのないスパイ容疑でラーゲリに収容された山本は、日本にいる妻・モジミや4人の子どもと一緒に過ごす日々が訪れることを信じ、耐えた。劣悪な環境下では、誰もが心を閉ざしていた。戦争で心に傷を負い傍観者と決め込む松田。旧日本軍の階級を振りかざす軍曹の相沢。クロという子犬をかわいがる純朴な青年・新谷。過酷な状況で変わり果ててしまった同郷の先輩・原。山本は分け隔てなく皆を励まし続けた。©2022映画「ラーゲリより愛を込めて」製作委員会 ©1989 清水香子

上記はアマゾンHPより抜粋。


シベリア抑留についてはなんとなく知っていたけど、あまり向き合ったことがありませんでした。

学校教育の中で歴史を学ぶ時って、第二次世界大戦は1945年に終わるということになっていますよね。もちろん、ポツダム宣言をもって戦争が終わるのだから1945年に終わるで史実としては正しい。ただ、現実には1945年にすべてが終わったというわけではなくてこの後にたくさんの人が犠牲になっているわけです。

以下Wikipediaより抜粋ですが、ソ連対日参戦によってソ連軍に占領された満洲、朝鮮半島北部、南樺太、千島列島などの地域で抑留された日本人は約57万5千人に上ると書いてあります。57万!そんなにたくさん・・・

シベリア抑留 - Wikipedia

ソ連対日参戦によってソ連軍に占領された満洲、朝鮮半島北部、南樺太、千島列島などの地域で抑留された日本人は約57万5千人に上る[6][4]。厳寒環境下で満足な食事も与えられず、苛烈な労働を強要させられたことにより、約5万8千人が死亡した[7][4]。このうち氏名など個人が特定された数は2019年12月時点で4万1362人[8]。これは全抑留者の約1割で、これは日本国内に連行されてきた連合軍捕虜の死亡率とほぼ同程度という。

戦争の爪痕がこんなにも大きいとは。なんとなく知っていたシベリア抑留ですが、ここまでたくさんの人が犠牲になっていたと恥ずかしながら実感として認識していませんでした。

ロシアが悪いということを言いたいわけではありません。日本含め、どの国も戦争では残酷なふるまいをするものです。誰かが悪いということではなく、戦争や人間の残酷さについて考えさせられます。

最後は地位や名誉がいかに関係ないかをつきつけられる

あまり書くとネタバレになってしまうので控えますが、地位や名誉がいかに最後は関係ないのかというのを突きつけられる映画でした。人間の残酷さを描きながら、その対極にある人間の誠実さや、愛情、やさしさが表現されています。

この人間の誠実さや温かさなどを絶秒に表現する、主演の二宮和也さんの演技がいいんですよ。二宮さんは私とたしか同年代くらい、アラフォーだったと思いますが、アラフォーにしてこんなにさりげなく深みがある感情表現ができる俳優さんだったとは。引き込まれるような演技でした。

ちょっと話がそれていまいましたが、、、資本主義競争社会にどっぷりつかってしまうと、つい高い地位や名誉を目指してしまいます。あまり地位や名誉に興味ない私でも、気づくと競争社会の波にのまれがち。

私自身はそんなに高い地位や名誉はそもそもないですが、それでも予定外に無職になってしまったり、体調不良などで仕事でパフォーマンスが上がらず降格にあったりしてきて、そのたびに周りの一部の人(ほんの一部、です)の態度が変わったなと感じた経験があります。一方、私がどんな状態であれ、何も変わらずつきあってくれる人たちもたくさんいます。むしろそういう方々が大半です。ありがたいし、幸せなことです。こうした交流をこれからも大切にしていきたい。

まとめ

『ラーゲリより愛を込めて』を見た感想をお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

なお、この映画、めちゃめちゃ泣けますので、、、家事をしながら片手間に、ではなく、一人で集中してどっぷりつかりながら見るのがおすすめです。映画館ではもう公開していないと思いますが、できれば映画館でどっぷり世界観に浸りながらみたかったなと思う作品でした。

この映画ご覧になった方は、ぜひコメント欄などで感想聞かせていただけたら嬉しいです。


また、この映画は原作もあるんですよね。書籍だけでなく、Audibleもあるようです。

ただの想像ですが、やはり映画だとやや美化されている部分が多いと思います。映像にできないほどの事実が起こっていた可能性が高いかと。
そうした辛い事実と向き合う覚悟ができたら読んでみようと思います。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。





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