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聴き方によっては恋愛ロック曲14個

ラーラランドが日本でも今月24日に始まると言う事で、ついでになんかワタシ周りで恋愛が盛り上がっているみたいだし、そのブームに便乗して、さらにあと10日ほどでバレンタインもあるので、14日にちなんで14個ほど「聴き方によっては確かに恋愛状態を謳っているように聞こえる」曲を、俺様感性で選んでみた。

思いっきりストレートなのもある一方で、一聴して、ラブソングに聞こえない曲を、あれこれ自分の記憶頼りに拾ってみた。ちょっと前にも日記で書いたが、特にオトコはマジな恋愛モードに突入すると、それまで気にも咎めてなかった、異性との付き合いに関する一言二言が、妙な重みとなって跳ね返ってくるから。

洋楽の、それもジャンルをロックに絞り、しかもここ20年ぐらいの楽曲に集中したのは、単純に分かり易くて面白いからなのと、日本語よりも想像力が働かされるのと、多分私と仲良い人間には入っていきやすいから。多分。Perhaps。この手の恋愛ソングで'70年代や'80年代のポップス・シンガーが作り上げた名曲の数々を意図的にハズしているのも、そんなの私がいちいち言及せんでもいいでしょ、皆が知ってる曲に浸ってもしゃーねーだろこういうのは、との思いがある。

試しに「love song pops」で適当に検索したら、バレンタインに恋人に聞かせたい曲集というコラムで、まあ国際経済誌寄りのIBTなのもあるが、色々と曲が恥ずかしいダッシュボード・コンフェッショナルがいきなり挙げられていたりするし、いいんだよこういうのはフィーリング一発勝負で。それこそ恋愛なんていう、ほぼルール無用の世界に適してるだろうこのぐらいテキトーなほうが。

前置きはこのぐらいにして、まずは以下の曲を。

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Rush - Cold Fire:これが入っている「Counterparts」というアルバム自体、人間関係の面白さや面倒臭さを綴った歌詞が中心だが、特にこのコールドファイアはド直球。この曲を耳にした、まだカノジョが居なかった当時、「She said, 'Just don't disappoint me.  You know how complex women are'」というフレーズに対して、そうか女ってそんなメンドクセーのかと思ったものだが、後にそれを何度も痛感した意味で、人生哲学的な側面も十分にあると思うよこの曲は。

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Glenn Hughes - The Only One曲目が示す通りの内容。別にこれは、恋人に限らず、親愛な家族メンバーやペットにもそのままスライドできるので、ヒューズの熱い歌声と相俟って、かなり間口が広いのではと思う。

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Paparoach - Last Resort歌詞だけ見ると自暴自棄なのだが、これを「恋人が出来てあれこれ遠慮が無くなった俺様TUEEEE」と、ちょっと前のネットスラングを使う事自体も恥ずかしいが、そうした心構えで聴く事で、LAのラジオ局ながら世界的な影響力を持つKROQが2017年の今でも流すぐらいにウケたヒットシングルとしての体裁が根底から覆る……かもしれない。

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TV on the Radio - Golden Age:このバンドを好きならば、これがラブソングかよ!?と思うかもしれないが、「Now we're all allowed to breathe...」から始まる早口の部分は正に、単語以上の受け止めを出来る人ならば、なんて直球な求愛の歌なんだ、と思う筈。

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Guillemots - We're Here心身共に恋愛状態に陥っているひとたちならば、この曲で投げられる単語に、いちいち共感すると思う。自然の雄大さをアピールした映像がまた、よく合っているものだ。

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Porcupine Tree - Trains:作曲した本人たちは単に電車の事を謳っただけなのだが、「Always the summers are slipping away」の一節で、夏ってのは確かにあれこれ思い出深いイベント起こるわな、ってので強引に選出。以上に、私はこの曲を、当時今の嫁と知り合った頃に愛聴していたので、余計に特別な思いが飛び散ってるのだよ。

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Niko Case - Star Witness:抽象的だが実は、自分が最愛の女性に対する思いやりソングなもので、「Hey when she sings...」から始まるコーラスは、そうした状態の人にはなかなかに「分かる」ものがあると思う。

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Guns N' Roses - Estranged:ガンズは数あるオチャラケロックバンドの中でもバラード作りの巧さに定評があったが、ギターソロがいちいち感動的なこの曲では、クライマックスとなる「...you don't talk so loud.  And you don't walk so proud」以降のコトバが、喧嘩した状態の仲を戻すのに、意外なぐらいに役に立つものよ。

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The Decemberists  - Sons and Daughters:もうこれは、「When we arrive, sons and daughters.  We'll make our homes on the water」というイントロで、決まったモンでしょ。何故かって。私がくっつけたカップルは今の所、普通に家庭を築くトコまで行ってるからな!

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Jimmy Eat World - Night Driveぶっちゃけ、性行為の歌。と書けば、この曲の歌詞を一所懸命、解読に励むカップルが、私の知る限り何組か居そうだが、セックスに関してはいつだって、話すネタが豊富で、楽しいものだわよ。

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Helloween - The Middle of a Heartbeat:もうこの曲は、ヘビーメタルが繊細なバラードを謳うのに実は適しているの証明したようなもので、「Together we are still so far apart」だの、「And the more I try to be your light」だの、マトモに歌ったら赤面モノなフレーズを勇ましく歌える点で、素晴らしいなと思う。

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Green Day- She's a Rebel:曲名がストレートだが、「She brings this liberation that I just can't define」の部分は、特にカノジョが型破りなほどに、色々と染みることだろう。尚、この曲を「彼女は反逆者」と訳して満足している糞馬鹿は、いますぐこのページを閉じて、私のツイッターアカウントをブロックしてください。貴様は糖分もとい当分、私に近寄るな。迷惑極まりないから。

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MEW - She Came Home for Christmas:私もそうだが、共働きなどで帰宅時刻が不定期なカップルにとっては、そもそもちゃんと家に帰ってくれるのかが不安になるだろうが、クリスマスと言った重要な日にきちんと家に戻ってくれる相方が居るだけで、そんな心配は無用となる。その意味で私の妻は、そうした「肝心な時」をハズさないから、私も安心極まりない。正にそんな曲。

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Shadow Gallery - Colors:ゆったりしたバラード調のこの曲は歌詞の面で観てもかなり深いし、ゆえに「I've finally found my way home」や、結婚後の事を謳ったであろう「This new born wisdom guides me through」という部分が余計に感動的。この曲が気に入ったなら、これが収録されている「Legacy」を聴いて、ロック音楽による壮大な冒険譚に身を委ねるのも宜しいんじゃないかと

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……そんな感じで、かなり酔っ払った状態で(この文章を書き上げる上でアルコール度数の高い焼酎を何本か飲み切った)、14曲をピックアップしてみた。

これらの曲が、たまたまこのページにうっかり迷い込んでしまったひとたちへの、少しの参考にでもなれば、私はとても嬉しい。