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本物の狩人を見た

 母と訪れた2度目のラトビア、リガ。ちょうど手工芸市をやっている時期で街の中心から2~30分程度バスに乗り、のぞきに行った。母とは事前の計画で午前中に行ってみて、面白そうなら午後もそこに残って楽しもうか、と話していたが、結局終日居座った上、次の日も行くことになった。母曰く、「止める人が居ないから、それいけ!という感じね。」

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 その言葉通り、両日とも両手いっぱいに買い物することに。そこで出会った鳥の柄が可愛らしい器。手作りだからか、同じデザインのものも同じ色合いのものもなく、シリーズで揃えることすらできない一点もの。耐久性はあまり無いようで手洗いしているのに底や縁が剥げてきたり、電子レンジで使えなかったり(試しに使うと中身は温まらず器だけが熱くなった)不便なところもあるが、何とも言えない暖かみがあって気に入っている。

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 陶器だけでなく、手編みの靴下や毛皮の露店も出ていた。何の動物か分からないが生前の形のままの毛皮が吊るされている。中には足の爪が付いたままのものも。店のディスプレーには、これまた何の動物かは不明だが頭蓋骨がいくつかあり、ぎょっとする。

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 手工芸市では民族衣装と思われる衣装を着て歌っているグループや毛皮を身にまとい狩人の恰好をしている人など、ちょっとしたお祭りの様相もあった。小学生の頃から本が好きでヨーロッパの小説もよく読んでいたので、狩人の”イメージ”像はあったが実際に見るのは初めて。あまりに様(さま)になっているので驚いた。さっきの毛皮の店も狩人が店番をしていた。少し荒々しい雰囲気で、写真も撮りづらい。数人の狩人グループが遠くからこちらに向かってくるのを見つけ、母と顔を見合わせ「やっぱりヨーロッパの人って狩猟民族なのね~」と納得した。

 本物は迫力があった。

マガジン「キッチンの異邦モノ」vol.5
https://note.com/yunyuan/m/m4a1587f376ab

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