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黒くて壊れて異様な世界【夢日記】

 私は自分の部屋のベッドに横になっていた。
 目が覚めると、私の体の脇には捨てようと思って置いておいたキャニスター式の掃除機があった。
 体を起こすとそこには親しい友人がいた。テーブルに向かって何か作業をしている。
 ここはちょっと暗いけど、確かに私の部屋だ。「え! なんで? どうやって入ったの?」と聞いた。ここは2階だし、玄関はちゃんと鍵がかかっている。なんでなんで? と何度も問いかけると友人はベランダの窓を指差した。はっ! そういえば確かに窓の鍵をかけるのは忘れていた。ベランダをよじ登ってきたの? びっくりして窓の方を見ると見知らぬ女の人の手がまさにベランダの窓を開けようとしていた。白い襟のブラウスを着た俯いた女性。その力はか弱かったので、入りこまれる前に窓を閉め、鍵を閉めることができた。でも、なぜこんな女の人がベランダに? わけがわからなかった。何か異様だった。

 部屋の扉を開けてキッチンにつながる短い廊下に出ると、そこには知らない大きな細長い段ボール箱の中にさらに折り畳まれた段ボールが入って置かれていた。異様さが増した。そして不審さも。
 さらに進むと今度は玄関の方で非常ベルのような音が定期的になっていた。私を呼ぶ音なのかと思ったが、玄関を叩く音がしなかったので、それは勝手に外で鳴っているのだと思った。それでも一階の玄関まで降りようと階段まできたのだが、手すりが勝手に外れたり、何もしないのにいろんなところが勝手に壊れていった。
 私はその場で異様に眠くなり、その光景を見ながら、あぁ私にはもうあれを治す気力も体力もない。このまま私が眠りについたら、誰かが直してくれるのだろうか。いや、そんなことはもう考えなくていいや。私が眠った後のことはもういいや。そう思って、私はその場で眠りに落ちた。

//夢ここまで
at 20240207


〜筆者雑記〜
 とにかく全てが異様だった。本当に寝て起きて体験したのかと思った。それくらい現実の私の部屋と同じ光景で同じ感覚だった。でも、目覚めてこれは夢だとわかったときは本当に安心した。
 あんまり見ないけど、ちょっと悪夢的な、そういう類いのものだったな…。

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