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血と疲労~旧暦水無月~

今月の野菜「桃」

夏の果物といえばなんとなくカラダを冷ましてくれもの、というイメージがあるかとは思いますが、そんな中でも温め系の果物もあります。それが、桃。

胡瓜、冬瓜、西瓜などは、カラダにとって必要な潤いを生んでくれる夏にはとてもありがたい食材で、その性質は冷まし。なので、暑がりさんにはぴったりですが、寒がりさんや胃腸が虚弱な方が採り過ぎると、バランスを崩してしまいます。

桃は、潤いを生んでくれますが、その性質は温なので、胃腸の弱い方や老人や子どもでも食べやすい果物です。

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また補氣益血といったような性質も併せ持っているので、疲労倦怠、精神疲労、食欲不振、無氣力、不眠、めまい、といった氣血両虚と呼ばれる体質にも合うかと。

仙人の果物、長生果、桃源郷など、、、弱った方にも優しいその効能が、こんな名称を生んだのかもしれませんね。


血と疲労

暑のエネルギーの特徴は、ちょうど暑い日に水が蒸発するような感じで、カラダにとって必要な氣血を消耗させる働きがあります。

血とは営養作用を担う物質であり、これが枯渇すれば倦怠感、無気力、食欲不振といった夏バテのような症状が起こります。

また、飲食の不摂生、冷たいものの摂り過ぎ、ストレスなどにより、氣血を生み出す工場の役割である「脾胃」が弱ることで、夏バテのような症状となることもあります。そのため、この時季の養生は脾胃を養い、氣血を生み出し、補充していくことが大切となります。

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南瓜、とうもろこし、米、はと麦、桃、蜂蜜、甘酒などは、脾を健やかにし、氣を補充してくれます。

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またブルーベリー、ブドウ、いちじく、ライチなどは、血を養ってくれるフルーツなので、この時季には重宝します。

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冷たいものがのど越しがよかったり、火を使いたくないので生で食べることが増えると、カラダも陰に偏ってきますので、体質的に寒いのが苦手な方は、わさび、生姜、紫蘇、葱、唐辛子など上手く取り入れながら、バランスを取っていきましょう。


疲労には「足三里」

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膝関節から指四本下、足の外側にあります。食欲不振、消化不良、食べ過ぎ、脹満感など、胃腸の諸症状に◎


ゆらね養生雑記 旧暦水無月号


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