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おうちを片付けていたら心が片付いた

 部屋の片づけがこの2ヶ月くらいで一気に進みました。最大の加速要因は「乾燥機付き洗濯機の導入」ですが、それまでの過程を感じるままに書いてみました。

 この部屋に引っ越して3年以上経ちますが、はじめて家がキレイだと思ったくらい、そのくらいずっと散らかってました。子どもが小さいから仕方がないところも確かにあるかもしれませんが、「できることすらもしていなかった」ように思います。結婚していた時は、元夫が洗濯全般と食事の後片付けは必ずやってくれていて、なんなら子どものおもちゃの後片付けとかも。子どもを寝かしつけている間にだいたいきれいになっているという生活を7年くらいやっていたからか、気づいたらなにもできなくなってしまっていたことや、大人が1人しかいないんだから別にムリに家事をしなくていいと『自分に都合よく』許可を出していたことが理由にあたるのかもしれません。結婚していた時は、(片付けに関していうと)とってもラクしていたのかもしれないといまとなっては思います。

 そうこうしてるうちになーんもしなくなったわたしも、これじゃいかんと一念発起して、昨年3月片付けのプロである もんのうち えりこ さんにサポートをお願いして、家全体を整えると決めました。
 はじめに丁寧にヒアリングしてもらって、わたしが実現したい生活スタイルに合った部屋の使い方を提案してくださり、片付けそのものもオンラインで見守ってくださるので、ひとりで黙々と進めるより断然早く進みました。2年しか住んでないのに、この時すでに引っ越ししたくなるくらいこの家が嫌になっていて、以前のわたしだったらほんとに引っ越しちゃってたと思います。ただそこは、外側だけ変えても結局同じことが起こるなと内観し、引っ越しはぐっと堪えて、片付けることを決めました。この気づきのきっかけは「変化はらせん階段」という言葉です。それを聞いた時、少しずつでも確実に登っていると信じて積み重ねることが、ふとイメージできたのです。そしたらちょっとそんな体験してみようかなという気持ちも芽生えました。

 実際に片付けをスタートさせてからは、「変化はらせん階段」と何度も言い聞かせながら、えりこさんのサポートによって、当初実現させたかった生活スタイルは整ったものの、しばらくするとストップしてしまいました。その理由はいろいろ重なりすぎてこれとは特定できないけれど、わたし自身がそれを維持する習慣や気持ちが整っていなかったことが大きな原因のひとつだと思います。そこからしばらくは、なんとなく片付いていない状態が続いていました。

 それでも「変化はらせん階段」とことあるごとに思い直して、できるときにできることを少しずつしていました。そうこうしているうちに突然ビューンと加速したのです。見た目にも作業的にも、なんとなくいつも気がかりで、ずっと未完了を抱えている気分になる「洗濯物」をなんとかしよう!!と思い、思い切って乾燥機付き洗濯機を購入したら、なんと気がかりがほんとにほとんどなくなったのです。干すタイミングを考えすぎて山盛りの洗濯物を長時間放置するようなことも、畳んで片付けるタイミングが取れなくて干しっぱなしの洗濯物を放置することも、あーたまってるのに洗濯機まわしてないなみないなことも、なくなったのです。わたしにとっては金銭的に大きな投資でしたが、ほんとに気持ちがスッキリしました。洗濯機周りがスッキリして、気持ちもスッキリしたら、他の場所も片付けたくなりました。実際にモノを片付けていくと、居心地もいいし、ずっと滞っていた未完了がスッキリと流れ、新しいことに取り掛かろうという気持ちが自然と湧いてきたのです。

 いろいろと気がかりがあっても、力づくで行動することはできたと思います。エネルギーたっぷりの若い時は力づくの行動もできたと思いますが、力づくでやれるほどのエネルギーがなくなってきた現在、いかに自然に行動できるかが大切なように感じます。意志力と戦うとだいたい負けます。やることを決めて、それを完了させることにエネルギーを使うと、本来消費するエネルギー以上に消費してしまいます。そうならないためには、自分が心地よくいられるかどうかだと実感しました。

 いまのところ、さらに家は片付いていく方向に向かっていて、どちらかというと、捨てすぎたりしているくらい。離婚するときに、捨てるエネルギーが湧かなくて、とりあえずそのまま持ってきたものがほとんどなくなりました。3年以上かかったけど、やっと自分の空間が見えつつあります。これからもまだまだらせん階段は続きます。自然にのぼっていける心の状態でいられるよう、居心地の良さを敏感に感じ取っていければと思いました。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。そして、内観をサポートしてくれている内観研究所のモニカ教授とえりこさん、いつもありがとうございます!


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