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29歳の挑戦 〜アフリカ農村発(初)ブランド「ORIKAGO」って?〜

こんにちは!
かご専門店ORIKAGO代表の石黒です。


弊社は夢や目標を抱きにくいアフリカの農村地域で誰もが努力できる機会の創出を目指す企業です。
地域に備わっている技術と素材を活かした持続可能な、ものづくりに取り組み、アフリカ・ケニアにて現地の女性たちとかご作りを行っております。


このブログでは、活動に対する心境やものづくり秘話を
赤裸々に、ざっくばらんに、書き記していきます。


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まずは、私がどのような経緯でかご専門店ORIKAGOに行き着いたのか、
少し長くなりますが読んでいただければ嬉しいです。


●幼少期の素朴な疑問

いつからなのか、何がきっかけだったのか、、
「どうして、生まれた場所が違うだけで、学校に行けなかったり、ご飯が食べられない子がいるんだろう」と幼心にずっと思っていました。

「戦争」や「差別」、「貧困」などに人一倍敏感だったことは確かです。


●関わり方の異なる国際協力の経験

そんな想いを抱えながらも、行動には移せないまま大学生になり、初めて自分の目で、肌で生活を体験する機会ができました。
子供好きで教育に関心が高かったので、大学時代から今まで、

・フィリピン(3週間×2回)
・ネパール(2週間)
・ジンバブエ(2ヶ月)
・インドネシア(7ヶ月)

と、教育関連の活動を通じて現地の生活を体験してきました。
大学のサークルだったり、NGO団体だったり、国の派遣だったりと関わり方も様々です。
規模が大きくなるほど、現地の期待度の高さを感じる一方
逆に自分自身の自由度が制限されたり、
相手の求めるもの(求め方)の違いを身をもってを感じました。

▲学生時代サークルで訪れたフィリピンの小さな小さな村
▲トイレも電気もシャワーもなかった山奥のネパール生活
▲日本語パートナーズとしてインドネシアの高校で日本語教師アシスタント


●感じた違和感

活動を通じて、少しずつ感じた気づきや違和感があります。

  1. 基本、受け身(与えてもらおうとする人が多い印象)

  2. 物乞いをする子供→させている親がいる

  3. 学校に行けない子供→行かせることができない親がいる

少し話がそれますが、「ポバティー・インク」という映画をご存知でしょうか。
物資支援を受ける側の生の声を伝えるドキュメンタリー映画で、
善意の支援が、途上国の自立の機会を奪っていることもあると伝えています。
まさに私が感じた①の違和感の延長線上がこの映画ではないかと思っています。

▲自分の名前を頑張って現地の言葉で言ったら爆笑された


そしてその原因は、そもそも仕事に意欲が湧かない。選択肢がない。
仕事に希望が持てない。そんなとこからくるのではと考えるようになりました。
これは、②、③にも繋がるところです。
結局、親がちゃんと働いている姿や生き生きしている姿を見せないと、それが子ども世代にもつながり、悪循環に陥ってしまうのではないかと思います。



●たどりつた国際協力の関わり方

自身の経験をもとに辿り着いたのが「雇用創出」を「ビジネス」で携わることでした。
教育にずっと興味があったので、この方向転換は自分でも予想外でした。

・現地の方が自立できるようにする
・「対等」に関わる
・誰でも参加できる仕事
・上から目線でない

ビジネスだからこそできる現地との付き合い方。
ビジネスだからこそ広がる可能性。


実際に、現地である女性に言われた言葉があります。

「今までは「品質」についていってくれる人はいなかった。
だから、いまどうやったら綺麗に織れるか、教えてくれる人がいて嬉しい」

笑顔が眩しいね


彼女たちにとっても、上手になることは仕事のやりがいにつながっているんだと感じた瞬間でした。
「品質」「品質」ばっかりうるさい日本人だなーと思われていると思ってたので、正直びっくりしましたが(笑)


仕事をすることで、彼女たちの自尊心も高めることができる。
仕事は経済的余裕だけでなく、精神的余裕にもつながる。
そんなことを感じた瞬間でした。

4ヶ月の赤ちゃん。可愛さの極み。

だからこそ、もっともっと彼女たちと一緒にものづくりをしたい。
そんな風に思っている29歳の夏の始まりです。

https://www.orikago.com/


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