嫌いな自分を認めることは、愛につながっていた話
わたしは、昔、自分のことが嫌いでたまらなかった人間だった。
昔から、じんわりわたしはわたしのことが嫌いだった。
そう、じんわりだ。
気づいたら数分に1回は「あ、わたしのこと嫌いだわー」みたいなことを考えるくらいには、嫌いだったのだよ。
ここまで読んでもらってわかると思う。
わたしは根がびっくりするくらい暗かった。
エヴァのシンジ君もびっくりな闇の抱えっぷりである。
心中に闇の令嬢ゆみを抱えていたのである。
闇の令嬢ゆみには発動条件があった。
わたし自身の情けなさや、ダメな部分があからさまに見えるときやそれを他者に見られる時だった。
自分の情けないところやポンコツなところを自覚するのが嫌だった。
それを周りの人に見られると、恥ずかしさで穴があったら入りたくなるし、一気に現実から目を背けたくなっちゃうのだ。
そんなときに、闇の令嬢ゆみは発動する。
「こんなわたしは嫌いだ」とすぐに呟いて、
この世界に生まれてしまったことから、ついつい目をそむけたくなって、気遣ってくれる周囲の人もいたはずなのに、エヴァのシンジ君みたいに、「僕のことなんかほっといてよ!!」って周りを拒否って自分のことを嫌いだー嫌いだーなんて言い続けてしまうのだ。
こんなことやってたら、当たり前だが、周りから人はいなくなる。
ちがう、違うんや。
わたしは本当は周りも大切にしたいし、自分も大切にしたい。
でも、私の中の闇の令嬢が暴れて、拒絶を繰り返してしまう。
ずっとこのままではいけないって自覚があったからこそ、早くこんな自分から抜け出したかった。
闇の令嬢ゆみが発動すると、もう一人のわたしが闇の令嬢ゆみを封印する方法がないかと模索を始めてくる。
自分のことが嫌い 対策
で検索をしたり、本を死ぬほど読み漁った。
SNSやネットの記事で上がってくる情報や本に書かれている方法をぼんやり眺めた。
心理学を学んだし、いろんな形で人の心についても学びにいった。
学ぶ内容の中にちゃんと納得いくものも多かったし、じぶんの身になったものものもたくさんあるし、今もやってよかったと思っている。
しかし、こじらせ絶頂期のわたしは
自己肯定感を高めよう!
自分のことを好きになろう!
愛してあげよう!
「そうだよね」
と勇者ゆみが闇の令嬢ゆみを抑えて納得させようとするんだけれど、
「そんな簡単に出来たらこんなにこじらせてないねん」
とひねくれた闇の令嬢ゆみが突っ込みを入れ続けるという、勇者と魔王が混在して戦うカオスな世界がわたしの中には常に広がってしまっていたのだ。
当然だが、改善するどころか、こじらせる一方だった。
早くこの闇に令嬢ゆみを消し去りたくて、勇者ゆみは定期的に召喚しては、消し去ろうともがき、闇の令嬢ゆみは猛攻ともいえる攻撃を繰り出してくる。
返り討ちにあって、普通にボコボコにされていた。
わたしの中に存在してはいけない、暗い令嬢ゆみ。
ほんとこいつ、どっかいってくれんかなって思っていた。
わたしは、周りに優しい、いつもほほえみのゆみでいたいのに。
闇の部分なんかいらないのに。
何とかしたいのに、どうしたらいいかわからない。
自分のことを嫌いな自分を変えたいのに、何から手をつけていいのかわからない、そんな状況が続いてしまうことが怖かった。
消し去るのはもう無理じゃね?
何度も、闇を消し去ろうともがき、そのたびに返り討ちにあっていたわたしは、正直どこかで諦めたくなっていた。
もう無理じゃね?
闇消し去るの無理じゃね?
ほほえみのゆみだけなんて無理なんじゃね?
