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お土産はもらうより、あげる方が幸せだと思う

 小憩。今まで自分の旅について書いてきたが、キッチンの異邦モノシリーズで貰い物についても書きたくなった。

 今まで友人知人とどれほどお土産のやり取りをしたかしれない。だが、貰ったもののうち、いくつ覚えていて、いくつ残っているだろう…。受け取る方には(行っていないんだから当然)その旅の思い出は無い。海外の食べ物だと日本のものよりも好き嫌いが分かれるし消耗品でもなければ捨てるに捨てられない。難しい。

 だから真面目な人、誠実な人ほど何をあげようか悩みに悩むと思う。ただ、その時間は幸せな時間だ。渡す相手がいる。その相手とまた会える。その人の好みを考える。その人に似合うかどうか思いを馳せる。その時間は日常を忘れるための旅先で、日常を思い出させてしまうのに、不快でも残念でもなく、帰る場所があるという安心感を与える。再開を楽しみに思える。会いたいけど、なかなか会えない人に会うきっかけを得られる。旅先の感動を聞いてもらえる。

 旅先でとても素敵なお土産に出会えたのに渡す人がいないと寂しくなる。東欧で出会ったとてもお洒落なバスセットを、渡す相手がいないからと買わなかったことを今でも覚えている。

 だから、お土産をもらう時は、要らない物でもその人の旅を豊かにした、という自負で毎回喜んで受け取るようにしている。若しくは、予め希望を訊かれていれば、具体的に伝えるようにしている。でもたまに、希望も何も伝えていないのにスペシャルヒットすることがある。このウズベキスタンの器がそう。煮物を入れる器がもう一つ欲しいと思っていた時に受け取ったこの器。異国情緒溢れる色使いと柄が完璧。

 ありがとう。大切に使ってます。

マガジン「キッチンの異邦モノ」vol.7
https://note.com/yunyuan/m/m4a1587f376ab

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