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【新年度に】初対面でもハラを割って話せるテッパン!アイスブレイク

こんにちは
グラフィックファシリテーター(R)やまざきゆにこです。
※本日配信したメルマガの一部を転載します。


テッパンのアイスブレイク


4月も半ばですが、今日はこの時期にぜひ使ってほしい「自己紹介ゲーム」を紹介させてください。ハラを割って話し合うグラフィックファシリテーションの現場でダントツ一番人気のアイスブレイク。「ウチは新人は来ない、同じメンバーのまま」という組織やプロジェクトこそ、新年度のタイミングにぜひどうぞ。

やり方は簡単。A4の紙に「わたしといえば〇〇」「じつはわたし〇〇なんです」←〇〇に思いつくキーワードを書き出すだけ。正式名称は、相互理解ゲーム『ギャップの王様』(byリアセック)。単なる「自己紹介」ではなく「相互理解」というのがポイントです。

新人さんを受け入れる側の自己紹介が足りない。


この春、新入社員や転職者、異動者など、新しい人がみなさんの組織やチームに加わったなら、その方が自己紹介する時間はあったと思います。

では、受け入れる側のみなさん自身はどの程度「詳しく」自己紹介されているでしょうか。

意外に忘れがちなのが、受け入れる側の人たちが、それぞれ「どんな人なのか」という情報を、新しく来た人に伝えていないということ。名前と年次、担当業務だけでは物足りない。

新しく来た人にとって、大勢いる先輩たちが「何者なのか分からない」状態ってとても不安なのですが、多くの職場で「我々の自己紹介?誰がやるの?」と担当者不在で放置されがち。そして多くの組織で「些細なこと」として流されています。

でも、グラフィックファシリテーションの現場では、職場の人たちが「何者なのか分からない」状態が続いた結果、「会社を辞めます」という最悪な未来を引き起こすという絵巻物が描けているんです。

「人となりが知りたい!」


事実、コロナ禍で「せっかく入社してくれた転職者が辞めてしまう」というお悩みが急増し、危機感を抱いたリーダーの方たちが離職を食い止めるために「転職者のモヤモヤを吐き出そう!」とワークショップを多数実施してくださったのですが、そこで驚くほど毎回描いたのが

「仕事の話はするけれど、どんな人なのかよく知らない」
「上司としか話をしていないので、他の人が何をやっているのかよく分からない」
「会議で個人的な話は特にしない」

という転職者の方たちの声。正社員でも異動した先で、職場の人の性格や人柄どころか「だれがどんな仕事や役割を担っているのかよく分からないまま」過ごしている人たちも居るのです。

でも、そんなモヤモヤネガネガを吐き出し切ったみなさんが、ネガポジ反転、じゃあ、どうしたい?という話になると

「人となりを知りたい」
「仕事以外の話をしたい」
「ランチ会とか企画したい」
「飲みに行きたい」

となるんです。

メンバーやお客さまのこと、どこまで知ってる?


メンバーは変わらない組織やプロジェクトにも、このゲームを強くおススメする理由は、思った以上にメンバー同士がお互いの事をあまりよく知らないという事実。社内の組織横断プロジェクトしかり、2社や3社の協働プロジェクトしかり。

実際、新年度スタートのこの時期に

「プロジェクトの今後について改めて一旦、立ち止まってみんなでブレストしたい」

というご相談が増えるのですが、詳しくお話を伺っていくと共通するのが、

「それぞれ何かしらモヤモヤしているけれど、共有したことはない」
「お互い思っていることをハラを割って話したい」
「まずはみんなの想いを出し切りたい」

とはいえ、プロジェクトに対する違和感や不満・不安など「言いにくいこと」をいきなり話すには「自分だけが分かっていないのかも」とか、「パートナー企業に自社の事情を言うのは…」といった躊躇があります。

そんなとき、多くのクライアントさんが「まずそれからやりたい」というのがこの「ギャップの王様ゲーム」。長くお付き合いのあるお客さまと実施されると、これがまた結構、盛り上がるんです。

「うちのプロジェクトは、メンバー同士お互いよく知ってるよ」というチームこそ、思わぬ情報が聞き出せるので、ぜひ一度試してみてほしいです。

個人情報、もっと開示していいじゃないか。


「プライベートな話はしたくない」「仕事とプライベートは別にしたい」

そんな人も多いと思います。でも、このゲームを何十回もやっていて思うのは、本当にそうでしょうか。ワークショップの前には、事務局の方からも、こうした前情報はよくいただきます。

「弊社のエンジニアは、コミュニケーションが苦手なんです」
とか、

「若い子たちはプライベートを年配者には知られたくないと思います」
とか。

本当にそうでしょうか?!!!

