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ハッシュタグの歌と七夕の願い事

この前ABCマートでスニーカーを見てたら、ハッシュタグをテーマにした歌が流れてきて驚いた(あとで調べたところ、この歌のようです。ちゃんと聞くとけっこう良い曲だと思った)。

こういう流行りの何かがたびたび歌詞に登場するから、歌は時代が感じられて面白いと思う。

昔々、わたしが高校くらいの頃、YUIのCHE.R.RYという曲が流行りました。同世代の方ならきっと知ってますよね?

この曲はauのCMでも使われていて、「指先で送る君へのメッセージ」というサビの最後の歌詞が印象的だった(このCMです。ガラケーが出てくるのも含め、今見るとなんかエモすぎてうわーってなる)。

要は好きな人に携帯でメールを送るときのドキドキを歌った歌なんですが、この歌詞が当時はけっこうリアルに思えて、カラオケでもよく歌われる人気曲でした。

あれから10年くらいたったと思うけれど、あのときは好きな人とのやりとりをメール以外で行うことが主流になるなんて、思いもしなかった。

かろうじて、「指先で送る」という方法は今も残っている。しかし10年後には、頭で念じたことが勝手に文字に起こされてるかもしれない。

今日熱海にあるMOA美術館で、江戸時代の女性の風俗を描いた掛け軸や巻物を見た。

そこには七夕の日に、笹に願い事をかいた短冊をつるし、水を張った桶に夜空の星を映して楽しむ女性の姿があった。

東京でいま、桶に水を張って星を映して楽しむことはしない。でも短冊を笹につるすことなら多くの人が一度はやったことがあると思う。

変わっていく言葉と、変わらない習慣。言葉も習慣も、それぞれ新しい歴史と古い歴史が混在するものを、無意識のうちに今のものとして使っているんだなぁとふと思いました。

もうすぐ七夕。笹を調達するのが難しいけれど、願い事を紙に書いて七夕気分を味わうだけでも、楽しいかもしれない。

#エッセイ #ハッシュタグ #コラム
#コンテンツ会議 #七夕



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