仕事をしてくれない人へのイライラに終止符を。【PM向け】

PMの尽きない悩み

プロジェクト/プロダクトマネジメントとは、つくづく組織内のマーケティング活動に集約されると思う。なぜなら、プロダクト計画やビジョン策定などよりも、実行部隊の組織問題を調整し、推進力を上げることに多くの時間や労力を割くからである。

本来同じゴールを目指す人たちなのに、どうも衝突してしまう。
間に入って調整調和を図るのは、ともすると板挟みや思うように推進できないフラストレーションに、頭を悩ませることになる。
だが、そこにある課題を本質的に紐解き、その過程で組織や人間関係について学べることこそがPMの醍醐味でもある。
スタートアップ界隈で最近有名なCOTEN RADIOでは、 あらゆる世界史を見ても、『内部分裂を起こさせなかった組織は強い。』と明言されていた。

そんな組織を私たちでも再現性高く作るために、PMを悩ませるケースを上げながら、『私たちがイライラせずに済むためのアクション』と『私たちが、チームで結果を出すためにできること / できないこと』を数回にわたってポップに書いていきたい。

ケース1. 夏休みの宿題をやらない小学生タイプ

まず私が最近悩んでいたタイプは、自身の期待役割を発揮せず責任を放棄してくる別部署の人。通称サボりがち小学生タイプだ。
例えば

  • こちらから、やることを細かく指示しないとやらない

  • 途中経過を確認しても報連相なし

  • やりますっと言っていたことも、最後の最後にやってない報告をしてくる(やる意味がわからなかったなどの言い訳付き)

年齢も立場も高い方でもこのような行動をしてくる人がいるもの。。そのときは、イライラや怒りを通り越して関わること自体の拒否反応すら出た。w
ということで、このケースを用いてアクションを考えていこう。

アクション1. 自分を守りながらまずは火消し作業

まずは、感情のままに行動して良い結果に繋がらないのは明白。なので、イライラ・モヤモヤを抑えるアクションをしよう。

その際の考え方の一つとして、
何か問題や課題があった時、誰か1人のせいにするのは簡単。
でも、原因を1人に押し付けるだけでは、自分も相手もチーム全体としても学びを得られない。似たような人が出てきた途端、再発する。

だからこそチームで、仕組みで、解決を図っていくことが大事
という捉え方を試してみてほしい。

その上で、起きた
事象(いつ、誰が、どんな発言で、どんな反応で)
を書き出そう。感情は入れないこと!
書き出した事実に、相手の『期待役割に満たない行動をしている』点があれば、事実を評価者に伝えて、注意警告や降格を出してもらおう。
もしくは、その人の監督者に対して依頼をし、監督者から指示・管理してもらうコミュニケーションフローを検討しよう。

※くれぐれも事実とチームへの影響のみを伝えること。自分の感情が入った途端、単なる愚痴や、自分のコミュニケーションに問題ありと構えられてしまうので要注意。
※また伝えるのをめんどくさがるのも要注意!自分の中で溜めてしまうと、誰かの作為や解釈が入って自分の評価が下げられる可能性もある。なので周りに自分の状況を理解できるよう、情報伝達は怠ってはいけない。
※もし伝えた後に、状況が変わらなかったり降格にならない場合その組織自体が不健全なので、すぐに離れよう。

アクション2. 相手に合わせた情報加工の訓練

鎮火作業後に、その人に何か依頼する場面では、相手がどんな年齢であれ、小学生でも動ける情報を伝えてあげる必要がある。
小学生でも動ける情報とはどんな要素が思い浮かぶだろうか?

  1. 目的がシンプルで理解しやすい

  2. メリットが個人の実益に直結していて、納得しやすい

    1. 情報例:評価・年収が上がる、タスクが減る、人間関係が楽になる(長期的な変数も入れていこう!)

    2. 伝え方例:達成した後の状態を、擬音語や身振り手振りで好奇心くすぐるように語る

  3. 残りのステップが明確で、最初の一歩がすぐに取り掛かれる

こんなところだろうか。

また関係値が冷め切ってる or 希薄な場合は、長期的な打開策として、ランチやオフラインでの雑談時間をいますぐ設定しよう。

相手の好きなことや、嫌いなこと、最近の悩み、ハマってることを掘って掘って価値観を知り、承認をしまくる。
そうすると、自ずとポジティブな関係値を築くことができ、それを維持しようと思う部分が少しは働くはずである。

人は、自分の話をよく聞いてくれる、受け入れてくれると思うと「この人のために力を貸してあげよう」という気持ちが芽生えるものだ。
そのように、その人の価値観や行動のフックを理解し、そのニーズに合わせて提示の仕方を変え、相手を動かす。
その練習の一つと思って、自分のコミュニケーションを鍛えていこう。
そうすればイライラが原動力となって、いつの間にか自分を成長させ、事業を成長させ、似たようなタイプのポケモンが来ても落ち着いて捌けてくるはずである。むしろポジティブに「キタキタ〜〜」と捉えられるのではないだろうか。

まとめ

ということで今回は、『見た目は大人、中身は夏休みの宿題をサボる小学生』のケースを元に向き合い方を考えてみた。
今度そんな方に出くわしたあなたは、

  • 感情は切り離して、事実収集しエスカレーション。

  • 何を何のためにいつまでに行うかお膳立て。

  • 面白いでしょ〜?と好奇心を掻き立てる。

  • ランチをセットして、相手のことをもっと知る、承認する。

をやってみてほしい。

以降は、変わるかもしれないがこんなところを扱っていこうと思う。
ケース2. 急に降ってくるキレキレ芸
ケース3. 細かすぎるor強引なねじ込み芸


この記事が参加している募集

PMの仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?