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霊山観音

小学校通う頃からいつも見ていた観音様。優しいお顔にひかれてとても大好きで、大人になった今でもよくそのお姿を目にとめてしまいます。

京都市東山区にある観音像で、第二次世界大戦の戦没者および戦争の犠牲者を追悼するため、1955年帝産グループ創設者”石川博資”によって建立されたもので、鉄骨コンクリート造で観音像の下には内陣があり本尊の十一面観音が祀られています。

戦没者の方の追悼のために建てられたものなので、宗教の縛りがなく自分の信じている宗教以外の施設に入れない方も入ることができるのです。

お寺のようでありながらそうではない特別な場所。

  高さ・・・24m(80尺)
  顔 ・・・6m(20尺)
  眉 ・・・1m10cm(3尺6寸)
  目 ・・・1m(3尺3寸)
  鼻 ・・・1m6cm(3尺5寸)
  口 ・・・90cm(3尺)
  総重量・・・約500t
  工法・・・鉄骨にショットコンクリート打工法
胎内に十二支の守本尊がおさめられていて、子供のころに中に入って見たことがあります。萩の時期には萩まつりがあったり、高台寺に隣接していることもあり身近な場所になっています。

東山の木々に囲まれて座っておられる観音様を、子供のころは雨の日にかわいそうだなと思って見ていました。自分は傘をさせるのに、濡れたままびしょぬれで座っておられるのをよく見てかわいそうで何か悪い気さえしていました。梅雨のころは方がびしょぬれで、雨に濡れたところは色が濃く変わっていて、人が雨に濡れている姿と変わらない様子でした。人に近い感覚で見ていたのだと思います。

今はコーティングされて色が変わらなくなりましたが、観音様に見守られているようなこんな景色がずっと変わらずに存在していて有り難いなと思います。子供のころと同じ気持ちのまま優しい表情の観音様を見ています。6/27


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