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自分の市場価値と向き合う

ゆーです。

前回、「私らしいはたらき方」について書いてたら、思うところも出てきたので別角度で続編を。

今回のテーマは、研究者としてどうあるのが良さそうか
個人的に思うところを書いていきます。
でも、これは別に研究者だけの話じゃないんだろうなと。
内容を、それぞれの職種に当てはめれば同じことでは?

早速、結論から!
「コレだ!と言える自分の技術を持つ」これを意識してます。

何か仕事を一本こなして成果を出した、ていうのは確かに素晴らしいことだし、仕事のできる人にも見える。
でも、その人が次の仕事でも同じように結果を残せるかどうかはわからない

そこで、研究者としては、応用の利く「基礎・基本となる技術」を身につけるのが良いと思います。
こういう話すると、「〇〇で測定ができます」とか、「□□の解析ができます」とか、「△△の調製ができます」みたいなことを言う人がいます。
コレらを実践できるのは良いことなんだけど、研究者なら多くの人ができるし、できない人でも1ヶ月も使い続けてたらできるようになるものだったりするなら、その人である必要がない。

ボクの言ってるのは「時間のかかる技術」とも言える(正確には違うんだけどね)。
ある研究領域を専門にして突き詰めて行った時、周りの人は、その分野のことを知りたかったり、手伝ってもらいたかったりすると、その人に助けを求めざるを得ない

でも実際にはですね、企業で研究をしてると、表面的なところだけを研究することが多い
「市場に出すには、ここの根拠が足りないから説明できるように検証しよう」とか、「これ先任の人のテーマなんだけど、少しデータが足りないから集めよう」とか、「とりあえず、コレに効きそうだから、このあたりの構造を見てみよう」とかね。

でもコレって、別に確認作業みたいなところがあって、研究こそやってるけど、そこからの応用が利かないことが多い。
目の前の課題を解決するためだけにやってるので、他への転用をイメージしないからねー。

なので、その課題を解決したら、次は全く別の課題に、全く別の技術で取り掛かってみる、みたいなことも起こる。
その分野の専門家でもない人が、ちょこちょこっとやって成果になるなら、その人じゃなくてもできるよね…。

もちろん、ビジネスマンとして、「市場に出すにはこういうところを意識しないといけないんだ!」「説得して、やらせてもらうことも念頭に置いて研究しなきゃ!」みたいなマインドは身に付く。これも大事。
ただ、ボクが言ってるのは、“ザ・研究者”として生きていくならって話です。
技術者にならずに、研究者として生きていけるようにするには?ってことです。
このへん、大学の先生は自然とやってのけてるようにも見えますね。

無論、そこまでの研究者になるには、少し時間がかかる
でも、身についたあとは、いろんなところから声をかけてもらいやすくなるし、働きやすくなる。
アイデアも自分で全部出さなくても、自然と運ばれてくるかも?

このとき必要なのは、せっせと技術を身につけながら、多様な視点を持っておくこと
そうすれば、声こそかからなくても、自分から「ここにボクの技術、使えますよ?」と、声をかけられる
学生時代に1つ、企業に入って2つぐらい身につけて、合計3つもあれば、きっと色んなところとコラボレーションできるのでは?
表面的なことを10個も20個もやる必要はない。
しかも、身についたことは、他の人より得意なことでもあるので、得意なことしかしなくていい
いい事づくめだ。

もっと気にするのであれば、ブルーオーシャンである領域、まだあまり手をつけられていない領域、さらにもっと言えば今後発展するであろう領域がいい。
でも、3つの異なる分野の専門家になれるなら、考えすぎず動いてしまった方がいいかも?
いまだに、昔の技術を掘り起こしてきて利用するなんてことは、よくある話ですからね。

どこに行っても通用するレベルにしておき、他でも働けるように市場価値を高めておきたい
研究者の道を突き進むのであれば、ここまで書いてきた道のりが良いような気がします。
ちなみにボクは今、2個目を構築中。
同時に3個目いけるか!?って感じです。

単発の仕事ばかりしていると、アピール力に依存してしまいますし、何よりずっと全力を出し続けなければいけない
そりゃそうです、自分の得意なことばかりを仕事にするわけではないので…。
なので、技術をしっかり持つ方がいいのはないでしょうか!

技術屋さん・分析屋さんは、いずれロボットに代替されてしまう時代が来るはず。
その波にのまれてしまわないよう、”研究者”になって好きに戦えるようになりたいものです。


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