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こっそり募集した「ライターとしての私の仕事内容で気になること」にお答え

どうも、2億年ぶりのnoteです(笑)。

最近、自分の仕事を振り返る・整理するような機会がありまして。ちょっと気になってツイートした内容があったのですが、思いのほかリプをいただいたので、こちらで返せるものはまとめていこうと思います。リプいただいたみなさま、ありがとうございます!

ライター初心者さんやライターの仕事に興味がある方、ライターになりたいわけじゃないけど兼業をしていてなにかヒントになればという方向けかなと。あと一般的な話というより、私はこんな感じでやっていますという内容になりますので、あしからず。
もし、もっとここ具体的に聞きたいなどあれば、リプやDMなどでも。お答えできる範囲でお答えします('ω')ノ


Q 仕事の受注方法

新規のお仕事依頼は、他の媒体で私の記事をみてTwitterやポートフォリオ経由、編プロや制作会社経由でご連絡いただくのが大半です。たまにランサーズ経由。
あとは、元々継続してお仕事をいただいている(不定期含む)ところの出版社やオウンドメディア担当者、会社の広報、編プロや制作会社が10社以上あり、そこから打診を受けて仕事をご依頼いただいています。

数年前は気になる媒体や会社に問い合わせして、企画持ち込みなどもしていましたが、今はあまり営業活動みたいなことはしていません。今、長く継続してお仕事をいただいているところは、半分くらいが自分で営業をかけてのつながりです。

私のポートフォリオはこんな感じ。

ライターさんはnoteやNotion、ブログ、foriio(フォリオ)などを活用しているイメージ。絶対作った方がええです。

Q 仕事の話が来てから原稿執筆までの流れ

いろいろパターンはありそうですが、はじめてのところから依頼が来た場合、まずはその依頼がどんなものか(掲載媒体、記事目的、テーマや記事形式、読者層、原稿料、スケジュール感など)具体的に詰めて、メールですり合わせが難しいときはzoomなど打ち合わせを挟んで、業務委託契約書や秘密保持契約書のやり取りをして、いざ執筆にとりかかる流れが多いです。
この期間が数日のこともあれば、相手が大手企業で企画会議通さないといけないとかだと1ヶ月くらいかかることも。

あと、ご依頼内容は本当にさまざまで「現役看護師さんに記事を書いてほしいんです」とかなりざっくりしたものから、企画会議などを通してさまざまな参考資料や企画構成案などの情報をきっちり揃えた状態でご依頼いただくものとあります。なので、内容をすり合わせる以前に「私よりももっと適任者がいるのでは」「これについては経験がないので全くわからないな」というものもあり、お断りするかもしくは「私は医師ではないので、○○については書けませんが、○○という切り口でしたら私でも対応できそうです」などと折衷案を出すこともあります。

Q 執筆の際のリサーチや勉強方法

たとえば「ICUで働く看護師の仕事内容」について記事を書く場合、想定の読者像(ペルソナ)が知りたいこと困っていること悩んでいることはなにか(できれば潜在的なこともふくめて)、普段仕事に対してどういう風に向き合っている人が多いのか、どんな生活をしているのかなどイメージを膨らませます。私のなかでは3パターンくらいペルソナのキャラ(ポジティブちゃん、ネガティブちゃん、真面目ちゃんとか)を作っておいて、その子たちがほしい情報ってどんなことだろうと考えます。そして、こんなことが知りたいだろうなというものを書くために自分に足りないものはなにかを考えつつ情報収集しています。

これらの情報収集はICUや看護師などのキーワードでググったり(なるべく一次情報や公的情報)、関連の書籍や記事ではどんなことを扱っているのか動向をみて、SNSでICUで働く看護師さんや、ICU希望の学生さんなどのつぶやきをみたりして、自分のイメージを固めていきます。これでも足りないときには、知り合いに聞いたりTwitterでゆる募したりもします。

なんとなく看護師が患者さんのアナムネをとって、アセスメンして看護計画を立案する看護過程に似てますよね。その感覚でやってます(笑)。

こうしたリサーチ方法をしているので、私のなかでは机に向かって参考書を開いて勉強!みたいなことはあまりなく(そもそもそうした勉強は好きじゃないので)、調べるなかでポイントをメモしておいたり、記事に起こすなかで覚えて理解していくので、これが勉強になるのかなって感じです。また、記事の内容に限らず、ライティングとかマーケティングみたいなライターに関する知識や技術でアップデートしなきゃいけないものもあります。ただ、それもほぼ趣味みたいな感じで、Twitterなどでライターさんや編集者さんの発信から記事や本を読んだりしているので、そんなに勉強って感じじゃないです。

