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復職して一年

おつかれさまです。

おつかれさまでした、私。

先月で復職して一年が経った。
初めのはただつらくて、「やっぱこの職場嫌いだわ」と思っていた。なんとか耐えた2ヶ月。
4月からは赴任先から元の職場に戻り、赴任先との対比で元の職場のいいところばかりが見えた。
『そんな事情もあったのだから、無理のない職場を』という優しい配慮で、ほぼ定時に帰れる場所に配属になったのはとてもありがたかった。新しいことを覚えるのは本当に骨が折れたけれど。
張り詰めていた緊張の糸が途切れたのか、帰ってくると泣いてばかりいた春から夏。
ただ仕事に行き、帰ってきて、泣いて、寝て起きて仕事に行く、の繰り返しだった。でも今思うとその時間がゆっくり自分を癒していたんだな。

泣いてばかりいた生活は、亡くなった同僚のお墓参りに行けたことで概ね片がついた。私の住む地域とは違う慣習で作られたお墓に友達と参り、好きだったお酒をかけ、ご家族にお会いしてお仏壇にも参らせてもらった。私の知っている1年数ヶ月の記憶と、ご家族の家族として生きてきた時間の差に、ある種、現実に引き戻される気がしたのかもしれない。私は私の生活を営まねば、と。

そのあとは、少しずつ、外に出たり、一人飲みに行ったり、仕事を頑張ってやったりした。仕事は仕事で、これまでとは違って、しっかりと向き合うことができた。間違いない一連の悲劇の副産物だったと思う。
仕事の楽しさを感じた、仕事のできなさやできること、自分が楽しいと思うことと嫌だと思うことも知った。やっとね、社会人5年目くらいになった感じ。

仕事に慣れて行くと、対比でよく見えていた自分の組織にもよろしくないことが見え始めた。この組織でも病む人や辞める人が増えてる。後輩にとって、よくなるようにこの組織を変えていきたいと思った。
先月、復職した日、わだかまっていたことを人事に伝えた。私としては勇気のあることだった。
「何もできなかった私からは卒業だ」と自分を鼓舞して、1周年記念だ!と勢いをつけて、伝えた。派遣先で悔やまれることは、ちゃんと行動にうつせなかったことだったから。勇気を出して、伝えて良かったと思う。

復職して1年1ヶ月後、こんな穏やかな空が見えるとは思わなかった。

頑張ったね、自分。

本当、おつかれさま。


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