「半分の時間で倍稼ぐ」よりも大切なことに気付いた話
年末なので、わたしの中での恒例行事「年始に立てた目標は叶ったのか」検証、いってみる。パフパフドンドン~!(※セルフ効果音)
目標と夢は叶えてこそ。振り返りだいじ。
ちなみに去年立てた目標は「半分の時間で倍稼ぐ」。
先に結果をお伝えすると、達成しました。
去年の2021年1月~12月で稼いだ額は30万弱。今年稼いだ額は73万ほど。ということは、倍どころか2.5倍ぐらいは稼いだ計算になる。いやーがんばった。白目むきながら、本業と両立しながらがんばった。
がしかし。
わたしが言いたいのは「イェーイ!がんばったわたしサイコー!」ではなく。(いやサイコーってなってはいるけども)
そもそも年始に立てた「半分の時間で倍稼ぐ」という目標自体が、
どえらい勘違いやったやんけ
って話を書こうと思います。
年始の自分に言いたい。「おまえめっちゃ勘違いしとるぞ」と。
そもそもなぜこの目標を立てたのか
この目標を立てた1月、わたしはとにかく焦りに焦りまくっていた。
というのも、2021年から本格的にチームでお仕事をするようになり、必然的に色んな人と関わるようになって。
それと同時に、人と比べて己の未熟さに打ちのめされることが増えた。
仕事仲間のみんな、ほんっとに人柄良くてスキルもあって、「あの人やこの人みたいにやれたら」と思うものの、10分の1もできない。
全力でやっても追いつかない。本業あるから時間も限られてる。そのうち体力も気力も根こそぎ削られていって。
みんなどんどん先に行かないで~!みたいな。
この頃、「ウサギとカメの話なんて嘘やん」ってよく思ってた。
コツコツとカメペースでやったって、ウサギは眠ったりしないから追い越せない。ウサギは物語よりも賢いし、能力あるうえ努力もする。なんならカメの方ふり返って「大丈夫?」って声かけてくれたりすらする。泣ける。
このままじゃ仲間にも申し訳たたないし、そのうちクライアントさんにも干されるかもしれん。ってとこまで極端な思考になってたのが1月。
だから「半分の時間で倍稼ぐ」のnoteにも
これを目指すって書いてあった。自分含めみんな幸せになるために、半分の時間で倍稼がねばならん、と。
この決意は、ある意味間違ってない。確かに正論っぽい。
が、それは大いなる勘違いだったとこのあと気付いた。
「時間をかけるのがいい」という評価
「半分の時間で価値を上げるのは…どうすれば…」と、まったく周りも見えずにブツブツつぶやいてた2月ごろ。
クライアントさんが言ったひとことで目が覚めた。
「いやー、ゆーさんはさー、時間をかけてるってのがわかるのがいいよね」と。
……。
…………。
……なんですと?????
いやいま、なんとおっしゃいました?わたし、時間をかけるの、ダメだと思ってるんですが…???
でもクライアントさんいわく、「時間をかけてるのがいい」と。わたしは「時間をかけるのはだめだ」と思ってたのに。
褒めていただいて嬉しいけど、なかばパニック状態。
いやいやいや、でもさ、時間かけちゃいけないんじゃないの?ちんたらしてたらいけないんじゃないの?
時間をかけちゃだめだって、言っ…
言って…
言ってたっけ?
あれ?誰が?わたし以外の誰が、言ってたっけ?
「おまえ遅いからもっと早くしろよ」とか「もっと早く成長しろよ」とか「時間短縮してもっと多くのことができるようになれよ」とか、誰か言ったっけ?言われたこと、あったっけ?
……。
…………。
……ないな。
ここで初めて、「半分の時間で倍稼ぐ」っていうのは、自分でこれがベストだと思い込んでた目標だったと気付いた。
「クライアントさんのため」とか言いながら、矢印はクライアントさんに向けてじゃなく、カメスピードの自分に思い切り向いてた。
だってクライアントさんはそんなこと望んでなかったから。このクライアントさん以外のクライアントさんにも、「もっと早く」なんて言われたことなかった。
わたしの小さな脳みそで考えた、一人よがりな目標に過ぎなかった。
わたしの価値って、なんだ?
このクライアントさんの言葉をきっかけに、「わたしの価値ってなんだろう」って真剣に考えるようになった。
もちろん「早い」ってそれだけで価値がある。しかもわたしの周りの人たちは「早いうえにクオリティも高い」。そして「色んなことをマルチにこなす」人が多い。
でもわたしはその土俵で勝負しようとしても、負ける。
仮に半分の時間で倍稼いだとて、負ける。実際この目標を達成しても、負けてる。
ただわたしはオタク気質(?)なので、狭く深くやる。色んなことはできないけど、早くも器用でもないけど、ひとつのことに集中する。
これがクライアントさんとうまくハマれば、もしかすると価値が生まれる…
のかもしれない。
というかそもそも、仕事って色んなタイプの人がいて成り立つわけで。みんな違ってみんないい、じゃないけど、どんなタイプの人も需要はあるはず。
そしてクライアントさんも、色んなタイプの人がいる。「クライアント」って名前の人じゃない。クライアントさんも一人ひとり、違う人間。求めることも、みんな違う。
きっとわたしは自分に矢印を向けすぎて、そこが頭から抜け落ちてた。「本当にクライアントさんが求めてるものはなにか?」ってことが。
あのまま目が覚めてなかったら、クライアントさんが求めてない方向に走りだすところだった。
「こうなりたい」「こうしなきゃ」が強すぎると、相手の求めるものがとたんに見えなくなる。
年始のわたしは何も見えてなかった。でもそれに気付けてよかった。
そこから私は「あ~カメペースぅぅぅ~」と落ち込むことはあっても、「でもそれが間違いとは限らない」って思えるようになった。時と場合によっては「時間をかけること」が好意的に受け入れられることもあるってわかったから。
矢印の向きを間違えない
目標とする額はこれからも掲げていくけど、数字やスピードに気を取られて、本質からそれちゃいけないな~と気付いたのが、2022年の1年間でした。
これは、これからもずっと考えていきたいテーマ。
自分より早くて能力のある人には全面降伏しつつも、わたしはわたしで勝てる場所を探していかないとだなあ。
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