なんかここまで書くと、毎回毎回リサーチして勉強しなきゃいけないの大変…と思うかもしれませんが、同じ分野やジャンルの仕事をしていたら、先ほどの「ICUで働く看護師の仕事内容」で書いた内容に近い記事を今後担当することもあるし、インタビューの仕事が入ることもあるので一部プールできるものも。仕事が倍に増えたからといって、リサーチや勉強時間もどんどん倍に増えるわけではないような気もします。

Q テーマとか構成をどういう風に考えているか

自分でテーマから考えて企画する場合、わりと日常のこれなんでだろう?とか、みんなこういうところに関心があるんだなぁとか、こういうので炎上しているのかとか界隈の動向からヒントを得ることが多いです。それは、SNSが圧倒的に多いですが、他にもニュース記事やテレビ、本屋さんなどからでも。常に意識してウォッチしているってわけではないですけど、別件記事のリサーチで気になるテーマ見つけた!ってこともあるので、そういうのはメモしておいて後々使ったりすることもあります。

そして、そのまま記事にするというよりかは、なんでこういう状態になっているのかな、なにが原因なんだろうと深掘りして、その背景についてなにかしら解決するとか、不安を減らす目的などで記事にする感じです。

それでこのテーマはコラムのほうが伝わりやすそうだなとか、いろんな人の意見を聞いて座談会形式にしてもっと違うゴールが目指せそうだなとか、これは専門家にしっかり聞いて間違った知識を得ないように気をつけないとなとか考えて記事形式をイメージして、企画にまとめます。企画を考えるにはよく「料理」のたとえ話が出ますけど、まさしくですね。この材料でどう調理しようかといろいろレシピを考えるような。

ここでは一旦コラム形式としてのお話を。テーマや想定読者についてリサーチをした後、構成はあらかじめ考えて固めてから書き始めるときもあれば、熱量が高いときはガーッと書きながら整えちゃうときもあります(このnoteがそれ笑)。このテーマだったらこれを軸に伝えたいというコアとなる部分、イシューとなる部分をベースにして、書き出しを仮決めして、まず何を書いて、どう転がして、どう着地するかと3つくらいのことを考えて書いてます。これ伝わるでしょうか。たぶん感覚的にやっていることなんでめちゃくちゃ言語化が難しいです(笑)。

あと、構成やリード(書き出し)にはいくつかパターンがあるので、いくつかパターンを知っておく、こういう記事のときには、このパターンが相性いいと知っておくと便利かもです。私は人の記事を読んでいてめちゃくちゃ良かったなと思うものはブクマして、どんな書き出しでどんな構成なんだろうと考えることもあります。
書き出し例はこちらお世話になっております。

たとえば、漫画レビューのときは、セリフ型や情景描写型、決め台詞型からふわっと入って作品の紹介やおすすめポイント、自分なりの解釈という構成をとることが私は多いです。または、漫画や小説などの構成をイメージして書くことも。いきなり衝撃的な展開があったところから、その数日前と過去にさかのぼっていくようなものもあれば、朝主人公が起きてわくわくした気持ちで登校するような時系列でスタートするものもあるので、そういう話の展開を少し参考にすることもあります。

よくある「みなさん〇〇ではありませんか?今回は〇〇について紹介します!」「いかがでしたか?」みたいな定例文はありふれていて自分も書いていて萎えてしまうので避けたいところ。「え、続きが気になる」「これどういうことなの?」などと最初の一文、いや三行で心をつかむみたいなことを意識しています(つかめているかはさておき笑)。

文章の書き方のパターンとしては、三段論法(大前提・小前提・結論)、起承転結、SDS法(概要・詳細・要点)、PREP法(結論・理由・具体例・結論)みたいにいろいろあります。だいたいこれらに沿っていることが多いと思います。レポートとか論文書いている人には馴染み深いかもです。あと、看護師でいうSBAR(エスバー)の報告ツールにも少し似てるなと思います(笑)。

Q インタビューのときの準備、やること

インタビューは準備が8割みたいな言葉がありますが、まさしくだと思います。インタビュイーへのアポ取りや企画テーマの共有は編集部がやってくれている前提で、その後の流れについて。

