【118】子宮頚部の円錐切除手術(後編)
先週、子宮頚部の円錐切除手術(1泊2日)を受けてきました✌✌
予想以上に周りの多くの女性が円錐切除を受けていたという事実と、
予想通り、婦人科系についての知識を知らない人が多いな
と思ったので、今回の経験を踏まえて記事にします。
私の体験談が少しでも誰かの安心に繋がれば幸いです^^
男性の方も、奥様のため、彼女のため、友人のためにぜひ知識を入れてください。
(前編を読んでくださった男性から「全く知らなかった…自分の奥さんも手術したんだけど、何にも知らなかったよ。勉強になりました」と言っていただきました)
前半はこちら ↓↓↓
■「円錐切除」後は妊娠出産可能です
「手術したってことは、もう子ども産めないの?」
という質問を女性の方からもいただきましたが、
【子宮頚部の円錐切除】は【子宮摘出】ではないので、妊娠も出産も可能です。
下記の図のように、子宮全体を摘出するわけではなく、子宮の入り口の部分を切除します。
特に40代までの女性には、病院の先生も子宮を温存する円錐切除術をオススメするそうです。
今回担当してくださった主治医から聞いた話だと、将来妊娠出産ができるように、手術でも子宮頚部を最小限に切除するそうです。
ただ、子宮頚部が短くなるため、赤ちゃんが下に下がってきやすくなり早産・流産のリスクが一般より上がります。
手術後に妊娠したら、より厳重に経過観察する必要がありそうですね😭
■手術は全身麻酔
今回の円錐切除術は、全身麻酔で行いました。
手の甲の静脈に点滴を入れ、眠っている間に手術が終わります。
私の手術では、麻酔が効いたら人工呼吸器を喉に挿管して呼吸を続けていたらしく、麻酔から覚めて3日間ほど喉がめちゃめちゃ痛かったです。(血痰が出ていました)
全身麻酔の場合、人によって麻酔の量が違うので、手術前(1ヶ月前)に麻酔科の先生と
●持病・常備薬の有無
●アレルギー等、体質
について念入りに問診されました。
麻酔が効いている間に人工呼吸器を口の中に入れるので、口腔外科の診察も受け、グラグラしている歯がないか、口腔内は清潔か 等をチェックしました。
(人工呼吸器を入れずに麻酔する方法もあるので、主治医に確認してください)
■入院した日は手術しない
円錐切除術は、日帰り~2泊3日の入院で手術をする場合が多いです。
今回は、1泊2日の入院でした。
私、勝手に手術をした日に病室で寝て、翌日退院する。と思っていたのですが、スケジュールを確認したら
【1日目】入院手続き・手術前診察・夕飯・消灯
【2日目】手術・術後診察・昼食・退院
という感じで、入院目は手術をせず、元気な状態で「どーも~」と入院します。手術をした日に退院です。
■入院後のスケジュール
●手術前診察
●各種承諾書提出
●夕飯
●消灯
■手術前診察
婦人科外来で内診台に乗り、前回のコルポスコピーと同じように膣内鏡を入れて酢酸を子宮頚部に付けて、病変部分に変化がないか確認されます。
確認後、「明日は予定通り全身麻酔で円錐切除術をしますね~」と告げられ、そのまま病棟に戻ります。
■各種承諾書等提出
病室に戻ったら、病棟担当のナースに様々な承諾書を提出します。
●入院診療計画書
●療養支援計画書
●手術・麻酔・処置・検査の実施承諾書
●特定生物由来製品の使用に関する同意書
●肺血栓狭窄症の予防のための質問票
●転倒・転落予防の同意書
●新型コロナウィルス感染拡大防止のための健康管理シート
ざっと覚えているだけでもこのくらい。
沢山説明されすぎて頭がパンクするので、事前に家で承諾書に署名をして提出しました。
■夕飯
「元気な状態で病室に寝て、お夕飯まで配膳してもらうなんて申し訳ないわ・・・」
「病院食って一般的には美味しくないと聞くけれど、大丈夫かしら・・・」
と思っていたのですが、
入院する前日に自宅で作った夕飯がコチラ
●メカジキの照り焼き
●ホウレンソウの和え物
●里芋の唐揚げ、サラダ
●お味噌汁
(+里芋の煮っころがしをつく置き)
病院食がコチラ
●メカジキの煮つけ
●ホウレンソウの和え物
●里芋の煮っころがし
●お味噌汁
●おいなりさん、巻物
メニューがほとんど被ってる!!笑
日頃作っているメニューは栄養バランスが良いんだわ!と自信を持っていただきました(笑)
写真の病院食は色が薄く見えますが、味がしっかりとついていてとっても美味しかったです!