だっているもん、確実にこれ。
目の前に、いるのを消し去ろうとすればするほどめちゃ強くなっていくしこいつ。
存在感強すぎるし、レベルも高すぎるんよ。
それでも、ネガティブな思考を持っている自分が居るのが許せなかった。自分のことを嫌いでいる自分を認めるのがめちゃくちゃ嫌だった。
闇の令嬢ゆみなんか消してしまって、常にポジティブハッピーなわたしでいたかった。
でも、これは正直消そうとすればするほど、なんか存在感増しとる、、、、
みたいな気持ちが芽生えてきたわたしは、少しずつ闇の令嬢ゆみとの共存の道はないんかと模索するようにもなったのである。
闇の令嬢がもたらしてくれたもの
そんな闇の令嬢と共存する方法がないもんかと考えていたある日のことだった。
当時の私は、経営者とかリーダー向けのコーチングを始めたばかりで、圧倒的に自分よりもすごい人へのコーチングをすることに抵抗感と異常な緊張感を持っていた。
当たり前だけど、そんな状態でセッションをすると、緊張してしまって体がこわばりうまくクライアントに向き合えない状態が続いていたのである。
まずい、非常にまずい。
確実に私の中に闇の令嬢ゆみがむくむく湧いてくるのを感じていた。
「こんなポンコツなわたしは嫌いだ」
「なんとかうまくやれよ」
「そうじゃなかきゃ、お前に価値なんてないぞ」といつも通り私をめちゃくちゃ責めてくるのを感じた。
このままじゃ、まずい。
その緊張感はクライアントに伝わってしまっていた気がしたし、何とか改善しないといけない。
そう思ったときに、
たまりかねたわたしは、同じコーチとして活動している同僚に相談をすることにしたのである。
セッション中に自分の中の嫌な部分が首をもたげて、わたしを邪魔してくるんだという話する中で
ゆっくりと話を聴いていた彼女は、ぽつりと
あるフィードバックをしたのである。
「ゆみさんの中の闇の部分は、ゆみさんを生かそうとしてるんだね。ゆみさんが死なないようにしてくれてるように見えるよ」
瞬間、心の中がじんわりしていくのを感じた。
目頭が熱い。
気づいたら、わたしはわんわん泣いていて、
「ごめんね」とぽろっとつぶやいていた。
それは、他の誰でもなく、わたしの中の闇の令嬢に向けてのものだった。
闇の令嬢は、ただ、わたしを否定するためにいたわけじゃなかったのだ。
わたしを一生懸命生かそう生かそうとしてくれていた。
なのに、わたしは彼女を消そうとしていたのだ。
漫画の中によく出てくるラスボスのこれまで生きてきた背景には悲しい物語があったり、本当は守りたかったものがあったり、それを守ろうとしすぎて誰かに攻撃的になってしまい、世界を壊そうとしてしまうことだってある。
もしかしたら、私の中でおきていることも同じなのかもしれない。
わたしの中の、闇の令嬢は、わたしのことを守りたくて守ろうとする力強くて、攻撃的になっていた。
それなのに、当の本人からは、存在を無視されそうになってしまったり消されそうになってしまっていた。
だから、抵抗していたのだ。
気づいてしまえば、なんだか自分自身に申し訳なくて、愛しくてたまらなくなっていた。
嫌いだったはずの、令嬢は私の中で愛しい存在になり始めていたのである。
そんな風に考えられるようになってから、わたしの中にいる闇の令嬢の存在を少し認められるようになってきたのだ。
「ここにいてくれてありがとう」
闇の令嬢に、そんなことを言えるようになった。
わたしの中に確実に嫌な部分は間違いなく存在していて、これからも生き続けるのだけれど、きっとそれはこれまで私を守ってくれていたものでもあるんだって思えるようになってから、わたしの中のどろっとしたものも捨てたもんじゃないなと思えるようになったのだ。
それからというもの、肩の力を抜いてセッションができるようになり、どんな背景を持っているクライアントでも向き合えるようになってきた。
同時に、「自分のこと嫌いだなー」って頭の中で考えてもそれを受け止められるようになった。
自分のこと嫌だーって思っていいんだ。
おもっちゃいけないわけじゃない。
嫌だなって思いは同時に私を成長させようとしてくれている、生かそうとしてくれているサインでもある。
受け止めて、抱きしめる。
闇の令嬢にありがとう。って言ってあげる。
一緒にこれからも、そんな自分と一緒に私は生きていくのだ。
あなたの中にも、闇の令嬢はいますか?
一緒に抱きしめにいきませんか?
自分と戦うのは辞めて、一緒に生きる方法を探しませんか。
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