・企画概要確認、想定読者の情報収集
このへんは記事のリサーチと同じ感じ。

・インタビュイーの情報収集
これまでの経歴や今どんな仕事をしている人か、どんな考えを持っていて大切にしているのか、既存記事やSNSなど表に出ているものはざっくり目を通します。インタビューの内容にもよりますが、あまり細かくチェックしすぎると読者代表として「その人のことを知りたい」というインタビューする気持ちが薄れてしまうので。一方でかなり専門的な話をする場合、有名人でバンバン取材を受けているような方の場合は、めっちゃ読み込んで準備していきます(周知の事実について知らずに質問しようものなら、人によっては地雷になりますので)。

過去記事、似たような企画でどういうことが取り上げられているかも動向チェック。どうしても重なる部分はあっても、他では扱っていないところ、本人がはじめてここでしゃべったみたいなところを丁寧に拾っていきたいです。

・インタビューの目標やゴール、想定質問(記事の構成にも関わるところ)を考える
クライアントから質問案をもらうこともあるので、その場合はそれベースに、自分なりに調整。このインタビューではこれついて話してもらう(いい意味で裏切られることもあるのであくまで想定目標)、こうした情報や知識などがあったら読者は救われるだろうなとか目標やゴール(撮れ高みたいな)をイメージしておきます。そこから、この目標ゴールに到達するためにはどんな情報が必要か、逆算して質問を考えます。

いわゆるクローズな質問よりはオープンな質問をメインに、本人にいろいろ語ってもらうようにします。直接的な質問は時に答えにくかったりするので、少し遠回りして雑談を含めて本人らしさを引き出すみたいなこともあるので、趣味や特技みたいな話もちょっと入れ込んだり。1時間のインタビューだったら5~6個くらい質問を考えておいて、時間がありそうだったら、2~3個追加で聞くくらいの準備イメージ。
基本的にはその場でここ詳しく知りたいっていうポイントが出てくるし、相手との対話の時間を最優先したいので、想定質問をそのまま読み上げるようなことはあまりしないです。

・インタビューの場所、日時、仕事道具は前日までに3回くらいチェックする

これまで駅を間違えていた、日時がずれていた、ボイスレコーダーを忘れたとかはないんですけど、当日は緊張するので余裕をもって。ボイスレコーダーの充電はめっちゃします。当日は30分前に現地につくくらいの勢いで行きます。そして、緊張でお腹いたくなるので必ずトイレに行きます(笑)。
オンラインの場合には、インタビュー環境を整えて、ネットやカメラ、マイク、メモ帳とか。

・編集者さんやカメラマンさんと合流してセッティング
インタビュー直前までギリギリ書きますけど(笑)、関係者が集まったら挨拶して名刺交換、インタビューの流れ再確認、インタビュー場所のセッティング(テーブルやイス、背景とか手元とか映り込むものチェック)はカメラマンさん主導でお手伝い、カメラ撮影のタイミング確認(マスク外すタイミングとか)、自分もメモ帳やボイスレコーダーなど準備して、いざ本番って感じです。

Q 兼業の時間の使い方

看護師の仕事の日は基本的にライターの仕事はしません。昼間や夜にメールを返すとかちょっと記事のチェックをするくらいで、1日のうちに看護師の仕事もライターの仕事もとやることはあまりないので、私の場合は切り替えがしやすいです。ただ、取材の日は前後で緊張したりテンションが上がっちゃったりして書く仕事が手につかないことがあるので、なるべくこの日は取材や打ち合わせの日とまとめて調整することはあります。

あとは、作業効率になりそうですけど、「今日はゼロからこの記事を書いて納品するぞ!」とすべての行程を一度に進めるみたいなやり方はしておらず、だいたい3〜4行程くらいにわけて数日かけてやります。①依頼時に簡単に構成を作って下調べをしておいて、②資料みながら本文をワーっと書く、③推敲、④最終チェックして納品みたいな流れです。作業は小分けにしたほうが集中力も効率も上がる気がします。けっこう看護師の仕事もこんな感じでやってます。

Q 1日のスケジュール

看護師の仕事以外の日は基本在宅で、9~18時くらいが稼働時間です。(ただ、3~4年前はとにかく数をこなす!みたいな時期で単純に仕事を抱え込みすぎていたので、たまに夜中仕事していたこともありました笑)
今後記事に書きそうなので、ざっくりとですが。

私の場合は朝イチと午後イチが一番頭フルパワーで使えるので、それに合った作業を持ってくることが多いです。推敲(文章の練り直し、誤りを直すなど)や構成決めた後にワーッと記事を書く作業など。それ以外はあまり頭をフルに使わなくてもいい作業をいそいそして、メールやSlack、Twitterは常に開いている状態です(笑)。

