【99】セラピストを動かす原動力①
ここ2週間、私の周りで
「セラピストって、仕事中だけじゃなくこういう時にも『セラピストらしさ』が出るのかなぁ」
と思った出来事が2回ありました。
2回とも自分なりにとても考えさせられる出来事だったので、忘備録を兼ねて書き留めます。
お読みいただいている皆様も「自分ならどう行動するだろう」と思って読み進めてもらえればと思います。
交差点で突然声をかけられる
先週、駅前の交差点で信号待ちをしていると、
「すみません、一緒に信号を渡ってもらっても良いですか?」
と高齢の女性(おばあちゃん)に声を掛けられました。
「一緒に信号を渡る?って、何ナニ?どういう事??」
アタマの中に「???」が浮かんだのですが、
よく見ると杖を持っていたので歩きづらいのかな?と思い
「はい、良いですよ」と言うと、
おばあちゃんは「すみませんね、じゃ、コッチに来てくれる?」と
私を右側に促し、左手に杖を、右手は私とガッチリ手をつなぎました。
コロナ禍もあり、人と外でこんなにガッチリ手を繋いだのってすごい久しぶりだなぁ・・・と思ったりして、おばあちゃんの手の厚さと熱さをダイレクトに感じました。
横断歩道を歩き始めると、「ウチのおばあちゃんもこのくらいの歩行スピードだったわ。」と思い出すくらい、ゆっくり、ゆっくり。
普段は15秒あれば渡りきれそうな横断歩道を、1分近くかけて信号がチカチカし始めるまで歩きました。
「信号渡るのが怖くてねぇ。す~ぐ赤に変わっちゃうでしょう」
「大丈夫ですよ。まだ青信号の時間が半分以上残っているから。暑いし、ゆっくり歩きましょう」
なんてやり取りをしながら横断歩道を渡りきって、私の役割は終了。
のハズだったのですが・・・
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