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詩 承認欲求

許されることなら
静かな庭に面したベランダで
呼吸している椅子の上に駆け上がり
澄んだぷらんくとんを
お腹いっぱい
吸いこみたかった

あなたがいればどうにでもなる
と言いたかった

願わくば
星のないよに生まれたかった
かげろうになりたかった

ずっと一緒にいたいと思いたかった

けれど私のお皿には
カップケーキがよじ登っている。

拒めない

デコレーションが舌に乗り
私の食道を通過して
うきうきと
外に出る時を待ちのぞんでいるから

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