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このみさんの家と人_【見た夢の光景】

 このみさんの家に遊びに行った。以前の家ではなくて、新しく引っ越した場所だ。そこは大通りから少し入ったところで、「柴田駅」が最寄りだった。赤い広めの階段が特徴的で玄関も普通の家より広かった。もちろん家の中も広めの作りだった。前の家にも行ったことがあったなぁと思い出してみたけれど、こちらの家とはまた違った雰囲気だった。少しグレードアップな印象。

 このみさんは相変わらず忙しそうで、でもいろんなことをして楽しそうだった。まず始めに遭遇したのは、旦那さんと旦那さんのご実家のみなさんとで歌を歌っているところだった。何かの発表の場だったみたいで、私はそれを何かの枠の外から見ている。旦那さんのご実家はお饅頭のようなものを販売するお店をやっているようだった。背景に商品が写っていた。

 それが終わるとこのみさんは枠の向こうからこちら側にやってきた。いろんなことやっているねぇ! とつい声をかけてしまう。このみさんも旦那さんもニコニコしている。そして、しばらくすると今度はこのみさんのあらゆる知り合いが、入れ替わり立ち替わりどんどん家に入ってくる状態となった。玄関の鍵は掛けてないの? と心配になった。このみさんの知り合いは、私とは初対面でも私を友達のように扱い、驚いたことに私の膝の上で横になるおばさんまでいた。

 賑やかだなぁ。そういえば、娘さんは今日はどうしたんだろう? と思って、「きみちゃんは?」と聞くと、今まで明るかったこのみさんの顔が少し翳った。聞いてはいけないことを聞いてしまったのかな。私は勝手に隣の部屋にいるのだとばかり思っていたけど、違うのかな。「うん、ちょっと…」と言って、このみさんは詳しくを語らなかった。

 そんな中も人は入れ替わりやってくる。若い人もいる。ふとこのみさんを見たら疲れたのか、こたつに入って眠っていた。そうだよなぁと思った。

 このみさんが起きてくるとなぜか私の緑色のチェックのパジャマを着ていた。いや、ただ同じ柄だっただけかもしれない。でも、それをはい、と渡されたので私のだったのだと思う。なぜか泥で少し汚れている。なぜこのみさんのものはいつも汚れているのだろうと、そんなことに思い至る。

 とてもとても騒がしくなったので、私は帰ることにした。このみさんは他の人の対応で忙しそうだったので、挨拶せずにこっそり出てきた。きっと私がいなくなったこともわからないだろう。赤い階段をおり、何かを避けるようにひとブロック裏側を通って大通りに出た。大通りを渡るために横断歩道の前で人が何人か待っている。

 さて、どうやって帰ろう。柴田駅はかなり向こうだ。

//夢ここまで
at 20240104

~筆者雑記~
 このみさんは、友人である。実際には、私はこのみさんの家には行ったことがない。でも、夢の中では前の家と新しい家と両方訪れていた。そして、夢の中では前の家の感じもありありと思い出せたのだが、今目覚めてしまってからは全く思い出せなくなってしまった。
 このみさんは実際も忙しい人で、たくさんの人と繋がりのある人だ。それがすごく現れているなぁと感じる。でも、そんな最中眠ってもいたので無理はしないでねと祈るばかり。
 最寄り駅の名前は、柴ナントカだった。目覚めてからそれらしい名前に当てはめてしまった感じもする…。でも漢字は確実に「柴」そして次に来るのは漢字一文字だった。最寄り駅だけど、このみさんの家からも遠かったし、私にとっても馴染みのない不慣れな駅だった。


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