1〜2時間くらいで集中力が続かないなぁというのは当たり前なので、そのときはそのときの仕事をするって感じで、またノッてきたら頭を使う作業をするの繰り返しです。

Q 仕事道具

パソコン(ノートとデスクトップタイプ)、キーボードとマウス(エレコムとロジクール3種類ずつあり気分で変える)、クリップボード(キングジム)、メモ帳(ロルバーン)、ボールペン(ジェットストリーム)、ボイスレコーダー(SONY)、名刺、iPad、ヘッドホン(オーディオテクニカ)・イヤホン(SONY)とかですかね。よく使うのは。

あとはツールやアプリでいうと、Googleカレンダー(スケジュール)、SlackやChatwork、backlog(メッセージやタスク管理など)、CLOVA Noteβ(文字起こしツール)、zoomやGoogle Meet(オンライン会議)、Notion(メモや資料整理)、ChatGPTやEnno(校正ツール)、CopyContentDetector®(コピペチェック)、なんかファイル変換してくれるやつ、弥生会計(確定申告)、Billone(請求書ツール)とか。なんだかいっぱいありますね(笑)。

Q コミュニケーションで気を付けていること

クライアントさんとのコミュニケーションは基本的にアサーティブなやりとりを意識しています。ちょっと自分のなかで納得いかないようなことがあっても「ご連絡がなかったので、○○と心配しておりました。次回からは○○の場合はご連絡いただけないでしょうか」または「○○のような方法をとるのはいかがでしょうか」と提案するなど。

最近はメールとかオンラインも多いので、けっこう細かなニュアンスが伝わり切らないこともあり、初回やりとりは特にこまめに確認するようにしてます。「〇〇ということは、〇〇という認識で合ってますか」「○○と○○は別ですよね」とか。ここがあまりしっかりやりとりができないクライアントさんだと、正直仕事上でトラブルになりかねないので、ご依頼時にはけっこうチェックしています。それでも、相手の時間をなるべく奪わないように、メールの回数は少なく簡潔に伝えるべきことを伝えられるようにしています。

あとはテンプレメールは最低限で、納品のときとか請求書を送るときくらいで。編集されたものが返ってきた場合には「〇〇の表現のほうが〇〇でいいですね、ありがとうございます」「最近〇〇で忙しいのにありがとうございます」「この企画、前からやってみたかったのですごく嬉しいです」などひと言入れることが多いです。

対面やオンラインで打ち合わせするときは清潔感とか表情、声のトーンとかそういうところを意識して。ただ、看護師だと通常装備って感じなので、すごく意識して気を付けているってことはあまりないかもです。

Q 愛ある執筆をするために心がけていること

愛ある執筆をしよう!とは普段思っていないのですが、読者のために誠意を持って書こうとは考えています。もちろん嘘は書かないし、相手が伝えたいことを常に意識するし、読者のためには良いことばかりではなく、悪いところもなるべく書くようにしているし、自分もあまり背伸びをしないようにしています。

また、基本的に自分が受ける仕事は「私がこの記事を担当しました!」と胸を張って言えるかがひとつ基準になっています。何かしら「これはこういう人にとって役立つといいな」とか「これは視点が面白いから、読んで気持ちが楽になるといいな」と読者のことを考えて仕事を受けることが多いので、そこからはじまる考えや行動には愛があると思っています。後付けではありますが。

その企画やテーマ、読者がどんな風に思うかな、どうなってほしいかなと考える時間、めちゃくちゃ楽しいしわくわくするので、別に仕事の時間帯じゃなくても考えたりしちゃいます(お風呂のなかで思い浮かぶことが多い笑)。まずはこうした企画愛があるかどうかが前提にあって。こういう人が読んでくれるかな~もしかしたらこういう言葉を使うときつく感じるかもしれないな~と想像しながら書くので、必然的に愛がのると思います。たとえば、校正された文章をみたとき赤入れ(訂正)箇所がわからないようになっていても「あ、ここは自分の文章だけど、ここは編集者さんの文章だ」とわかるくらいには気持ちが入っています。記事を納品したときはいつも、我が子が巣立ったような感覚になります。

