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【ゆにおの演劇エッセイ】休日、演劇を観に行ったお話(PROJECT Fe 公演・「永く、ゆっくり、もっと遠くへ」)

【2023年1月30日追記】


noteの私設コンテスト・「#2023年冬の創作」にこの感想文を応募します!

5月がテーマだというので、ちょうど昨年の5月に観に行った広島市の演劇ユニット
「PROJECT Fe」さんの公演「永く、ゆっくり、もっと遠くへ」
の感想文です~

ちな、今度ゆにおが出店する「文学フリマ広島5」では、
この演劇ユニット「PROJECT Fe」を主宰する広島の演劇人・恵南牧(えなみ・まき)さんの
エッセイペーパーをゲスト配布します!
 ちらりと情報をこの記事に書いた!↓

広島演劇のことや、広島市民が安心して文化活動できるまちづくりについて
お忙しい中エッセイを書いてくださったよん。

※詳細はまた後日告知します-! 

「永く、ゆっくり、もっと遠くへ」は恵南さんのオリジナル脚本で、
舞台演出や俳優として舞台に立ったりと、八面六臂の大活躍!

ゆにおはバイト先の人にチラシをもらって
ほんとにふらりと観に行ったんだけど、今でも観られてよかったな~!って思うほどの作品。

一人の人間が自分を発見していく過程で、
そこに関わった色んな人の想いを知ってく、
そんなドラマがあった!

と、前置きが長くなりましたが、
ゆにおが参加できん5月の文学フリマ東京でも
広島カルチャーを発信するチャンス!
 ということで、毎度すませんが参加させていただきます~

演劇素人(ニワカ)の感想なので、だいぶ拙いですが;
では、以下よりはじまりまっす!


休日、演劇を観に行ったお話/PROJECT Fe 公演・「永く、ゆっくり、もっと遠くへ」(エッセイ)


ゆにおです。

このあいだの5月14日、舞台を観に行ってきました。

PROJECT Fe による公演・「永く、ゆっくり、もっと遠くへ」(IN 広島市)です。

実は
ゆにおは、前にアルバイト先で一緒だった方が
出演すると伺い、たまには何かお出かけしようかな~くらいの軽い気持ちで
(ふだん、とにっかく!インドアなので;)
そこまで期待せず観に行きました。

しかし、
予想に反して、充実した2時間になりました!

PROJECT Feは、
広島では老舗の演劇ユニットのようで(にわか知識)、
広島の方以外は実際に観るのは難しいのかな、と思うけど(※その後知りましたが、チケット制の動画配信を予定しているそうです。WEBになりますが、全国から観られます!:2022年6月2日加筆)

とてもいい体験ができたので、
ゆにおの備忘録もかねてここに感想を記しておきます。


あらすじと、宮沢賢治モチーフ


「永く、ゆっくり、もっと遠くへ」は、
PROJECT Feの代表者・恵南牧さんによる
オリジナル脚本。


大病院の次女・翔子は
父の死に際に、自分がもらわれ子であることを知ります。

そんなときに、
姉が幼なじみの男性(翔子がちょっと憧れていた?)と婚約!

父の他界、自分が義理の子であること、憧れの男性が姉と婚約……

ショックが重なり、
実家に連絡せず、
演劇をやったこともないのに、突如他県(広島)の
演劇ユニットのオーディションを受けに行くという謎の行動に。

一方、その演劇ユニット「ニコイチ」も
ゴタゴタを抱えています。

突然の脚本変更や役柄変更(そのせいでオーディションがあった)により、
メンバーたちは大混乱。

そして今回の公演で「ニコイチ」を解散したいと考えている
代表の真理子と、
絶対に解散したくない美影のすれ違い。

どうも真理子と美影は、
高校時代からの付き合いで、
その頃、演劇部で起きたとある事件が、
二人をただの友情におさまらない強い絆で結びつけているようです。

同時にその「事件」が、
お互いがお互いに秘密や
嫉妬を抱く原因にもなっている……そして、

さらに翔子の出生の秘密も何か絡んでいる……という仕掛けのお話。



真理子と美影の過去と現在の交錯が
高校時代と今の共通の演目「銀河鉄道の夜」で重なり、

さらに、キャラクターたちの人間関係や想い、
そしてちょっと百合っぽい展開も加わり、
最後はぐわーーーっと伏線回収で、
ヒューマンドラマな感じにまとめ! とゆう
見事なシナリオ。

時間の行き来や
イメージの重なりもうまいこと表現していて
シンプルなセットなのが逆に利いていて(自由に想像できる)
よかったです。


ゆにおは、宮沢賢治作品では「銀河鉄道の夜」が一番好き!
だから、劇中劇の台詞も楽しめました。



客席のガチ勢率の高さが心地良さのひみつ?


最近は、映画を2時間集中してみるのがなかなかしんどく
家でDVDを観てもなんか他のこと(スマホと犬……)が気になるし、
演劇もしんどいかなーって少し不安をかんじていました。

けど、生の演技の迫力のせいなのか、
はたまたひとりで観に行ったのがよかったのか。
とても集中できる時間を過ごせたのが、何よりトクした気分でした。

集中できた理由について考えましたが、
まずは劇そのものが面白かった
(シナリオ、演技ともに)ということ。

あと
劇場のお客さんの雰囲気も関係あるのかも、と思いました。

文学フリマの時も感じたことだけど、
「ややハードル高めの趣味の場」は、
来場者のガチ勢率が高く、
その趣味を愛好する人にとっては、非常に心地よい(集中できる)
空気ができるような気がします。

それに引っ張られたんかな??


あと、もうひとつ。

役者さんは、特に有名人や芸能人が
出ているというわけではなくて
ゆにおは知らない方ばかりだったけど(知人にしても、役者としての彼女は知らなかった)、ゆにお的には
それが演技や台詞に集中できる要因になっていたよう感じます。

園子温映画の初期の頃、
「誰!?」って役者さんばかり出てたけど、
その分逆に、先入観なしに作品が楽しめてた、
あの感じです。





ゆにおは演劇の難しいことはわからないですが、

「スマホから離れて、目の前でやってること、
その感情や動きに集中する」、

生の迫力がそういう動きを自分の中に生み出し、
脳みそすっきり! の気持ちいい時間となりました。


広島で演劇を観るのは高校生以来でしたが、
これからのんびり、
いろいろ調べて観に行ってみようかなー
という気持ちにさせられた体験でした。


おわりに

ローカルな話題となりましたが、
いい休日が過ごせた&面白い作品が発見できたので
みんなにも、聞いてほしくて書いちゃいました!

皆さんの地元にも、その地元だけの
エンターテインメントがそれぞれあるのかも~!

※初出はmonogatary.com

■お読み下さり、ありがとうございました!

by ゆにお





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