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英語で話せるようになりたい!絶対無視しないでほしいコト

前回の記事↓の続きです。


英語を勉強し練習し続けたら、絶対話せるようになる」と私は信じています。でも、「英語が話せるようになる」旅の途中で、絶対無視してはいけないことがあります。それは、メンタル面です。

英語が話せるようになる方法で、フォーカスされるのは「文法」や「単語」など実用的な側面ですが、実は、メンタルもとても大切なんですよ。


世界で注目されだした外国語学習者のメンタル

外国語・第二言語習得(SLA)分野で、世界中の応用言語学や外国語教育学の研究者たちが、何十年にも渡り、「どんな教え方がベスト?」「どんな学習法がベスト?」など日夜研究しています。

そして、「学習者のメンタル面」についての研究論文を多く目にするようになりました。

間違った英語を話したらどうしよう:不安

英語が話せるようになりたい気持ちで懸命に頑張っている中、こんな不安を感じたコトはありませんか?

英語試験のせい?

日本の多くの英語試験は、受験生の数と採点の期間や採点基準の公平性などの関係から、記述式ではなく選択肢の試験を多く見かけますよね。この選択肢の試験では、「正しい答え」ではないと0点になります。つまり、「白か黒」「All or Nothing」

だから、勉強方法が正しい答えを探すドリルやクイズ形式になってしまうかもしれません。

ここで「英語試験自体は決して悪ではない」ことを述べておきたいと思います。それは、それぞれの試験には「どの英語スキルを数字化したいのか」という目的があるからです。

英文法や英単語の知識は沢山あり、選択肢問題の試験では点数とれるのに、いざ英語で話そうとすると、「間違った英語かもしれない」とか「正しい英語で何と言えばいいの?」と、頭の中が真っ白になって、うまく英語で自己表現できなくなったりしませんか?

会話の相手が求めているコトって何?

確かに、英語試験の場合は、スピーキングの正確さが採点されます。でも、日常の会話で、相手の英語の間違い探しをしながら会話しますか?

誰かと会話するときって、
    相手に何かを伝えたい!
    相手が話したいことを聞きたい!
    何かを共有したい!
    楽しい時間を過ごしたい!
じゃないですか?

試験の試験官や採点者でない限り、貴方の英語の間違いを探し、貴方の会話を評価したりしませんよね。不安にならず、どんどん英語で表現してみてください。

「Trial and errorです数多くの経験すればするほど、貴方のスピーキングはどんどん上達します!

スピーキングが伸びる瞬間

ただ、何等かの理由(時制の間違い、不適当な単語使用、音のずれなど)で、「相手が今混乱してる?」と感じる瞬間がきっとあります。

その時がチャンスです!

余計なプライドを捨てて、相手に、「今私が言ったこと大丈夫かなぁ?」など確認すること。

これが英語上達の瞬間です!貴方は自分の表現のどこが理解されなかったのかがわかります。英語学習において「気づき」は重要です!その気づきがないと、自分の英語を修正できないから、成長しません。

余計な混乱を避けるために、これだけは、使い方を理解しておいたほうが良い文法や発音もあります。これは、別の記事で紹介したいと思います。

細かいことを気にしすぎない

英語で話している時頭の中で何が起こっている?

「ちょっと英語で会話をしただけで、頭がぐったり疲れたりしませんか?」

実は、頭の中で、

単語を引き出す→それを文章にする→時制や動詞の活用の最終確認→それぞれの単語レベルでの音の確認→文章レベルでの音の確認

これらの作業を瞬時に行っているのです。これに加えて、相手の英語の理解もあるので、疲労感があるのは当然です。

会話中、もし、自分の英語に不安になったり、責めたりしたら、「負の感情」が現れてきます。この負の感情は、脳に「ストレス」を与え、もっと疲れやすくなるんですよ。

英文法ちゃんと理解しているのに話すと間違える

これは、私の経験からの告白です。

「どんなに文法の知識があっても、瞬時に表現し音にする際、例えば、3単元のSが抜けたり、Be動詞が間違えたりすることがあります!」

話している時、頭の中で、「あっ、Sが抜けてしまった!冠詞や定冠詞(TheやA)を入れなかった!」と気が付くことがあります。この気づきが大事なんです。場数をこなすと慣れてくるし、そこまで致命的な間違いでない限り大丈夫です!次につながれば結果オーライ!

英語ネィティブだって間違える

英語話者の会話を観察しても、

「英語話者だって、動詞の3単元のSが抜けて話したりするのを聞いたりします!」

「英語話者同士でも、相手の英語訛りで理解できないことが良くあるんです!