Q 難しい執筆のときやしんどいときの乗り越え方

最近は誰でもいいからこの仕事をやってほしいと自分のところにまわってくる仕事より、「白石さんにこういうことを書いてほしい」と言われて来るものが多いので、難しいなぁと思っても、頼りにしてくれている方や読者のことを考えると頑張れます。性格的にも、あとちょっと手が届かないようなストレッチゾーンにある難しいもののほうが燃えるのもあります(笑)。

あとは、ご依頼時にあらかじめ「このあたり難しそうなので、迷ったら相談します」と伝えておいて、実際に相談して途中経過を共有することもあります。ライターの仕事は自分ひとりですべて完結してやるようなことはあまりないので、そんなにひとりで抱え込んで悩まずに相談しますね。それを忙しいんだからとか、理不尽な理由で蹴られることはほぼないので(看護師と比べると、編集者さんは圧倒的に優しい人が多いです笑)、とても助かります。

それでも自分のなかでちょっとふんばらないといけないなというときは、気分を入れ替えて漫喫やカフェに籠ったり、旦那に相談したり(旦那は翻訳系の仕事をしているので、ちょっとライティングのこともわかる)して乗り越えているように思います。

Q ルーチン的なもの

ライター仕事の日は朝イチ、カフェオレ(特にメーカーこだわりなし笑)でスイッチを入れる。おやつかお昼寝休憩を入れる。一旦できあがった記事は寝かして翌日~数日後朝イチ推敲して納品するパターンが多い、集中するときはヘッドホンでASMR(耳かき・シャンプ―・焚き火動画)を聴いているとかでしょうか。

あとはルーチンとは少し違うかもしれないですけど、後回しにするのがあまり好きじゃないので、ご依頼いただいたときにその頭のまますぐ構成や質問案を考えたり、下準備したりすると、いざ執筆するときに楽なのでそういうことはほぼ無意識にしているかもです。
同様に初校チェックのメールが来たときとか「データ受け取りました。確認してお返事します」のやりとりがひとつ増えるのが面倒なので、5~10分でできることはその場でやってすぐお返事しちゃうとかもわりと習慣化しています。

基本的にはあまりルーチンは多くないように感じますが、自分の特性やそのときの状態に応じて仕事も変えています。

Q ライター仕事に共通する大事にしていること

基本を大事にすることと、自分は主人公ではないというところですかね。なんかいろいろありそうですけど、今思いつくのはこれです。

看護もライターの仕事も、新しい情報や応用、裏技、目立つスキルとかいろいろありますが、それらもうまく使えればいいけど、基本の軸足からはブレずにやっていきたいなと思います。裏技で効率化ばかりに目がくらんで患者さんを置いてけぼりにしたり、真新しい情報だけに飛びついて小手先で振り回されてしまう感があったり…。やっぱり集約されるところは基礎的なところかなと思います。

あと、自分は主人公ではないという考え。ライターの仕事に関しては、エッセイやコラムなどは自分が主人公であることもあるかもしれませんが、それでも読む相手がいるからこそなので、完全に自分が主人公で自分の言いたいことを書いているのであればライターとして記事を書くのではなく、ブログでいいのではと思います。ブログでも読む相手はいますけどね。

ただ、自分は主人公ではないけど、自分を犠牲にしろという意味ではなくて。どちらの仕事もすぐに結果が出て、目に見えるものばかりじゃないので、それでも自分はやれることをやった頑張ったとか、しっかり認めてあげられるかどうかは大事だと思います。そうじゃないと自己顕示欲や承認欲求に走ったり、目に見える結果でしか自分を評価できなくなってしまうので、つらくなってしまうと思います。

Q ライターになろうと思ったきっかけ

ライターの仕事をはじめたのは、腰痛悪化で看護師を常勤で続けるのがしんどくて、もうそれしか選択肢がなくてという理由です。特別書くことが好きだったとかではありません。

だけど、ライターの仕事を本格的にやろうと思ったのは、漫画やアニメのレビューを書いて「面白かったよ」と言われたのが思いのほか嬉しくて、自分の強みに気づけたからです(ただ、ライターをはじめてから気づいたのは、看護師の仕事柄か自分の感情に疎くて、レビュー記事で自分の考えや感情を書くのは苦手だったこと)。文章を書くって、特別なスキルや経験がなくてもやろうと思えば誰でもできることだけど、そのなかでプロはどういうことを意識しているんだろう、プロにしか書けない文章ってなんだろうといろいろ気になって、自分もそうした文章が書けるようになりたいって思いました。

今はまだ道半ばで、看護師の下駄をはかせてもらっているな~と感じる部分もありますが、5年後もライターの仕事をしているだろうなという確信はあります。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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