シェフにご挨拶がしたいわ!
■消灯
22:00に廊下の電気が暗くなり、消灯されました。
私は個室に入っていたので、電気は自由につけられました。
洗顔後の化粧水を忘れたことに気が付いて、夜病室を抜け出して付属のローソンにお買い物に行きました(笑)
■絶食・絶飲
私は翌朝9:00からの手術だったので、
0:00以降は絶食。
6:30以降は絶飲でした。
絶食は良いですが、絶飲はキツいですね。
歯磨きも朝6:30までに済ませてくださいとのことだったので、
ギリギリの6:25にしました(笑)。
■手術室
8:40に、執刀医とナースさんと3人で歩いて手術室に向かいます。
何が嫌って、スッピンじゃないといけないところ。
せめて眉毛くらい描かせてくれ…(これから手術なのに笑)
こんな感じの未来的で広い手術室に麻酔科の先生やナースさん達が5人くらいいて
「おはようございま~す!」
「都築さん入りま~す!」
と、これから撮影始めるの?ってノリで挨拶をして
頭にヘッドキャップを付けて手術台に上がりました。
手術室内にはクラシック音楽が流れていました。
■麻酔~手術終了
手際よく上半身に心電図を付けられ、指にオキシメーターと点滴を付けて、
「これからボンヤリする麻酔を入れていきますね~」
と言われると、手の甲から腕が熱くなってきて少しだけボ~っとしてきました。
でもまだ眠るまでには至らないぞ・・・
大丈夫か・・・?
と思っていたら、
「では、これから眠るお薬を入れていきますね~」
という声が聞こえてきて、
次の瞬間
「都築さ~ん!終わりましたよ~!」
と遠くの方で聞こえました。
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
と言っていた覚えがあるのですが、ちゃんと声になっていたかは分かりません。
次に目が覚めたのは病室で、
「今何時ですか?」と聞いたら「ちょうど11時ですよ」と言われたので、
ピッタリ2時間ほどで麻酔から目が覚めました。
■麻酔から覚めた後~内診
「まだボーっとすると思うので、ベッドで休んでくださいね」と言われうつろうつろしていましたが、
喉と腰が痛くて徐々に完全に麻酔から覚めました。
(腰は多分、手術でずっと仰向けで足を開いていたから)
11:30頃に執刀医が来て
「病変部分はしっかり取りきれましたよ。このあと、処置室で内診しますね」と言われ、この時点で酸素マスクが外れ、点滴を付けたままお手洗いに行きました。
■内診室で
内診台に乗り、術後の患部をチェックしてもらいました。
「出血もなく大丈夫です。今日取った組織は、これから病理部に提出してがん細胞が無いか確認します。」とのことで、来月外来予約をして終了です。
■手術後の出血
手術直後は、患部をカサブタ状にして止血しているので、大量出血する事はありません。
術後1週間くらいで、カサブタが剥がれる時に出血が始まります。
担当医が教えてくれた話によると、
【生理の経血には血を止めにくくする成分が含まれているので、
術後1週間と生理期間が被ると、出血量が多くなるので注意!】との事でした。
現に、円錐切除術を受けたことのあるセラピストさんが、術後1週間と生理がかぶり、出血が止まらなくなり、輸血して止血手術をしたそうです。
手術をする方は、術後1週間と生理期間はできれば避けた方が良いと思います。
私も昨日で術後1週間。出血が始まりました。
大量出血はありませんが、子宮が下に降りてきた感じで硬い椅子に座ると痛く感じ、生理痛のような痛みが少しあります。
これも術後経過良好と思い、様子見をしています^^
■まとめ
ここまで長々とお読みいただき本当にありがとうございます。
普段のセラピストのノウハウとは一見関係のない内容ですが、身体をケアする意味ではとっても大切だと思い、全体公開で記事を書きました。
自覚がない時には全く興味が無い事ですが、いざ自分ゴト・身内がそのような病気になると慌てるのが人間です。
「日頃から健康的な生活を」なんて言ったって、なっちゃうものはしょうがない。
病気になる事が不幸な事だとは一切思いません。
経験する事が増え、今までより更に人の痛みが分かるようになる、貴重な体験だと思います。
そして、支えてくれる人がこんなに多いんだ。と気付かせてくれる機会でもあります。
もしこれから手術を控えている方がお読みくださっていたら、一緒に頑張りましょうね!どうかお大事に。
分からないことなどがあれば、いつでもコメント・DMお待ちしています^^💛
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神様のようなアナタ…🥺ありがとうございます! これからも楽しい記事を発信できるように有意義に使わせていただきます❤︎