実際、ゲームが始まると、渋い表情だった技術者も、アイドルヲタっぷり全開にしてくれたり、おとなしそうな3年目の女性が、土日は大型バイクを乗り回していることを教えてくれたり、社長が自ら「じつは人見知りです」なんてキーワードを出して来たり。

皆さん本当に楽しそうに自分のことを話してくれます。そして聞き手は相手の意外な一面を知って驚いたりと楽しそう。

「個人情報の観点からプライべートなことは下手に質問できない」という懸念はどの職場でも聞きますが、このシートの良いところは「自分でキーワードを書く」ので、「書きたくないことは書かなくてよい」。つまり、安心、安全、自己開示から始まるゲームなんです。

私が初めて体験したのは今から10年以上も前ですが、今こそ使える!実際、クライアントさんから支持される理由の1つにもなっています。

心理的安全性のノウハウを学ぶ前に。


「自分を知ってもらう」って嬉しいんです。そして相手の意外な一面を知れるのも楽しいし、何より「安心する」んです。

心理的安全性という言葉が当たり前になって、コミュニケーションの方法やスキルを学ぶ機会も増えたと思います。でも、「やり方」だけでは機能していない現場で、そのモヤモヤした気持ちを話してもらうグラフィックファシリテーションの場面では、「あり方」=「その人となり」を知ってお互いを受け入れてから始めると、ずっとスムーズに腹を割って話をすることが出来るんです。

人と人とのコミュニケーションで何かこじれるときも、組織の縦割りでギスギスするときも、結局はお互いを「信頼していないから」とも言えますが、「では、信頼を築くためにどうする?」「信頼を築くには何が大事?」という問いを安易に掲げてしまうと、なんだか堅苦しいなとも思います。

「信頼関係が」なんて大袈裟な話ではなく、単に相手のことを知らないだけ

新しい職場やチームに馴染めるか・馴染めないか、すぐに仕事で活躍できるか・できないか、などに影響しているのは、共に仕事する相手が「どんな人なのか」という、とってもパーソナルな個人情報の「ヒント」が、つかめているか・つかめていないかは、大きいんです。

ちなみに、ワークショップのアイスブレイクには様々な手法があります。「今日あった良いことを話すチェックイン」とか「お互いの共通点を探すゲーム」とか「大事にしている価値観をシェアする」やりとりなど。

ただ、グラフィックファシリテーションの現場は常に、日頃言いにくい本音を語りあう場から始まるので、抽象的な話やポジティブな話ばかりではどうしても危うい。そんなとき「安心・安全な場づくり」に、この「具体的な個人情報のシェア」は本当にいい仕事をしてくれるんです。

多様性を生かす時代、唯一無二の「違い」を引き出す。


初対面で仲良くなるには「共通点探し」は効果的ですが、多様性を生かすこれからの時代。クライアントさまには「ギャップの王様で違いを楽しむ練習をしましょう」とも伝えています。

実際、一人一人の中にも、本当に多様な面々が描けてきます。共に仕事をする仲間なら、組織に主体性や創造性を求めるなら、「その人らしさ」を引き出して、「唯一無二の個性」に触れて、深い相互理解へと導く価値は高いです。

たかが自己紹介、されど自己紹介。肩書きや立場を忘れて、一人一人を深く知るキッカケにぜひ。「ギャップの王様」の詳細はこちらに記載しています。https://www.graphic-facilitation.jp/break2/

このゲームは、会社員時代の先輩がCEOをされている株式会社リアセックさんが提供しているプログラムの1つです。先輩の許可を得て、たっくさんのクライアントさまにご紹介してきました。このメルマガを読んでくださっている方の中にも体験された方は多く、100人?は軽く超えているはず。

体験された方は今度はぜひ、自分の職場やチームに「やってみよう」と声をかける側に回って頂けるとうれしいです。チームビルディングのためにも、じぶん自身のためにも、「やってみたい」「やってみたよ」というご報告、お待ちしてます(#^^#)。

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