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《自分の感受性ぐらい》(茨木のり子)

「ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな

しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性ぐらい
自分で守れ
ばかものよ」

これは詩人の茨木のりこさんが、73才の時に出された『倚(よ)りかからず』(筑摩書房)という詩集です。

詩人として有名な茨木さんですが、15万部も売れた大ヒット作となったそうです。

しかも、「こんなにハッキリ言うかな」というくらい、厳しいことをズバズバと言ってくれている。

決して説教じみていないし、読んでいても茨木さん自身が、自分に喝を入れているように聞こえます。

そして、誰かのせいにするのではなく、感受性は自分で守るものだと教えてくれます。

私はこれを、「自分の機嫌は自分で取りなさい」という風に受け取っています。

自分の機嫌を自分で管理しながら、全ての原因は自分の心にあると自覚して、謙虚に生きる事の大切さを、改めて伝えてくれているように思います。

素敵な詩を後世に残していきたいですね。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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