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『春と私の小さな宇宙』 その1

※ジャンル別不能の不思議な物語です。少し暗め。
※一人称と神視点が交互に切り替わります。
以上が大丈夫な方だけ閲読ください。
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宇宙は命の起源だ。

何も無い空間に無数の星や命が存在している。黒で塗り潰された背景には終わりがなく、それこそ無限に広がっている。 そんな膨大な宇宙も最初はとても小さな粒が始まりと言われている。

全ての生命がそこから誕生したのだ。 ひとたび生まれればもう止まらない。 加速度的増殖活動の始まりだ。大量の原子がはちきれんばかりに解き放たれ、急速に無を満たしていく。 無には無限に匹敵する何かがある。それが何かなのかはわからない。

ただ、無が無限とイコールとするならば、無限は無だ。限りの無い宇宙にある莫大な情報が無と同じとは一体、どういうことなのだろう。


それを理解したのは、私が死ぬ直前だった。


続く…

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