躁鬱とお付き合いすることになった話19
希死念慮が小さくなったのは喜ばしいことです。
夜になると毎度毎度ひどい念慮の前には寝ることしか許されず、趣味や家事はそっちのけ。
最悪なのは日中にも襲ってくれば、仕事もままならなかったのですから、そのことを思えば随分と生きやすくなったものでございます。
ただし、
君…なかなか消えはしないよね????(唐突に希死念慮に話しかけだす異常者)
さて、希死念慮がうまいこと縮小してはいますがいまだに思考の端っこで踏ん張られています。しつこい。お弁当箱の隅っこの油汚れのごとくしぶとい。
しかし、前のように衝動をともなう強い力は無いように思えます。これも医療の力と時間の力なのかもしれません。
さて、今回は希死念慮の消し方を探しにいった話です。
経験者から話を聞いてやり過ごす方法などの知識を貯める一方、根本的にうまく消せるのであればそれに越したことは有りません。なんてったって、未だに希死念慮のせいでTRPGは集中が途切れ、絵を描いている時にふと「死にてえ」なんて浮かんだりするわけです。最近はそれも小さいものなのでやり過ごすことはうまくなりましたが、当然、それが起こるたびに憂鬱になることには変わり有りません。
というわけで早速「希死念慮 消し方」で検索。当たり前のように電話相談が第一に出てきますが、以前お世話になった頃より緊急性はないのでスルーします。あれは真面目に危なくなった時のファイナルウェポンです。(まあ繋がらないことの方が多いので最終兵器にしては運要素が絡んでくるのですが)
そして出会う、「希死念慮を消すセミナー」の情報。
鬱や希死念慮の人向け、無意識化にある根本原因を見つめ、負の連鎖を断ち切り前向きに生きれるようになるセミナー(要約)とのことで、一応海外在住の人も通ったとか…コメントは有りました。
「先生のおかげで前向きに生きれるようになりました」と口をそろえて書かれているコメントを見ると、このひねくれものは「…嘘くさい」と疑ってしまいます。
私、恩師の言葉は大事にしておりますが、こういう系統の…セミナーで人生が変わる…という感じの文言はなかなか信じられないのです。別に参加した人を非難したいわけではなく、一個人としてちょっと都合が良すぎると感じてしまうんですね。とはいえ些細なきっかけで人が変わるなんてことはあるあるであるとも思ってはいるのですが…
大絶賛100%のレビューばっかりみるとサクラっぽくて仕方ないねんな。
こういう「希死念慮」や「鬱症状」について調べると、毎回思うんですけど、
「今現状なってる人自身の対処法」よりも、「なってる人への周囲の人が行うべき対処法」がわんさか出てきます。いやわかるけどさ。自殺する人が自殺したい気持ちを消す方法を調べる可能性より、自殺したい人が近くにいて何とかしたい人が対処法を調べる可能性のが高いと思うけどさあ。
散歩するでもお菓子食べるでもいいから「自分でできる対処法」をどこかに書いてくれよ!!
できれば10個くらい!!
全部試すからよ!!
ってなったわけです。一番いいのは結局経験者のエッセイや体験談に触れたりすることだった気がします。まあそれも「妻が支えてくれました」「旦那と子供のおかげです」とか未婚者に対しては何の参考にもならない一言で纏められていたりします。そりゃ対処法に目を向けてるんじゃなくて体験談としてのストーリーを商品にしているんだから仕方ないのかもしれませんが真面目に「これ即効性のある助けにはならないよね」と思うわけです。
どっかの心の広い人達が「希死念慮が出たときの為の108の方法」とかいう本を出してくれることを願うしかありません。絶対買うのに。
こうなると頼みの綱は薬です。薬で根本的な希死念慮の原因は排除はできないことかもしれませんが、実質0になることができるのなら正直今なら幾らでも増やしてほしいくらいです。一度でいいから希死念慮のない1日を過ごしてみたいものです。
薬を飲めば安定することが確定しているのであれば喜んで薬を飲みます。幸いなことに今飲んでいる薬は副作用が私には出ていませんので、ノンデメリットです。酒は飲めなくなりますが。ただの素人の分析ですが、夜に薬を飲むので、安定して効く時間差、薬が切れてしまうタイミングで不安定になるのだと思います。いい頓服薬とかはそこまで深刻じゃないので出されません。仕方のないことです。
薬だけに頼っている軟弱者と思われるかもしれませんが、当然余裕のある時は意識の改革、前向きになれるような見つめなおし、習慣の改善は少しずつ進めております。無理のない範囲で生活する毎日はやはり大分効きます。時間はかかりますが余裕がなければ何かを試すこともできません。
まあ何かを試そうにも情報が転がってないのですがね。
とりあえず何か気を紛らわせるもの…ということで電子シーシャを始めました。ニコチン、タール不使用のもので煙の味と香りを楽しむものです。ベイプと呼ばれているのかな???
健康を比較的害せず、なおかつ「吸って吐く」だけのお手軽な方法で普段の余白に1タスク増やすことができます。合法のリラックス成分入りのものも販売されているようなので今後機会があれば試しましょう。
深呼吸するようにずーっとすってはいてをしていると多少マシになります。ぼーっとできます。
後最近はこれこそ妄想の類なのですが、同じような症状で悩んでる人がいたらどんなアドバイスや言葉をかけたり接したりするかをとことん考えてみています。
ずーっと頭の中の私は「ゼリーでも買ってこようか?一口でも飲めたらはなまるだよ」とか「死にたくなったらとりあえず私にLINEして」と相手に声をかけています。正直自分にして欲しいことをそのまま吐き出しているだけなので、これが合っているかはどうでもいいのです。
とにかく自分が求めていることを頭の中でイメージするうちにだいぶ気が紛れます。これが倒錯…?
とまあ、ある程度対策が取れるくらいには余裕も出てきましたし念慮も落ち着いてはいます。
とはいえなかなか根本的に無くなりはしないのが辛いところ。今後の目標は楽しく趣味を続けることです。
おしまい。
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