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心の居場所~結婚生活

君は一番気の合う友達だったんだ
それが何かは良く分からなかったけど
情愛の虚しさを知ってたから
君を選んだんだ

歳をとると愛欲は風のようなものになる
あの有名な女性のお坊さんが
そう言っていた

私達は最初から風のようなものだった
でも 何かを成し遂げた時の
二人の間の喜びもあったし
色んなところで
一番気が合う人間で友達だった

私達は男とか女ではなかった
でも情愛を信じてなかったから
私は君との人間愛で契約のサインをした
神様の前で一生共に生きると

結局 居場所はそこしかなかったんだ
君が一番気が合うから…
それを、何と言うかは分からなかった


燃えあがる情愛は
みずから火の海へ飛び込むようなもので
いつかは自分を焼き付くして
消えてしまう
苦しんだからこそ強烈に刻まれる
そしてその刺激が忘れられなくなる

私はもう火の中に
飛び込みたくは無かったんだ
だから一番の友達と安全な居場所を作った
それを何て言うのかは分からなかった
でもそこは自分の居場所だったんだ

大切なもの
当たり前なものは
直ぐに見えなくなってしまう
あんまり近くにありすぎるから…
失ってやっと気づく自分の心の居場所             それを愛と言うのであれば、                                それは愛だったのだろう

















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