「感謝と祈り」第400話

皆さんは、「潔い人」の事をどう思いますか？

「地位」や「立場」なんて、さっさと後輩に譲って、若い人達に花を持たせる。

そうする事で、部下の成長に貢献し、良き相談役ともなり、周りからも信頼される人になる事でしょう。

反対に、やっと手に入れた役職だからと、地位や、肩書きに執着すると、部下から総スカンを食らい、その事に自分だけが気づかないという、ちょっとした悲喜劇的な状況が起こりかねません。

「書経」に、「満は損を招き、謙は益を受く」という言葉があります。

つまり、傲慢で尊大な人は損を招き寄せる事になり、謙虚な人は利益を受ける事になる、という意味です。

自分の立場や地位に固執する事なく、時期到来と見たら、潔く譲り渡すことの大切さを言ったものだと思います。

譲り渡す事になっても、それまで自分が担っていた仕事の足跡や経験はなくなりません。

その経験を活かして、部下に的確なアドバイスや指導ができるでしょう。

立場や地位などを守ろうとすればするほど、余計な心配のタネを撒くことに事になり、心の安定を失ってしまうでしょう。

軽々とした心で、後輩や年下の人の活躍を見守る度量が大事になってくるように思います。

誰でも年齢がくれば、引き時、譲り時が必ずやってきます。

そういう事を心得ている人の生き様は、とても清々しく、周りの人たちに愛されていくように思います。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。