自信はどこから来るの?

ここで、話の流れから、「だから自信を持って英語を話して!」という結論に普通はいくでしょう。

でも、真剣に悩み続けている英語を勉強している方たちに、
    「自信をもって!」

と言うのは簡単です。

    「そんなのわかってる!それがそうできないから苦しんでいるん
     じゃない!

私もそうでした。言葉ではみんな分かってるんです。

では、どうすればいいのでしょうか? 

    「英語を話す恐怖や不安や恥ずかしさ」の負の感情を、少しずつ
    「これだけ英語で表現できた!」と喜びの感情に変えていくマイン
     ドセットの訓練が私からのアドバイスの一つです。

    「小さい成功体験の積み重ねが、自信へとつながります!」

自分を責めないコト

では、小さい成功体験(私の英語が通じた!英語で会話ができた!)をするには、何が必要ですか?

それは、
     「自分の英語を責めない!」「英語がうまく話せないのを自分の
      せいにしない!

人と自分の英語を比較しない

これは、私の経験です。

今の大学講師の仕事の前に、イギリスの大学の事務職員に採用されて、働いたことがあります。その職場は99%が英語ネイティブで、私とイタリア人同僚ぐらいでした。

英語ネイティブと同じスピードで会話ができない、同じスピードでメールが書けない、もう自分の出来なさを責める毎日、ストレスはたまるは、自信もなく、小さい自分になっていました。

ある時この悔しさが爆発したんです!応対していたイギリス人男子学生の英語がうまく聞きとれず、思わず、「すみませんが、もっとゆっくり、はっきり話してくれませんか!」とお願いしました。

心の中で、「英語を話す人は全員がネィティブじゃないんだから、少しは気を遣え!」の八つ当たりだったかもしれません。それを言われた男子学生はキョトンと驚いた顔をして、若者発音ではなく、みんながわかる発音で話してくれました。

この仕事に採用されたと言うことは、「雇用者側は私の英語は問題ない」と判断したのでしょう。でも、私は自分の英語をネィティブと比較して、自分が劣っている(当たり前!)と責めていました。

英語が全てではないんです。別の価値があったから、英語がネィティブではない私を採用してくれたのでしょう。でも、私は「自分の英語をネガティブと比べていた」から、ネガティブ気持ちになっていたのは当然ですね。

外国語としての英語を頑張っているなんて素晴らしいではないですか!
そんな自分を沢山褒めてあげて、英語が上達した自分に会えるのを楽しみにして頑張って!


心地よい先生や友だちと成功体験を増やす

自分が英語を上手く話せない時、「相手に申し訳ない。相手が退屈しているのではないだろうか?」と、ついつい相手の事を思いやってしまいませんか?

相手の気持ちを汲む」のは素晴らしい姿勢でもあるのですが、母語でない言語で会話をしているとき、この先回りした考えが裏目に出てしまうこともあります。

相手が貴方の英語に優しく耳を傾けて、会話をしている時って、貴方と話してて楽しいんですよ。それでも、申し訳ないなぁ~と思ったら、その気持ちを前向きな表現で言ってみて!そんな時、「英語で上手く話せなかっけど、私は貴方と話してとても楽しかった。ありがとう」と。相手はとても嬉しいから。この時、「ごめんなさい」はダメよ。「ありがとう」

Thank you for your lovely company today.

私も、たまに、話しにくいな~と感じる相手に出会ったりします。そんな時、「もしかしたら相性がわるいのかなぁ~」とか「私と話したくないのかなぁ~」とだけ思って、深く考えません。

去る者は追わず」の気持ちでいます。

良い先生との出会いを大切に

昨日、たまたまYouTubeで「とあるオンライン英会話」の様子を見ました。日本人女性は上手く話せない中、一生懸命明るく頑張っていました。でも、その姿勢を理解してあげないで、彼女が上手く話せないのをうんざりしたような口調で、速く話して彼女を混乱させていたネィティブ先生をみました。外国語教育者としてその先生に憤りを覚えました。学習者のやる気を削ぐような、自信を無くすようなやり方は先生としてダメです。

話していて心地いいな~と思える先生やExchange Buddyと話すことを強くお勧めします。一番大切なのはハート❤です。

貴方の自尊心を壊さない、自己肯定感を上げてくれる、そんな相手と沢山話して、小さい成功体験を増やしていけば、どんどん上達しますよ!


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