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君の明日を守りたかった

あれからもうすぐ四年。

君がいなくなってから、もうすぐ四年になろうとしています。

君が何故いきなりいなくなったのか、
今でも誰も分からないと思います。

居候のようだった君は、
いなくなる前の日もいつものように泊まりに来ていましたね。
いつものようにふざけて、
いつものように笑って。
そう見えていただけだったなんて知らずに、
私も笑っていました。

そして次の日の朝、私は君におはようと声をかけた気がします。かけたことすら覚えてないほど、ごく普通のいつも通りの朝でした。

それが君と交わす最後の言葉になってしまいました。

君が何に悩んでいたのか、
何が苦しかったのか、
いくら考えても答えは出ません。

誰にも言えず、誰にも気づいてもらえなかった君は、一体どんな気持ちで笑っていたのでしょうか。そして、どんな気持ちでいなくなってしまったのでしょうか。

君の親友だった私の弟は、去年パパになりました。元気な男の子が産まれました。
君がいたらどんな反応をしたんだろう、
君がいたらどんな毎日だったんだろう。
きっと誰も口に出しては言わないけど、心の中ではそう思っていると思います。

君がもし今もいたら、今年で22歳ですね。
大学に行ったのか、仕事をしてるのか、
恋人はできているのか。そんなことをつい考えてしまいます。
記憶の中の君は18歳の高校生でずっと止まっているけれど。

家族全員、いまも君を想っています。
これからも、特別な存在だった君を
ずっと想っています。

近々、また皆で会いに行きます。
君が好きだったお菓子を持って。

#エッセイ #コラム #ノンフィクション #つぶやき #人生 #家族


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